intra-mart Accel Platform 移行ガイド 第18版 2020-12-01

6.テナント初期設定後の各種メンテナンス

注意

intra-mart WebPlatform からの移行の場合は、認可設定を再設定する必要があることに注意してください。
移行モジュールをインストールした際のテナント初期設定で、intra-mart WebPlatform のアクセス権限は可能な限り移行されますが、完全に再現できません。
そのため、intra-mart WebPlatform から移行を行った場合は、認可設定の見直し・再設定を必ず行ってください。
特に、以下を移行する際は、認可設定に必要な作業があります。

コラム

intra-mart WebPlatform を起動させることが可能な場合は、intra-mart WebPlatform を参照しながらの再設定をおすすめします。
上記が不可の場合、各種エクスポートバッチや、TableMaintenance のエクスポート機能、ViewCreator のクエリ機能などで情報を出力し、その情報を参照して再設定を行ってください。

アクセスセキュリティ

  • メニューと、メニューの認可のメンテナンスを行います。

    移行されたメニューのうち、標準機能のメニューは、intra-mart Accel Platformでセットアップされたメニューに切り替えてください。
    必要に応じて、移行されたメニューから標準メニューへ、認可設定の移行を行ってください。
    intra-mart Accel Platform では、各画面へのアクセス制御をメニューではなく認可で行うようになりました。
    そのため、intra-mart WebPlatform から各アプリケーションの移行を行った場合は、認可設定の見直し・再設定を必ず行ってください。
    • im-JavaEE Framework を利用したアプリケーションの移行については、im-JavaEE Frameworkを参照してください。
    • SAStruts+S2JDBC を利用したアプリケーションの移行については、SAStruts+S2JDBCを参照してください。
    • Servlet を利用したアプリケーションの移行については、Servletを参照してください。
  • Webサービスの認可のメンテナンスを行います。

    認可設定画面より、Webサービスのアクセス権を設定しなおします。
    ユーザモジュール の移行を行う場合、認可対応を行う必要があります。
    • intra-mart Accel Platform 標準で、intra-mart WebPlatform と同一内容とわかるWebサービスが用意されているので、ロールの設定を移行してください。

    • intra-mart WebPlatform から移行元情報をエクスポートする場合は、以下のテーブルが対象です。

      • b_m_ws_access_b
      • b_m_ws_access_role_b
      • b_m_role_b
      • b_m_role_i
    • ユーザモジュール の移行については、Webサービスを参照してください。

  • カレンダー情報のメンテナンスを行います。

    移行したカレンダーに対し、祝日の日付情報セットの紐付けや、曜日設定の修正を行ってください。

  • ジョブネットのメンテナンスを行います。

    バッチの設定を、ジョブネットに再設定してください。

    コラム

    • intra-mart Accel Platform 標準で、intra-mart WebPlatform と同一内容とわかるジョブネットが用意されているので、年~分までの設定を移行します。

      intra-mart WebPlatform の設定内容

      タイプ 曜日 備考
      日時指定 YYYY MM DD -1 HH MI  
      毎年 -1 MM DD -1 HH MI  
      毎月 -1 -1 DD -1 HH MI  
      毎日 -1 -1 -1 -1 HH MI  
      毎時 -1 -1 -1 -1 -1 MI  
      毎週 -1 -1 -1 HH MI 0:日曜~6:土曜

      intra-mart Accel Platform では、”-1” は、”毎○” として以下のように設定します。

      タイプ
      日時指定 指定 指定 日指定 指定 指定
      毎年 毎年 指定 日指定 指定 指定
      毎月 毎年 毎月 日指定 指定 指定
      毎日 毎年 毎月 毎日 指定 指定
      毎時 毎年 毎月 毎日 毎時 指定
      毎週 毎年 毎月 曜日 指定 指定
    • intra-mart WebPlatform から移行元情報をエクスポートする場合は、以下のテーブルが対象です。

      • b_m_batch_b
  • グループ管理権限ユーザの移行を行います。

    intra-mart WebPlatform で設定したグループ管理権限ユーザに対し、intra-mart Accel Platform での対象の管理者ロールを付与するか、認可設定でユーザサブジェクトを追加して権限設定を行ってください。

