7.6.4. 参照項目設定¶
2023 Autumn(Hollyhock) から、主キー以外のエンティティ項目に対してデータ定義で設定されているテーブルとは別のテーブルから値を参照できるようになりました。取得した値を利用してデータの絞り込みや並び替えも可能です。2024 Spring(Iris)からはIM-共通マスタ との連携機能が追加されて、容易にユーザ情報や組織情報を参照できるようになりました。参照項目設定を持つエンティティ項目に対しては、IM-Repositoryの機能を利用したエンティティのデータ操作(登録・更新・削除)は行われません。別テーブルから値を参照する場合、エンティティのテーブル定義で作成されたテーブルの1レコードに対して、別のテーブルのレコードが0か1の関係である必要があります。エンティティのデータ1レコードに対して参照する別テーブルのデータが2レコード以上が紐づけられた場合、IM-Repositoryの機能を利用したエンティティデータ取得処理が正常に動作しなくなりますので注意してください。参照先には、「エンティティ」、「同じデータベース内のテーブル」、または、テーブルのデータベース種別がテナントベースの場合は 「共通マスタ」を指定できます。
7.6.4.1. 参照項目を設定する¶
参照項目を設定する手順は以下の通りです。
「データ定義を確認する」の手順をもとに、「データ定義」ダイアログを表示します。
「データ定義」ダイアログの「テーブル定義の設定」ページを表示して「参照項目設定を追加」ボタンをクリックします。
参照先(エンティティ、テーブル、または、共通マスタ※)を選択します。
選択した参照先に応じて詳細を設定します。
7.6.4.1.1. 参照先にエンティティを選択した場合¶
参照先 エンティティを指定します。
参照元・先の参照項目を指定します。
参照元・先の結合条件を指定します。
結合項目として指定できる参照元・先の項目の条件は以下の通りです。
- 参照元エンティティ項目が参照項目ではないこと
- 参照元・先のエンティティ項目のデータ型が長い文字列型 または バイナリ型ではないこと
- 参照元・先のエンティティ項目のデータ型が一致していること、または日時と日付型(順不同)の組み合わせであること
参照先エンティティ項目を選択すると、エンティティ項目のデータ型に応じて抽出方法がリストアップされます。
- データ型が文字列、真偽値の場合
- 一致
- データ型が数値の場合
- 超過
- 以上
- 一致
- 以下
- 未満
- データ型が日時または日付の場合
- 超過
- 以上
- 一致 ※参照元・先のデータ型が日付と日時の組み合わせ以外の場合
- 以下
- 未満
複数の参照項目を設定する場合は「結合項目を追加」ボタンをクリックします。
参照先の絞り込み条件を指定します。
絞り込み条件を設定する場合は「絞り込み条件を追加」ボタンをクリックします。エンティティ項目のデータ型が 長い文字列型、またはバイナリ型 以外のエンティティ項目に対して絞り込み条件が指定できます。選択したエンティティ項目のデータ型に応じて条件値リストボックスが表示されます。
- データ型が文字列の場合
- アカウントコンテキスト
- テナントID
- ユーザ種別
- ユーザコード
- ロケール
- エンコーディング
- タイムゾーン
- カレンダーID
- テーマID
- ホームURL
- ログイン署名
- 数値形式のID
固定値(文字列)
- データ型が真偽値の場合
- アカウントコンテキスト
- 認証状態
- データ型が数値の場合
- アカウントコンテキスト
- 週の開始曜日
- データ型が日時または日付の場合
- 環境情報
- 実行日時
- アカウントコンテキスト
- ログイン日時
データ型が時刻の場合は設定不可
条件値を選択すると、結合条件と同様にエンティティ項目のデータ型に応じて抽出方法がリストアップされます。
- 設定ボタンを押下
操作を確定して画面をクローズします。
7.6.4.1.2. 参照先にテーブルを選択した場合¶
参照先テーブルを指定します。
参照元・先の参照項目を指定します。
結合条件を指定します。
参照先の絞り込み条件を指定します。
絞り込み条件を設定する場合は「絞り込み条件を追加」ボタンをクリックします。条件値リストボックスには以下が表示されます。
- 環境情報
- 実行日時
- アカウントコンテキスト
- テナントID
- ユーザ種別
- ユーザコード
- 認証状態
- ロケール
- エンコーディング
- タイムゾーン
- 週の開始曜日
- カレンダーID
- テーマID
- ホームURL
- ログイン署名
- ログイン日時
- 数値形式のID
固定値(文字列)
条件値の各データ型は、週の開始曜日は数値、実行日時・ログイン日時は日時、以外は文字列です。絞り込み条件を設定するカラムのデータ型に合致する条件値を選択してください。条件値を選択すると抽出方法がリストアップされます。
- 条件値が「週の開始曜日」の場合
- 超過
- 以上
- 一致
- 以下
- 未満
- 条件値が 「実行日時」 、 「ログイン日時」 の場合
- 超過
- 以上
- 以下
- 未満
- 条件値が上記以外の場合
- 一致
- 設定ボタンを押下
操作を確定して画面をクローズします。
7.6.4.1.3. 参照先に共通マスタを選択した場合¶
参照先マスタを指定します。
マスタ情報を参照する項目を指定します。
「参照元エンティティ項目」 リストボックスには、主キー以外のエンティティ項目がリストアップされます。「マスタ項目」 リストボックスには、参照元エンティティ項目と同じデータ型のマスタ項目がリストアップされます。各参照先マスタで選択可能なマスタ項目は以下の通りです。各マスタ項目のデータ型は、備考は「長い文字列」、以外はすべて「文字列」です。
- ユーザ
- ユーザ名
- フリガナ
- 性別
- 国コード
- 郵便番号
- 住所1
- 住所2
- 住所3
- 電話番号
- 内線番号
- FAX番号
- 内線FAX番号
- 携帯電話番号
- メールアドレス1
- メールアドレス2
- 携帯メールアドレス
- URL
- 備考
- 会社、組織、主所属組織
- 組織名
- 組織略称
- 組織検索名
- 国コード
- 郵便番号
- 住所1
- 住所2
- 住所3
- 電話番号
- 内線番号
- FAX番号
- 内線FAX番号
- メールアドレス1
- メールアドレス2
- URL
- 備考
複数の参照項目を設定する場合は「参照項目を追加」ボタンをクリックします。マスタ情報のキー項目の条件を指定します。
検索言語を指定します。
検索基準日を指定します。
無効化された情報の参照設定を指定します。
- 設定ボタンを押下
操作を確定して画面をクローズします。
7.6.4.2. 参照元エンティティの確認¶
「参照元エンティティ一覧」画面では、エンティティがどのエンティティからデータ定義の参照項目設定によって参照されているかを確認できます。
「エンティティを確認する」 - 「ツリー上で確認する」の手順をもとに、エンティティ情報を表示します。
「参照元エンティティ一覧」ボタンをクリックすると、表示中のエンティティを参照するエンティティが一覧で表示されます。