9.11. 動的処理対象者設定に関する仕様¶
動的処理対象者に関する設定の仕様を説明します。
9.11.1. データソース定義に関する仕様¶
利用できるデータソース種別
動的処理対象者設定で利用できるデータソース種別は次の通りです。
- SOAP (非推奨)
- REST (非推奨)
- JAVA (非推奨)
- LogicDesigner
- ルール
レスポンスパラメータの構造
動的処理対象者設定で使用するデータソース定義のレスポンスパラメータの構造は、必ず以下の仕様通りに設定する必要があります。
行番号 パラメータ データ型 親オブジェクト 1 ResponseObject object なし 2 settings array 1 3 object 2 4 処理設定No processSetNo string 3 5 判定用コード code string 3 6 会社コード companyCd string 3 7 会社組織セットコード departmentSetCd string 3 8 ユーザコード userCd string 3 9 組織コード departmentCd string 3 10 比較 compare string 3 11 役職コード postCd string 3 12 パブリックグループセットコード publicGroupSetCd string 3 13 パブリックグループコード publicGroupCd string 3 14 役割コード roleCd string 3コラム
動的処理対象者設定で外部連携を設定する場合は、レスポンスのマッピングを行いません。レスポンスは上記仕様に従い、自動的にパラメータをマッピングします。
9.11.2. 外部連携返却値に関する仕様¶
外部連携の返却値は、レスポンスパラメータの仕様にある「判定用コード」およびコード毎の必須項目があります。なお、処理対象者に関する各種コード値については、IM共通マスタの値を設定してください。
判定コード
処理対象者に設定する条件の分類を指定します。1 ⇒ ユーザ2 ⇒ 組織3 ⇒ パブリックグループ4 ⇒ 役職5 ⇒ 役割6 ⇒ 組織+役職7 ⇒ パブリックグループ+役割判定コード別の必須条件
※表に「〇」がついている項目は必須です。「-」は不要な項目です。処理設定No
比較
判定コード2,3,6,7において、組織とパブリックグループに対する比較演算子を指定します。役職や役割には適用されません。利用可能な比較演算子は、以下の通りです。ge ⇒ 上位階層検索(指定したコードを含む)eq ⇒ 指定のみ検索le ⇒ 下位階層検索(指定したコードを含む)注意
申請者が承認者のユーザ検索を行う際の暗黙条件(ユーザ操作とは別に指定する条件)として利用する場合のみ、比較の上位階層検索、下位階層検索を指定することが出来ます。この条件を利用する場合は、動的処理対象者設定画面にて、以下の通りに設定する必要があります。動的処理者設定 ⇒ 外部連携設定処理対象者の設定方法 ⇒ 手動で設定する動的処理対象者設定画面については、「 IM-BIS 業務管理者操作ガイド 」 - 「 動的処理対象者設定 」を参照してください。コラム
JAVAについては、「 IM-BIS システム管理者操作ガイド 」 - 「 動的処理対象者設定 外部連携(JAVA)サンプル 」を参考にしてください。コラム
LogicDesignerについては、「 IM-BIS システム管理者操作ガイド 」 - 「 動的処理対象者設定 外部連携(LogicDesigner)サンプル 」を参考にしてください。コラム
IM-BIS の動的処理対象者設定のノードスキップについて
動的処理対象者設定でノードスキップを行うには、以下の構造の空オブジェクトを返却するようにしてください。
OpenRules の場合
「Data IMDynamicUser settings」のID列に存在しない値を受け渡すことで空オブジェクトを返却できます。ResponseObject(id=0) { ids={ [0]=%ID列に存在しない値% } settings=[] }IM-LogicDesigner の場合
スクリプトサンプルを参考に空のオブジェクトを返却してください。以下は「 IM-BIS システム管理者操作ガイド 」 - 「 動的処理対象者設定 外部連携(LogicDesigner)サンプル 」の例です。/** * run. * * @return {Object} task result. */ function run() { var dynamicSettingList = []; var returnObject = []; returnObject = { settings:dynamicSettingList }; var returnMap = { ResponseObject:returnObject }; Debug.console("returnMap"); Debug.console(returnMap); return returnMap; }
9.11.3. データソース定義「ルール」を使用する場合の、ルールExcelファイルの記述に関する仕様¶
OpenRulesの基本的な使い方は、別途提供している「 OpenRules for IM-BIS 連携ガイド 」を参照してください。ここでは、動的処理者設定でルールを使用する場合の設定方法を説明します。動的処理者設定の仕様に準じたオブジェクトを返却するには、以下の設定をします。
Datatypeテーブル
Decisionテーブル
動的処理者設定用のオブジェクトを作成するために、以下のシンタックスを利用してください。:= decision.put("Response_Business_Concept_Name", resultantDynamicUsers(response_Object_Instance, "Attribute_Name_Of_SettingIDs", settings))
Response_Business_Concept_Name
返却するオブジェクトのBusiness Concept名response_Object_Instance
返却するオブジェクトのインスタンス名Attribute_Name_Of_SettingIDs
結果返却用の配列(String[])の変数名(ダブルクォーテーションで囲んでください。)設定例 := decision.put("ResponseObject", resultantDynamicUsers(responseObj, "ids", settings))DecisionObjectテーブル
動的処理者設定用のオブジェクトを初期化するために、以下のシンタックスを利用してください。:= initializeDynamicUserList(response_Object_Instance, "Attribute_Name_Of_SettingIDs&Initial _Values", settings)
response_Object_Instance
返却するオブジェクトのインスタンス名Attribute_Name_Of_SettingIDs&Initial _Values
Variableテーブル
返却するオブジェクトの設定にはVariableテーブルを使用してください。設定する値はDecisionObjectテーブルで指定した、インスタンスの初期化に用いるユーザの対象者IDと一致させてください。他のフィールドを追加することも可能です。Glossaryテーブル
DecisionTableテーブル