3.IM-JugglingによるWARファイルの作成¶
注意
この章は、移行するために必要な IM-Juggling プロジェクトの作成からWARファイルの作成までの方法の最低限必要な説明のみをしています。移行先の機能で提供されている設定(設定ファイル等)については、セットアップする Accelシリーズの各「セットアップガイド」、および、「設定ファイルリファレンス」を参照してください。注意
移行前に利用していたユーザアプリケーション(独自のプログラム等)も移行する場合は、intra-mart Accel Platform上で動作するための作業が必要です。詳細は、 「ユーザモジュールへの対応」 を参照してください。また上記対応後は、ユーザモジュールとして IM-Juggling プロジェクトに組み込み、WARファイルを作成します。この方法については、「 intra-mart e Builder for Accel Platform アプリケーション開発ガイド / immファイルのエクスポート 」 、および、 「 作成したユーザモジュールを組み込む方法 」を参照してください。
IM-Jugglingを起動し、 IM-Juggling プロジェクトを作成します。
ベースモジュールより、移行後のエディションを選択します。
アプリケーションより、移行ツールを選択します。
注意
移行作業には、 移行ツール モジュールが必要です。必ず選択してください。互換機能を利用する場合、アプリケーションより、互換モジュールを選択します。
注意
移行前に利用していたユーザアプリケーション(独自のプログラム等)も移行する場合は、移行先で廃止されたAPIおよびタグを利用するための 互換機能 モジュールが必要です。必要有無については、「 互換対応表 」を参照してください。テナントデータベースの接続設定を行います。
intra-mart Accel Platformのテナントデータベースへのデータソース設定を、利用 AP サーバに応じた方法で行ってください。
例) Resinの場合、<resin-web.xml> を編集します。データソースマッピング設定を行います。
<conf/data-source-mapping-config.xml> を編集し、テナントデータベースのテナントID (/<data-source-mapping-config>/<tenant-data-source>/<tenant-id>) に対し、intra-mart WebPlatformから移行するログイングループIDを設定します。
<data-source-mapping-config> <tenant-data-source> <tenant-id>group1</tenant-id> <!-- ← 移行するログイングループIDを設定 -->Storageディレクトリの設定を行います。
アプリケーションのモジュール構成より、移行対象機能の移行モジュールを選択します。
アクセスセキュリティ移行モジュールと、IM-共通マスタ移行モジュールは必須です。
必ず、移行元でインストールされている機能/アプリケーションの移行モジュールは必ず選択してください。
注意
例外として、intra-mart Accel Platformにおいて対象の機能/アプリケーションをインストールしない(ベースモジュールで選択しない)場合は、機能/アプリケーションの移行モジュールは選択しないでください。以下に例を示します。
intra-mart WebPlatformでインストールしていた機能を、intra-mart Accel Platformでもインストールする場合 → 移行モジュールを選択します。
データ移行が不要な場合でも、移行モジュールは選択してください。
intra-mart WebPlatformでインストールしていた機能を、intra-mart Accel Platformではインストールしない場合 → 移行モジュールは選択しません。
ポータルや、ViewCreator をインストールしない場合は、それぞれの移行モジュールは選択しないでください。
intra-mart WebPlatformでインストールしていない機能を、intra-mart Accel Platformではインストールする場合 → 移行モジュールは選択しません。
スタンダード→アドバンストのエディションアップなど、IM-Workflowをintra-mart Accel Platformから使い始める場合は、IM-Workflow移行モジュールは選択しないでください。
移行元の intra-mart WebPlatform のロケールに合わせて、intra-mart Accel Platformのシステムで利用可能なロケールを設定します。
国際化機能モジュールの任意設定ファイル 「ロケールマスタ(locale-config/im-locale-default.xml)」を出力します。
intra-mart WebPlatform で利用していたロケールと同じロケールを使用するように intra-mart Accel Platform 側のロケールを設定します。移行元の intra-mart WebPlatform にインストールされていないロケールを、コメントアウト、または削除してください。コラム
ロケールの設定についての詳細は、「Locale」を参照してください。移行元のデータに応じて設定ファイルを修正します。
IM-共通マスタ
2016 Spring(Maxima)以降に移行する場合は、移行元のデータが「IM-共通マスタ 入力項目定義書」に定義されている制約に違反していない必要があります。違反している場合は、事前にデータを修正するか、一時的にAPIモデルバリデーションを無効化してください。コラム
APIモデルバリデーションを無効化する方法は、「設定ファイルリファレンス」の「IM-共通マスタ設定」を参照してください。利用機能における設定ファイル類を移行します。
ドキュメントワークフロー(BPW)
以下を intra-mart WebPlatformから IM-Juggling プロジェクトに移動してください。
bpw.ini{Resource Serviceサーバルート}/pages/platform/src/bpw/bpw.ini↓↓↓↓↓↓{ IM-Juggling プロジェクト}/conf/bpw/bpw.ini BPWCore.properties{Application Runtimeサーバルート}/doc/imart/WEB-INF/classes/jp/co/intra_mart/foundation/bpw/config/BPWCore.properties↓↓↓↓↓↓{ IM-Juggling プロジェクト}/conf/bpw/BPWCore.propertiesIM-Workflow
「システム設定ファイル([%STORAGE_72%]/workflow/conf/param/param_system.xml)」の移行を行います。この設定を初期状態から変更して運用している場合は、以下の作業を行ってください。
「conf/im-workflow-system-config.xml」ファイルの編集を行います。
設定ファイルを「ProjectNavigator」上に追加します。
<(プロジェクト名)/ juggling.im> ファイルをダブルクリックします。 「設定ファイル」タブをクリックします。 「IM-Workflow」の「IM-Workflow システム設定」を選択し、右側にある「出力」をクリックします。 「ProjectNavigator」内の <conf/im-workflow-system-config.xml> ファイルをダブルクリックで開き、「ソース」タブを選択してください。 下記の移行マッピング表を元に param_system.xml の設定を移行してください。移行元(param_system.xml)と同名のキー(例:arrive-process-async)のノードに対して各設定を移行してください。 「conf/im-workflow-designer-config.xml」ファイルの編集を行います。