    コラム

    intra-mart WebPlatform を参照しながらの再設定が行えない場合、以下の方法で移行することも可能です。

    intra-mart WebPlatform でエクスポートしたメニューファイルから、該当ユーザと対象機能を確認します。
    メニューID と メニューのマッピングには、以下の初期データインポートファイルを利用します。
    • [%STORAGE_72%]/storage/system/basic/init-admin-menu.xml
    • [%STORAGE_72%]/storage/system/basic/init-admin-menu-im-master.xml
    • [%STORAGE_72%]/storage/system/basic/init-admin-menu-wsrp.xml
    上記以外にも、init-admin-menu-~ というファイルがあれば、参照の対象としてください。

IM-共通マスタ

  1. 会社に対して、認可権限(管理/参照)を設定してください。

  2. 移行ツール によって移行が不可なマスタ情報(法人、取引先の法人所属、通貨)については、以下対応を行ってください。

    • intra-mart WebPlatform で他システムから基幹データが連携されている場合

      連携データの出力形式をintra-mart Accel Platformの各種マスタインポートファイルのインタフェースに合わせたのち、インポートジョブを実行してマスタの再現を行います。

      法人・取引先の法人所属 ⇒ 法人のインポート
      通貨 ⇒ 通貨のインポート
    • 上記以外の場合

      intra-mart WebPlatform 7.2 のTableMaintenanceで移行対象外の以下テーブルのレコードを出力しておき、これをもとに画面上からマスタ情報を設定してください。

      テーブル物理名 テーブル論理名

      imm_corporation

      imm_corporation_set

      imm_corporation_ath

      imm_corporation_ctg_ath

      imm_corporation_inc_ath

      imm_currency

      imm_currency_rate

      法人

      法人セット

      法人所属

      法人分類所属

      法人内包

      通貨

      通貨レート

  3. 略称補完ジョブ を実行してください。

ポータル

  1. ポータル リソースに対する認可設定を行ってください。
    • ポータル(グループポータル)
    • ポートレット
    • ポートレット編集モード
  2. ユーザ作成のポートレット情報の修正を行ってください。
    • スクリプト/JSPポートレットのパス修正

ViewCreator

  1. 移行対象外の以下のデータ項目を再設定してください。

    • 権限情報

      ViewCreator の管理者に対し、[ViewCreator管理者] ロールを付与してください。

    • ポートレット
      intra-mart WebPlatform で作成したポートレットは削除してください。
      データ参照より、再度ポートレットを作成してください。
    • リスト集計の日付フォーマットおよび数値フォーマット

    • クロス集計の数値フォーマット

注意

intra-mart WebPlatform では、データ参照のCSV出力における日付フォーマットおよび数値フォーマットが、画面表示と同一となっていました。
しかし intra-mart Accel Platform では、設定内容により画面表示とCSV出力内容に差異が発生する場合があります。
ViewCreator の管理者操作ガイド「 リスト集計におけるCSV出力の設定 」もあわせて参照し、確認・設定してください。

TableMaintenance

コラム

TableMaintenance のマニュアルもあわせて参照してください。

  • テーブルやフィールドの論理名を、「テーブル・キャプション設定」機能を使用して再設定してください。

  • テーブルへの個別のアクセス権を再設定してください。

    1. テーブル単位でアクセス権設定を行う必要のあるテーブルを洗い出します。

    2. intra-mart Accel Platform の PublicStorage 配下の TableMaintenance 用認可リソースインポートファイルを編集し、認可リソースインポートファイルを作成します。

      TableMaintenance用認可リソースインポートファイル
         [%PUBLIC_STORAGE_80%]/tablemaintenance/edittable-authz-resource/tablemaintenance-edittable-authz-resource.xml
      
      authz-resourceタグ idの決め方(推奨)
         tablemaintenance-edittable-%接続ID%-%テーブル物理名%
      
      authz-resourceタグ uriの決め方(推奨)
         service://tablemaintenance/edittable/%接続ID%/%テーブル物理名%
      
      authz-resource/display-name/nameタグ 値の決め方(推奨)
         テーブル物理名を採用する
      
    3. 上記で作ったインポートファイルを配置します。

      ファイル名 : authz-resource.xml
      配置場所 : [%PUBLIC_STORAGE_80%]
      
