IM-RPA 利用ガイド 第7版 2023-10-01

IM-RPA 利用ガイド 第7版 2023-10-01

6.6. BizRobo!連携チュートリアル(その他BizRobo!タスクの活用)

6.6.1. チュートリアルの概要

本章では、IM-RPAのBizRobo!連携機能を使用して、BizRobo!のロボットが使用するリソースファイルを連携する方法をチュートリアル形式でご説明します。
このチュートリアルに沿って設定を行うことで、以下のような機能を実現できます。
  • intra-mart Accel PlatformからIM-LogicDesignerを介してBizRobo!のロボットが使用するExcelファイルを連携します。
本章では、説明を簡単にするために、ロボットのシナリオはシンプルなものにしております。
またここでは、 「BizRobo!連携チュートリアル」と説明が重複する部分について、詳細な手順を省略して記載しております。
シナリオの実行イメージは以下の通りです。
ExcelファイルをManagement Consoleに保存し、別途Management Consoleのスケジュール実行により当該Excelファイルを読み込みます。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_1_1.png
図:本チュートリアルシナリオ実行イメージ

コラム

ロボットに、Excelなどのファイルを連携するには、Management Consoleの「リソース」を使用します。
ロボットがリソースを利用するには、Management Consoleのスケジュール機能でロボットを実行する必要があります。
このため、 本章ではIM-RPAをExcelファイルの連携にのみ使用し、ロボットの実行はManagement Consoleのスケジュール機能で行います。

6.6.2. ロボットの作成

Design Studioにてロボットを作成します。
以下は、ロボットの例です。
最初のアクションは、Excelタイプの変数を開くアクションです。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_2_1.png
図:Design Studio作成イメージ

コラム

Design Studioを使用したロボットの作成方法については、 「BizRobo!ナレッジベース」を参照してください。

6.6.2.1. パラメータの設定

パラメータ設定を行います。ここでは、Excel読み込み用の変数タイプと、読み取り結果格納用の変数タイプを適宜作成します。

6.6.2.2. アクションの設定

Excelタイプの変数を開くアクションを設定します。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_2_2.png
図:Design Studioアクションの設定 - 「変数を開く」
サンプルのExcel帳票から、特定のセルを抽出して result.title に保存するアクションを設定します。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_2_3.png
図:Design Studioアクションの設定 - 「値の抽出」
result.title をログに保存するアクションを設定します。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_2_4.png
図:Design Studioアクションの設定 - 「ログ出力」

6.6.3. ロボットのデプロイ

Management Consoleにログインし、ロボットとタイプをアップロードしてください。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_3_1.png
図:Design Studioロボットとタイプのデプロイ

コラム

ロボットやタイプは、Design Studioから直接アップロードすることも可能です。

6.6.4. IM-LogicDesignerフローの呼び出し

「サイトマップ」→「LogicDesigner」→「フロー定義一覧」→「ロジックフロー新規作成」をクリックします。
以下は、BizRobo!連携(リソースファイル連携)を行うための最もシンプルなIM-LogicDesignerフローです。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_1.png
図:完成イメージ(ロジックフロー)

6.6.4.1. タスクとフローを設定します

パレットから各タスクを選択し、今回使用するタスクをキャンパスに配置します。
配置する各タスクは、以下の通りです。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_2.png
図:IM-LogicDesigner配置タスク

6.6.4.2. ロボットに連携するパラメータを設定します

IM-LogicDesignerの「定数設定」を行います。
設定値の説明(定数設定)
定数ID 定数値 説明
FILE_NAME test.xlsx ロボットに渡すExcelファイル名
PROJECT_NAME Default project プロジェクト名
SILENT true ファイル削除操作時に渡す引数(削除対象ファイルがなくてもエラーにしない)
STORAGE_PATH RPA/test.xlsx Excelファイルのストレージファイルパス
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_3.png
図:IM-LogicDesigner- 「入出力設定」

6.6.4.3. データマッピングをします

各タスクをダブルクリックして、「データマッピング」の設定を行います。
各図を参考にマッピングをしてください。
Excel取得タスク(「ストレージ操作 」- 「パブリックストレージ取得」)のデータマッピングを行います。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_4.png
図:データマッピングの設定 - 「ストレージ操作 」- 「パブリックストレージ取得」タスク
Excel取得タスク(「ストレージ操作 」- 「ストレージファイル読み込み(バイナリ)取得」)のデータマッピングを行います。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_5.png
図:データマッピングの設定 - 「ストレージ操作 」- 「ストレージファイル読み込み(バイナリ)取得」タスク
リソース削除タスク(「BizRobo!」- 「リソースの削除」)のデータマッピングを行います。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_6.png
図:データマッピングの設定 - 「BizRobo!」- 「リソースの削除」タスク

コラム

「リソースの配置」タスクの前に「リソースの削除」タスクを実行する理由は、リソース配置時にすでに同名のリソースが存在した場合にエラーとなるのを防ぐためです。
リソース配置タスク(「BizRobo!」- 「リソースの配置」)のデータマッピングを行います。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_7.png
図:データマッピングの設定 - 「BizRobo!」- 「リソースの配置」タスク

6.6.4.4. デバッグ実行で動作を確認します

デバッグ実行を行い、ロジックフローの動作を確認してください。
デバッグ実行が成功すること、およびMC上のリソースにExcelファイルがアップロードされていることを確認してください。
../../../_images/bizrobo_tutorial_6_4_9.png
図:IM-LogicDesigner- 「デバッグ実行」

6.6.5. Management Consoleのスケジュール設定・動作確認

  1. Management Console上で、ロボットのスケジュール実行の設定、および動作確認を行います。
    Management Consoleにログイン後、スケジュールの追加をクリックします。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_1.png
    図:Management Consoleスケジュール追加
  2. 適宜スケジュール設定をしてください。
    「ジョブの追加」をクリックします。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_2.png
    図:Management Consoleスケジュール設定
  3. 「ジョブ タイプの選択」で「シングルロボット」を選択します。
    「次へ」をクリックします。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_3.png
    図:Management Consoleジョブタイプの設定
  4. 先ほどアップロードしたロボットを選択します。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_4.png
    図:Management Consoleロボットの選択
  5. ロボットに設定したExcelタイプの変数を選択し、「excel:」横の選択メニューより、配置済みのExcelリソースを選択します。
    「終了」をクリックします。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_5.png
    図:Management Console変数の入力値を設定
  6. 設定したスケジュールが実行されるのを待ちます。
    スケジュールが実行されたのち、「ログビュー」より、ロボットの実行メッセージを確認してください。
    intra-mart Accel Platformから配置したリソースが正しく読み込まれていることを確認してください。
    ../../../_images/bizrobo_tutorial_6_5_6.png
    図:Management Consoleログの確認