intra-mart Accel Platform ViewCreator 管理者操作ガイド 第38版 2025-05-30

5. 注意事項

5.1. データ参照表示時のリソースの使用量増加について

データ参照を表示する際の表作成や集計・計算処理で大量のデータを扱う必要が発生した場合、リソースの使用量が急増してパフォーマンスの劣化やメモリの枯渇等が発生する可能性があります。
そのため、一度に大量のデータを取得するクエリを実行する場合や大量の選択肢を持つ検索条件を作成する場合は、リソースの使用量に注意する必要があります。

5.1.1. 「検索条件値・選択肢リスト」に「データ参照を利用」を選択している場合

「検索条件値・選択肢リスト」に「データ参照を利用」を選択している場合、選択肢を作成する際に指定されたデータ参照の全データを走査する必要があるため、より多くのリソースを使用します。
ViewCreatorの設定」-「検索設定」を設定することで、検索条件に利用するデータ参照のリソースの使用量を抑制できます。

コラム

検索設定」は 2022 Spring(Eustoma) から設定できます。
「検索条件値・選択肢リスト」については「検索の条件値入力に選択型コンポーネントを利用する」を参照してください。

5.1.2. 表示するデータ参照がクロス集計の場合

クロス集計で大量のデータを集計する場合、多くのリソースを使用する可能性があります。
クロス集計で大量のデータを扱えるようにします。」にて、クロス集計表作成時のリソースの使用量を抑制する設定が追加されました。
ViewCreatorの設定」-「クロス集計設定」により、データ取得時に適用されるフェッチサイズ(1度の通信で取得するレコード数)や集計表の行数および列数の上限を設定できます。

コラム

クロス集計設定」は 2022 Spring(Eustoma) から設定できます。

5.1.3. クエリの取得対象にバイナリ型データが含まれている場合

クエリで取得するデータにバイナリ型のフィールドが含まれている場合、フィールドに格納されているデータのサイズによっては大量のリソースを必要とします。
バイナリ型のフィールドからデータを取得しないようにする設定を追加します。」にて、バイナリ型のフィールドからデータを取得しないようにする設定が追加されました。
ViewCreatorの設定」-「バイナリ型カラムの利用」により、バイナリ型のフィールドのデータ取得について有効・無効を設定できます。

コラム

バイナリ型カラムの利用」は 2022 Spring(Eustoma) から設定できます。

5.2. アクセス種別-認可の利用について

コラム

アクセス種別-認可は「アクセス種別-認可 を利用する場合」が設定されたユーザが利用可能です。

5.2.1. 「作成者」または「管理者」リソースが許可されているユーザの場合

アクセス種別-参照権のデータ参照の場合、参照権が未設定の状態は「作成者」または「管理者」リソースが許可されているユーザがデータ参照画面を表示できます。
アクセス種別-認可のデータ参照の場合、認可が未設定の状態(データ参照登録直後)は認可リソースグループ「データ参照のアクセス権設定」が許可されているユーザ(標準では「テナント管理者」「ViewCreator管理者」ロール)がデータ参照画面を表示できます。
「作成者」または「管理者」リソースが許可されているユーザでもアクセス種別-認可のデータ参照は認可設定がなければデータ参照画面が表示できません。
参照できないデータ参照は編集や削除、インポートによる更新もできません。

5.2.2. アクセス種別-認可のデータ参照定義が増加する場合

アクセス種別-認可のデータ参照の参照判定時には認可機能に問い合わせる必要があるため、アクセス種別-認可を設定しているデータ参照が増加すると、「データ参照一覧」画面等の全データ参照の参照判定を必要とする処理では表示にかかる時間が増加します。
同様に「インポート」画面で大量のアクセス種別-認可のデータ参照をインポートすると、インポートの処理速度は低下します。
参照権の設定で実現できる場合はアクセス種別-参照権を設定する、不要なデータ参照は削除するなどの運用を行うことで、「データ参照一覧」画面表示等の低速化を予防できます。

5.2.3. アクセス種別-認可を設定できないユーザがコピー、インポートを行う場合

アクセス種別-認可を設定できないユーザがコピーやインポートを行う際は以下の通り制限されます。
  • アクセス種別-認可を設定できないユーザがアクセス種別-認可のデータ参照をコピーした場合、アクセス種別-参照権としてコピーされます。
  • アクセス種別-認可を設定できないユーザがアクセス種別-認可のインポート資材を新規インポートした場合、アクセス種別-参照権としてインポートされます。

5.2.4. アクセス種別-認可を設定できないユーザのデータ参照をアクセス種別-認可に変更した場合

アクセス種別-認可を設定できないユーザが作成したデータ参照をアクセス種別-認可に変更した場合、以下の様に作成者にもアクセス種別項目が表示されます。
../../_images/notes_1.png
その後アクセス種別-参照権に変更すると、作成者にアクセス種別項目は表示されなくなります。
../../_images/notes_2.png

5.2.5. 2025 Spring(Kamille)より前のバージョンのソースコード出力を利用している場合

2025 Spring(Kamille)より前のバージョンのソースコード出力で作成したデータ参照画面を利用していて、2025 Spring(Kamille)以上のバージョンに上げた際、画面表示時に以下のWARNログが出力される場合があります。
[MSG.W.IWP.VIEWCREATOR.DATAVIEWEDIT.ACCESS.TYPE.EMPTY] アクセス種別が空です。
ログを抑制したい場合は対象のデータ参照定義の <root> 配下に以下を追加してください。
<accessType datatype="string">READABLES</accessType>