    4. ジョブネット設定画面より、「認可(リソース)インポート」ジョブネットを実行し、上記で作成したインポートファイルをインポートします。

    5. 認可設定 (画面・処理) で、インポートした TableMaintenance用認可リソース の認可権限(実行) を設定します。

    6. メニューを介してアクセスする場合、以下の手順を実施します。

      1. メニュー設定画面で各テーブル単位のメニューアイテムを登録します。

        メニューアイテムのURLは、”tablemaintenance/table_edit/%接続ID/テーブル物理名%” としてください。

      2. 上記で作成したメニューアイテムに対し、認可設定を行います。

IM-Workflow

  • 認可に関する設定を行います。

    • 管理者

      管理者ユーザに対し「IM-Workflow管理者」ロールを付与するか、既存で設定していた権限(サブジェクト)に対し、IM-Workflow管理者ロールと同様の設定を行ってください。

    • 運用管理者

      運用管理者ユーザに対し「IM-Workflow運用管理者」ロールを付与するか、既存で設定していた権限(サブジェクト)に対し、IM-Workflow運用管理者ロールと同様の設定を行ってください。

    • ユーザ
      ユーザに対し「IM-Workflowユーザ」ロールを付与するか、既存で設定していた権限(サブジェクト)に対し、IM-Workflowユーザロールと同様の設定を行ってください。
      特に、認可リソース「ワークフロー 管理者/運用管理者/ユーザ」の各種権限を忘れないでください。
  • 移行後のバージョンが 2015 Summer(Karen) 以降の場合、必要に応じて以下の INDEX を作成してください。

    CREATE INDEX idx_imw_t_cpl_matter_u_d ON imw_t_cpl_matter_user_data(matter_property_key, matter_property_value);
    CREATE INDEX idx_imw_t_cpl_matter_h_u ON imw_t_cpl_matter_handle_user(user_code, locale_id);
    CREATE INDEX idx_imw_t_cpl_matter_c_u ON imw_t_cpl_matter_confirm_user(user_code, locale_id);
    CREATE INDEX idx_imw_t_cpl_matter_c_o ON imw_t_cpl_matter_confirm_orgz(user_code, locale_id);
    

    コラム

    上記 INDEX は IM-Workflow 2015 Summer(Karen) で対応された一覧取得 API 改善に関連するものです。
    弊社では上記 INDEX を作成した環境においてパフォーマンス改善を確認しています。

    注意

    環境によっては必ずしもパフォーマンス改善を保証するものではありません。
    そのため、適用の際は事前検証を行ってください。

    コラム

    上記 INDEX では、iWP / iAF の初期データインポートで作成される下記 INDEX の情報を内包しています。
    そのため、上記 INDEX を作成した場合は、必要に応じて下記 INDEX を削除してください。
    • idx_imw_t_cpl_mat_conf_user

IM-ContentsSearch

  1. マニュアルに従い、intra-mart / Apache Solr サーバの各種設定を行ってください。
  2. ユーザクローラのジョブとジョブネットの設定を行ってください。
    • ユーザクローラをそのまま移行する場合、互換バッチとしてジョブ設定してください。
    • ユーザクローラをintra-mart Accel Platform向けに作り直した場合、通常のジョブで設定してください。
  3. ジョブネット管理より各クローラの起動設定を行ってください。
  4. 各クローラのジョブネットを実行し、インデックスの再生成を行ってください。

ドキュメントワークフロー(BPW)

  1. 認可に関する設定を行います。

    • 管理者

      管理者ユーザに対し「BPW管理者」ロールを付与するか、既存で設定していた権限(サブジェクト)に対し、BPW管理者ロールと同様の設定を行ってください。 intra-mart WebPlatform の標準ロールの bpwsuper を管理者ロールとして利用していた場合は再設定不要です。

    • ユーザ

      ユーザに対し「BPWユーザ」ロールを付与するか、既存で設定していた権限(サブジェクト)に対し、BPWユーザロールと同様の設定を行ってください。
  2. グローバルナビにメニューを設定してください。