3.10.4. 振替¶
処理権限を持つ利用者が、他の利用者に処理権限を移譲することを「振替」と呼びます。
- 処理権限を委譲する利用者を「振替元」、処理権限を委譲される利用者を「振替先」と呼びます。
振替元と振替先
振替元と振替先 振替元 振替先 本人の処理権限を持つ処理対象者 ユーザ、組織、パブリックグループ、役職、役割
振替ができるのは案件処理中に処理が到達しているノードです。また「振替元」は振替を行うノードの処理対象者である必要があります。 振替元は振替先に完全に権限を委譲します。したがって、振替後は対象ノードの処理はできません。振替先に移譲した処理権限は振替処理を行ったノードのみで有効です。
振替の取り消しはできません。
振替先として既にノードの処理対象者になっているユーザも指定できます。
代理先が振替を行うと、代理元の振替が行われます。
振替の振替ができます。振替回数に制限はありません。
振替回数に制限はない
- 振替先が代理設定を持つ場合、振替時に振替先の代理先をノードに反映します。
振替先の代理設定
振替処理は「振替先の追加」⇒「振替元の削除」の順で実行します。そのため仮に振替元が振替先に含まれる場合は、処理後に振替元は処理対象者から外れます。振替の実行順
- 振替処理を行ったノードに差戻しを行った場合、振替先はリセットされません。
振替と差戻し1
- 振替処理を行ったノードより前のノードまで差戻しが行われ、その後の処理で以前振替したノードに到達した場合は、前回の振替の設定はリセットされます。
振替と差戻し2
- ノードとノード上の処理状態によって振替ができない場合があります。振替の可否を下表に示します。
振替できるノード
ノード 状態 振替 申請ノード 未申請 再申請待ち 承認ノード 承認待ち 保留 システムノード 承認待ち 動的承認ノード 承認待ち 保留 確認ノード 確認可 その他振替に関する設定は下記を参照してください。
コラム
2022 Winter(Freesia) 以降のバージョンでは、「振替」画面から振替する場合、以下のケースで振替を実行出来ない様に仕様が変更されました。
- 振替元と振替先に同一ユーザを指定した場合
- 振替の結果、処理権限を持つユーザが一人もいなくなる場合