3.10.3.1. 代理設定¶
代理設定は代理元本人、ワークフローシステム管理者、代理設定権限者が利用できます。ワークフローシステム管理者、代理設定権限者は代理元に第3者を設定できます。 代理設定には指定したフロー定義に対して代理を許可する「特定業務代理」、全てのフロー定義に対して代理を許可する「代理」、代理元が所属する組織/パブリックグループ/役職/役割に対して、全てのフロー定義の代理を許可する「権限代理」の3種類があります。代理設定の種類、および種類による設定内容の違いは以下の通りです。
代理設定の種類 代理設定の種類 利用シーン 特定業務代理 利用者の作業を別の利用者に代行してもらう。部下や秘書などに案件の申請や承認を代わりに行ってもらうことを想定しています。代理 利用者が不在のときに代理として案件の処理を依頼する。代理元が不在の場合に特定の人に処理を委託することを想定しています。権限代理 代理元が複数の組織や役職を兼務していた場合、特定の所属の処理を別の代理対象に委託することを想定しています。
代理設定の種類による設定内容の違い 代理設定の種類 代理元として設定できる内容 代理先として設定できる内容 代理対象のフロー 特定業務代理 代理元のユーザ(固定) ユーザ、組織、パブリックグループ、役職、役割の指定が可能(複数可) 特定のフロー(複数可)代理 代理元のユーザ(固定) ユーザのみの指定が可能(複数可) 代理先が使用するフロー全て 権限代理 代理元が所属する組織、パブリックグループ、役職、役割 ユーザ、組織、パブリックグループ、役職、役割の指定が可能(複数可)代理先が使用するフロー全て コラム
権限代理における代理元と処理対象者について
「権限代理」では、代理元として以下の情報を設定することができます。
- 組織
- パブリックグループ
- 役職
- 役割
- 組織+役職
- パブリックグループ+役割
権限代理における代理先ユーザによる案件処理は、次の条件を満たす場合に実行できます。
- 権限代理の代理元プラグイン情報と、ノードに設定された処理対象者のプラグイン情報が一致する場合
例えば、権限代理の代理元として「組織(サンプル課11)」を設定している場合、未完了案件の処理待ちノードの処理対象者に「組織(サンプル課11)」が設定されている案件に対して、権限代理による代理処理が行えます。ノードの処理対象者として、「組織とその上位組織全て」や、「申請者の所属組織」などのプラグインが設定されている場合は、権限代理による代理処理は行えません。
特定業務代理
代理
権限代理
代理設定の反映(到達したノードの場合)
代理設定の反映(既に到達しているノードの場合)
代理先ができる処理
< :処理できる / :処理できない>
処理種別 申請の代理 承認の代理 起票 未申請状態からの申請 申請 再申請 取止め 承認 承認終了 否認 保留 保留解除 差戻し 引戻し 確認 処理の詳細は「 処理 」を参照してください。
代理設定は テナント 単位設定で設定機能の使用可否を制御できます。「代理」は「代理(人)機能の使用可否」、「特定業務代理」は「特定業務代理機能の使用可否」、「権限代理」は「権限代理機能の使用可否」で制御します。