4.10. 計算式カラムの設定¶
4.10.1. 基本的な使い方¶
キャプション | カラムの列タイトルとして使用されます。 |
式: | 計算式には他のカラムの「カラム名」を使用できます。 データ参照表示時には、該当するカラムのデータが展開されます。 |
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注意
計算式は上から順に実行されます。下に追加した計算式カラムの結果を上のカラムで使用することはできません。計算式カラムは式が実行できない場合(式に含まれている内容がグルーピングされているなど)、ブランクで表示されます。
コラム
“$”を先頭に付加されたフィールドは、該当レコードの値として展開するのではなくそのフィールドを示す”フィールド名”と解釈されて実行されます。
4.10.2. データ型について¶
- 文字列型
- 数値型
- 日付型
- 真偽値型
- 配列型
クエリで定義された型 | 計算式で利用した場合の型 |
---|---|
文字列 | 文字列型 |
数値 | 数値型 |
日付 | 日付型 |
タイムスタンプ | 日付型 |
真偽値 | 真偽値型 |
バイナリ | - |
- | 配列型 |
4.10.3. 式入力ダイアログの利用¶
注意
式の実行結果を確認するには、クエリからデータが取得できる状態である必要があります。コラム
カラムの指定にはキャプションの代わりに内部的に生成されたコードを使用することもできます。キャプションを利用した場合、そのキャプションが変更されると式が実行できなくなってしまいますがコードを利用するとキャプションの変更に影響されることなく式の実行が可能です。但し式の可読性が落ちるため、適宜使い分けてご利用ください。
4.10.4. ヘッダとフッタの計算式設定¶
- ダイアログ上の式入力欄は常に空で初期化されます
- 入力された式は [[ と ]] で括られた状態で設定されます
- 常に追加挿入形式で設定されます
設定例 | 実行結果例 |
---|---|
レコード総数:[[COUNT()]]件 | レコード総数:110件 |
注意
ヘッダおよびフッタに設定する式の中では、レコード単位で取得するデータは使用できません。
4.10.5. リッチテキストと計算式¶
- 設定例
- 表示例
注意
計算式に対して文字装飾を設定する場合は、計算式の中身だけでなく [[ と ]] も含めて纏めて同じ設定を適用してください。※[[と]]の内部に文字装飾用のタグ文字列が混じると、演算ができない場合があります。
4.10.6. 利用可能な関数一覧¶
ARRAY (定数値...)
コラム
- 戻り値の型 : 配列型
AVG ($カラム名)
- 戻り値の型:数値型
COLUMNVALUES (評価式, $取得対象カラム, [最大取得データ数], [データ参照コード])
コラム
注意
- 戻り値の型:配列型
CONCATENATE (定数値...)
- 戻り値の型:文字列型
COUNT ()
- 戻り値の型:数値型
COUNTIF (評価式)
※この関数はRDBのデータソースのみ使用可能です
- 戻り値の型:数値型
DATE (ミリ秒を表す数値orフォーマットパターン文字列, フォーマットパターン形式の文字列)
- 戻り値の型:日付型
DATETIMEDURATIONFORMAT (パターン文字列, ミリ秒の時間データ)
- 戻り値の型:文字列型
EVAL (評価式)
- 戻り値の型:真偽値型
FORMAT (フォーマット文字列, 数値または日付データ, [数値データを日付データのミリ秒として扱うかどうか true/false], [ロケールを表す文字列])
- 戻り値の型:文字列型
コラム
IF (評価式, 戻り値1, 戻り値2)
- 戻り値の型:引数として渡された、戻り値1または戻り値2のデータ型
LEN (文字列型の定数値)
- 戻り値の型:数値型
LOOKUP (評価式, $取得対象カラム名, [データ参照コード])
※この関数はRDBのデータソースのみ使用可能です。
- 戻り値の型:取得対象カラムのデータ型
MAX ($カラム名)
- 戻り値の型:数値型
MIN ($カラム名)
- 戻り値の型:数値型
NUM (定数値)
- 戻り値の型:数値型
ROWNUMBER ()
コラム
注意
- 戻り値の型:数値型
STR (定数値)
- 戻り値の型:文字列型
SECUREPARAMETER (キー名, 値)
コラム
- 戻り値の型:文字列型
SUBSTITUTE (文字列, 検索文字列, 置換文字列)
- 戻り値の型:文字列型
SUBSTRING (対象文字列, 開始インデックス番号, [終了インデックス番号])
- 戻り値の型:文字列型
SUBTRACT (引数1, 引数2)
- 戻り値の型:数値型
SUM ($カラム名) または SUM(定数値...)
- 戻り値の型:数値型
SUMIF (評価式, $合計値を計算するカラム名)
※この関数はRDBのデータソースのみ使用可能です。
- 戻り値の型:数値型
SWITCH (判定対象値, 定数値1, 返却値1, [定数値2], [返却値2] ... [デフォルト値])
コラム
- 戻り値の型:引数として渡された、返却値、デフォルト値のデータ型
SWITCHMULTI (判定対象値, 定数値1, 返却値1, [定数値2], [返却値2] ... [デフォルト値])
コラム
- 戻り値の型:引数として渡された、返却値、デフォルト値のデータ型
TIMEZONE ([取得対象], [取得情報])
コラム
- 戻り値の型:引数で指定されたタイムゾーン情報
TODAY ([タイムゾーンを表す文字列])
- 戻り値の型:日付型
VCSYSTEMPARAMETER (動的パラメータを表すタグ文字列)
コラム
- 戻り値の型:文字列型
コラム
評価式とは、式全体でtrueまたはfalseと判定される計算式のことです。例) $SORT_KEY > 10
4.10.7. ユーザ定義関数¶
- jp.co.intra_mart.foundation.viewcreator.formula.FunctionImplementation
- void init(ViewCreatorData data);
- String getName()
- FixedValue execute(Arguments args) throws FunctionExecuteException;
コラム
引数や戻り値として使用可能な型についてはjp.co.intra_mart.foundation.viewcreator.model.formulaパッケージ内のクラスを参照してください
関数の登録
作成したクラスの情報を下記の設定ファイルに登録します。%コンテキストパス%/WEB-INF/conf/viewcreator-function-config.xml<function-config> <class-name>%作成したクラス名%</class-name> </function-config>
設定を反映するにはサーバの再起動が必要です。入力ダイアログ上で引数や内容の説明を記載する