IM-PDFCoordinator for Accel Platform 2024 Spring リリースノート 初版 2024-04-01

7.5. セキュリティ機能(Security)

7.5.1. 編集対象ファイルに事前にセキュリティが付与されている場合、PDF処理ができません

セキュリティ機能(Security) を付与する編集対象ファイルに、事前にセキュリティが付与されている場合、エラーが発生し、PDF処理ができません。

オープンパスワード 、または、 セキュリティパスワード が設定されている場合、次のいずれかの対応を行ってください。

  • オープンパスワード 、および、 セキュリティパスワード が設定されている場合、設定されている セキュリティパスワード を指定し、APIで処理をする。
  • オープンパスワード のみが設定されている場合、設定されている オープンパスワード を指定し、APIで処理をする。
  • セキュリティパスワード のみが設定されている場合、設定されている セキュリティパスワード を指定し、APIで処理をする。

7.5.2. PDFビューワによって、PDFファイルを閲覧、編集できる可能性があります

セキュリティ機能(Security) が付与されていても、PDFビューワによって、PDFファイルを閲覧、編集できる可能性があります。

PDFファイルの配布先が、「 クライアント要件 」に準じているか確認してください。

注意

オープンパスワード はPDFファイル自体を暗号化しますが、 PDFビューワによって、 オープンパスワード を入力しなくてもPDFファイルが閲覧できてしまいます。

また、 セキュリティパスワード の制御は単純なフラグのため、フラグを無視するPDFビューワを使用した場合、PDFファイルが閲覧、編集できてしまいます。

そのため、 オープンパスワード と セキュリティパスワード は併用して使用することを推奨します。

注意

保存場所制限 、または、 閲覧期限制御 のみを設定した場合、PDFファイルを編集できてしまうため、 保存場所制限 、または、 閲覧期限制御 を使用する場合は、 セキュリティパスワード を併用して使用することを推奨します。

7.5.3. PDF閲覧ソフトとして使用する Adobe 製品には、いくつかの制限事項があります

PDF閲覧ソフトとして使用する Adobe Acrobat Reader 、および、 Adobe Acrobat には、次の制限事項があります。

  • Adobe Acrobat Reader 、および、 Adobe Acrobat の一部バージョンには、今回の手法と合致していないバグがあり、 セキュリティ機能(Security) の条件が合致しても正常に動作せずPDFファイルが表示されない可能性があります。
  • Adobe Acrobat Reader 、および、 Adobe Acrobat 10.1 において表示スピードが遅くなる環境が一部あります。そのような場合、特別な設定が必要です。
  • Adobe Acrobat Reader 、および、 Adobe Acrobat のサポート期間が切れているバージョンは Adobe 社からパッチが提供されません。そのため、セキュリティリスクがあります。