6.1.3. タスクの処理件数を地図上で可視化する¶
このチュートリアルでは各タスクの処理件数を地図上で可視化し、ダッシュボードに追加する方法について説明します。「IM-BPM for Accel Platformのプロセスの実行時のログをKibanaのダッシュボードに表示する」の「統計情報取得の対象となるプロセスのデプロイを行う」でデプロイした、「統計情報の取得対象となるプロセス(target_process)」の「物件情報登録」業務で登録された、契約物件の緯度・経度情報を「Coordinate Map」(地図上に表示)を使用して可視化します。図:「物件情報登録」業務
注意
6.1.3.1. 「Discover」でデータの検出を保存する¶
あらかじめフィルタ条件が設定されたデータセットを作成します。
「Kibana」のメインメニューより「Discover」をクリックし、「Discover」画面を開きます。
- 集計対象の期間を指定します。「Time Range」欄より「Last 30 days」を選択します。
- 集計対象のイベントとして「PROCESS_COMPLETED」(プロセス完了イベント)を指定します。「Add a filter」をクリックし、下記の値を設定し、「Save」をクリックします。
- データセットに名前を付け保存します。ここではフィルタ条件とした「PROCESS_COMPLETED」をそのままデータセットの名前として指定します。「ヘッダメニュー」の「Save」をクリックし、「Save Search」欄に「PROCESS_COMPLETED」を設定し、「Save」をクリックして保存します。
6.1.3.2. 情報を地図上で可視化する¶
最初に「業務A_新規契約」業務で扱われた物件情報に絞り、可視化を行います。
「Kibana」のメインメニューより「Visualize」をクリックし「Visualize」画面を開き、「+」をクリックします。
- グラフの種類を指定します。「Select visualization type」画面にて 「Coordinate Map」を選択します。
- 可視化の対象を選択します。上記で作成したフィルタ条件を設定済みのデータセット「PROCESS_COMPLETED」を可視化の対象として指定します。「Or, From a Saved Search」より「PROCESS_COMPLETED」を選択します。
- 集計対象の期間を指定します。Kibanaでは、データセットのフィルタ条件に期間が設定されている場合でも、現在のセッション中の「Time Range」の設定が優先される場合があるため、再度、期間を指定します。「Time Range」欄より「Last 30 days」を選択します。
- 「業務A_新規契約」業務を行ったプロセスのみを集計対象として指定します。「Add a filter」をクリックし、下記の値を設定し、「Save」をクリックします。
- 完了したタスクの件数を集計対象に指定します。「Data」タブ→「Metrics」の「Value」をクリックし、下記の値を指定します。
- 緯度・経度情報を持つフィールドvariables.contractedAddrGeoを可視化の対象として設定します。「Data」タブ→「Buckets」→「Geo Coordinates」をクリックし、下記の値を指定してください。
- マップの拡大・縮小に追随し、precision(精度)の変更を行うかどうかの設定をします。ここでは、固定の精度(マップの拡大・縮小に追随せず、精度一定)を選択します。「Change precision on map zoom」のチェックを外し、スライドバーでprecisionに「5」を設定します。
「Apply changes」をクリックし設定を反映します。
「Fit Data Bounds」をクリックし地図の縮尺を調整し、地図上に物件情報が可視化されることを確認します。
「ヘッダメニュー」の「Save」をクリックし、「Save Visualization」欄に「業務A_新規契約物件情報」を設定し、「Save」をクリックして保存します。
6.1.3.3. 既存の可視化情報を修正して新しい可視化情報を作成する¶
ここでは、「情報を地図上で可視化する」で作成した「業務A_新規契約物件情報」を修正し、「業務B_契約更新」業務で扱われた物件情報の可視化を行います。
「Kibana」のメインメニューより「Visualize」をクリックし、「Visualize」画面を開き、「業務A_新規契約物件情報」をクリックします。
- 可視化対象の業務を「業務B_契約更新」業務へ変更します。フィルタ「variables.selectedTaskName:”業務A_新規契約”」の「Edit Filter」をクリックし、フィルタ編集画面を開き、「Values...」の値を「業務B_契約更新」に変更し「Save」をクリックします。
- 地図上で物件の位置を表す円マーカの色を変更します。「Options」タブの「Color Schema」を「Greens」に変更します。
「Apply Changes」をクリックし、修正内容が反映されることを確認します。
「ヘッダメニュー」の「Save」をクリックし、「Save Visualization」欄を「業務B_契約更新物件情報」に変更し、「Save as a new visualization」にチェックを付け「Save」をクリックして保存します。
上記と同様の手順を「業務C_契約解除」タスクに対しても行い、「業務C_更新解除物件情報」として保存してください。
6.1.3.4. 可視化された情報をダッシュボードに追加する¶
Kibana上に上記で作成した「業務A_新規契約物件情報」、「業務B_契約更新物件情報」、「業務C_契約解除物件情報」を「IM-BPM Dashboard」ダッシュボードに追加します。
Kibanaのメインメニューより「Dashboard」をクリックし、「Dashboards」画面の「IM-BPM Dashboard」をクリックします。
「Dashboard / IM-BPM Dashboard」画面より、ヘッダメニューの「Edit」をクリックし、「Dashboard / Editing IM-BPM Dashboard」画面を開きます。
ヘッダメニューの「Add」をクリックし、「Add Panels」を開きます。
「Add Panels」→「Visualization」タブより「業務A_新規契約物件情報」、「業務B_契約更新物件情報」、「業務C_契約解除物件情報」をクリックします。
ダッシュボードに「業務A_新規契約物件情報」、「業務B_契約更新物件情報」、「業務C_契約解除物件情報」が追加されたことを確認し、ヘッダメニューの「Save」をクリックします。
「Confirm Save」をクリックします。