設定ファイルを「ProjectNavigator」上に追加します。
<(プロジェクト名)/ juggling.im> ファイルをダブルクリックします。 「設定ファイル」タブをクリックします。 「IM-Workflow」の「IM-Workflow デザイナ設定」を選択し、右側にある「出力」をクリックします。 「ProjectNavigator」内の <conf/im-workflow-designer-config.xml> ファイルをダブルクリックで開き、「ソース」タブを選択してください。 下記の移行マッピング表を元に param_system.xml の設定を移行してください。移行元(param_system.xml)と同名のキー(例:imw-designer-canvas-width)のノードに対して各設定を移行してください。 「conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml」ファイルの編集を行います。コラム
当手順は以下の条件すべてに一致する場合のみ行います。
移行元の IM-Workflow のバージョンが 7.2 パッチ 12 以降である 移行先の intra-mart Accel Platform のバージョンが 2016 Spring(Maxima) 以降である
設定ファイルを「ProjectNavigator」上に追加します。
<(プロジェクト名)/ juggling.im> ファイルをダブルクリックします。 「設定ファイル」タブをクリックします。 「IM-Workflow」の「IM-Workflow キャッシュ設定」を選択し、右側にある「出力」をクリックします。 「ProjectNavigator」内の <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> ファイルをダブルクリックで開き、「ソース」タブを選択してください。 下記の移行マッピング表を元に param_system.xml の設定を移行してください。「 IM-Workflow 仕様書 」 - 「 キャッシュ設定 」を参考に設定を行ってください。コラム
移行マッピング表
param_system.xml 中の設定 移行先の設定ファイル 備考 arrive-process-async <conf/im-workflow-system-config.xml> arrive-approve-at-sametime-retry-count <conf/im-workflow-system-config.xml> arrive-approve-at-sametime-wait-second <conf/im-workflow-system-config.xml> imw-designer-canvas-width <conf/im-workflow-designer-config.xml> imw-designer-canvas-height <conf/im-workflow-designer-config.xml> node-icon-dir <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 start-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 end-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 apply-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 approval-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 dynamic-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 system-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 confirm-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 synchronous-start-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 synchronous-end-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 branch-start-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 branch-end-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 horizontal-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 vertical-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 template-start-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 template-end-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 template-substitution-node-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 comment-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 swimlane-icon <conf/im-workflow-designer-config.xml> *1 not-use-xml-file-cache <conf/im-workflow-system-config.xml> xml-file-cache-store-second <conf/im-workflow-system-config.xml> xml-file-cache-store-max-size <conf/im-workflow-system-config.xml> not-use-standard-plugin-result-cache <conf/im-workflow-system-config.xml> standard-plugin-result-cache-store-second <conf/im-workflow-system-config.xml> standard-plugin-result-cache-store-max-size <conf/im-workflow-system-config.xml> standard-plugin-user-info-max-select-length <conf/im-workflow-system-config.xml> plugin-object-cache-store-second <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 plugin-object-cache-store-max-size <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 plugin-descriptor-cache-store-second <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 plugin-descriptor-cache-store-max-size <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 xml-file-base-path-cache-store-second <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 xml-file-base-path-cache-store-max-size <conf/im-ehcache-config/im_workflow.xml> *2 注意
