5.1. 開発プロセス¶
この章では、認証プロバイダ・プラグインを利用して新しい認証方式に対応するための手順について説明します。
5.1.1. 依存関係の設定¶
認証プロバイダ・プラグインを利用した実装を行うためには、モジュールプロジェクト直下に保存されている <module.xml> の「依存関係」に、以下のモジュールを追加します。
モジュールID jp.co.intra_mart.im_certification バージョン 8.0.7
5.1.2. 開発の流れ¶
認証プロバイダ・プラグインを利用して新しい認証方式に対応するための手順は以下のような流れです。
- ビジネスロジックの範囲を決定する
- ビジネスロジックで必要となる認証プロバイダ・プラグインを決定する
- 認証プロバイダ・プラグインを実装する
- 認証プロバイダ・プラグインを登録する
次項より、各プロセスの概要について説明します。
5.1.3. ビジネスロジックの範囲を決定する¶
要件を定義し、必要な認証方式を決定します。
5.1.4. ビジネスロジックで必要となる認証プロバイダ・プラグインを決定する¶
5.1.4.1. 認証フローの検討¶
認証方式が決定したら、認証方式を実現するために必要なプラグインを選定し、それぞれの役割を定義します。ログイン処理における認証フローを確認しながら、決定した認証方式が実現可能かを検証します。ログイン処理における認証フローについては、「 認証仕様書 」 - 「 ログイン処理フローについて 」 を参照してください。
5.1.4.2. プラグインの概要定義¶
実現方法が決まったら、必要なプロバイダを選択します。各プロバイダのインタフェースは、「 認証仕様書 」 - 「 一般ユーザの認証プロバイダ・プラグインの詳細 」 で説明しています。実装サンプルを参考にしながら、各プロバイダの役割を定義してください。認証機能で定義されている認証プロバイダ・プラグインは、以下の通りです。必要なプロバイダとその役割や処理概要を記述してください。
表 認証プロバイダ・プラグイン一覧 プロバイダ名 要否 概要 初期リクエスト解析プロバイダ リクエスト解析プロバイダ 認証プロバイダ 認証条件判定プロバイダ 認証リスナ ログインページプロバイダ 遷移先ページプロバイダ
5.1.5. 認証プロバイダ・プラグインを実装する¶
仕様に基づき、それぞれの認証プロバイダ・プラグインを実装します。「 認証仕様書 」 - 「 一般ユーザの認証プロバイダ・プラグインの詳細 」 の実装サンプルと APIドキュメントを参照して必要な機能を実装してください。要件によっては、ログイン画面を変更する必要があるかもしれません。画面の作成については、「UIデザインガイドライン( PC 版)」を参照してください。
5.1.6. 認証プロバイダ・プラグインを登録する¶
作成したプロバイダをアプリケーションで利用できるように、プラグイン定義を行います。プラグイン定義のうち、プログラムから利用するノードの内容については実装時に決定しているでしょう。ここでは、プラグインIDの定義、順序定義などを行って、plugin.xml を完成させます。プロバイダによっては、システムに複数のプラグインが登録されます。仕様にそって正しい順序で動作するように設定を行います。プラグイン定義が完成したら、実際に Web Application Server 上で動作の確認を行います。Web Application Server 上の適切な場所に作成した資材を配置して、動作の確認を行ってください。