上記の表の「備考」で *1 記載のある値について説明します。
IM-Workflow の各種ノードアイコンを初期状態から変更せずに運用しており、移行後も変更の必要がない場合、 *1 に該当する設定を移行・変更する必要はありません。
アイコンパス定義を標準から変更する場合のみ、 *1 に該当する設定値の変更を行ってください。この場合、ユーザモジュールによるアイコン配置・差し替えが必要です。詳細は「 IM-Workflow システム設定 」を参照してください。注意
上記の表の「備考」で *2 記載のある値について説明します。
intra-mart Accel Platform 2015 Winter(Lydia) までのバージョンには、当該パラメータに対応した IM-Workflow のキャッシュ設定は存在しません。設定が必要な場合は intra-mart Accel Platform 2016 Spring(Maxima) 以降のバージョンへのアップデートを検討してください。コラム
各設定の詳細については、「 IM-Workflow 仕様書 」 - 「 システム単位の設定 」を参照してください。
IM-ContentsSearch
マニュアルに従い、改めて設定を行ってください。
Webサービス
intra-mart WebPlatform 7.2 で Webサービス の各設定ファイルを編集している場合は、以下の移行作業を行ってください。
Axis2設定(axis2.xml)
Webサービス認証・認可モジュールの任意設定ファイル「Axis2設定 (axis2.xml)」を出力してください。
intra-mart WebPlatform での設定を出力ファイルに移行してください。移行元/先タグのマッピングは下表を参照してください。
intra-mart WebPlatform の場合移行元ファイル:{ApplicationRuntime}/doc/imart/WEB-INF/conf/axis2.xmlルートタグ: axisconfig/parameter@name=“jp.co.intra_mart.foundation.web_service” intra-mart Accel Platform の場合移行先ファイル:{ IM-Juggling プロジェクト}/conf/axis2.xmlルートタグ: axisconfig/parameter@name=“jp.co.intra_mart.foundation.web_service”enablePlainTextPassword
enableAuthorization
showSoapFaultDetail
wsUserInfoArgumentName
enablePlainTextPassword
enableAuthorization
showSoapFaultDetail
wsUserInfoArgumentName
注意
※ intra-mart Accel Platform では下記クラスが提供されないため、移行内容に下記が含まれる場合は、コメントアウトした状態で移行してください。
- jp.co.intra_mart.foundation.web_service.auth.impl.WSAuthModule4BPMS
- jp.co.intra_mart.foundation.web_service.auth.impl.WSAuthModule4UDDI
SOAPClientオブジェクト用設定
Webサービス認証・認可クライアントモジュールの任意設定ファイル「SOAPClientオブジェクト用設定(soap-client-config.xml)」を出力してください。
intra-mart WebPlatform での設定を出力ファイルに移行してください。移行元/先タグのマッピングは下表を参照してください。
intra-mart WebPlatform の場合移行元ファイル:{ApplicationRuntime}/conf/imart.xmlルートタグ: intra-mart/platform/service/application/jssp intra-mart Accel Platform の場合移行先ファイル:{ IM-Juggling プロジェクト}/conf/soap-client-config.xmlルートタグ: soap-client-configsoap-client/mode
soap-client/work-dir
soap-client/javac-encoding
soap-client/javac-verbose
soap-client/javac-xmx
soap-client/wsdl/storage/import-location/suffixes/suffix
soap-client/wsdl/storage/import-location/sub-dirs/sub-dir
mode
work-dir
javac-encoding
javac-verbose
javac-xmx
wsdl/import-file-suffixes/suffix
wsdl/import-sub-dirs/sub-dir
ユーザモジュールを追加します。
ユーザモジュール作成時に独自で作成したルーティング設定ファイルがある場合は、以下の作業を行ってください。
- ユーザモジュールのプロジェクトを e Builder で開きます。
- パブリックストレージ配下 ([%PUBLIC_STORAGE_80%]) の以下の3つのディレクトリを、ユーザモジュールの src/main/conf 配下に配置します。
- routing-jssp-config
- routing-service-config
- routing-servlet-config
- エクスポート(immファイルの出力)を行います。
- エクスポートしたユーザモジュール(immファイル)を IM-Juggling に追加します。
ユーザモジュールのエクスポートの方法やプロジェクトの構成については「intra-mart e Builder for Accel Platform アプリケーション開発ガイド / immファイルのエクスポート」や「e Builder での開発の流れ」を参照してください。
コラム
e Builder でユーザモジュールの再エクスポートが難しい場合には、IM-Juggling でルーティング設定ファイルを WARファイル に含めることができます。
IM-Juggling の ProjectNavigator で右クリックし、「インポート」を選択します。 「一般」→「ファイル・システム」を選択し、「次へ」を押下します。 「次のディレクトリーから」でパブリックストレージ配下 ([%PUBLIC_STORAGE_80%]) の以下の3つのディレクトリを選択し、「すべて選択」を押下します。
routing-jssp-config routing-service-config routing-servlet-config 「インポート先フォルダ」でプロジェクトの conf ディレクトリを選択します。 「オプション」の「トップ・レベルのフォルダーを作成」をチェックし、「終了」を押下します。ビルドウィザードより、WARファイル を作成します。
注意
「サンプル」は選択しないでください。
WARファイル を Web Application Server にデプロイします。
注意
intra-mart Accel Platform は、J2EE の仕様に則った手法としてWARファイルによるデプロイ作業を行います。このため、特有のファイルのみをデプロイ後の環境へ、上書きコピーする等といった作業は推奨しません。デプロイ後の環境へ直接上書きコピー等を行うと、WARファイル更新(パッチ適用やユーザモジュールの追加)時に損失してしまう等のリスクがあります。