IM-LogicDesigner

Webブラウザ上でビジネスロジックを作成

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IM-LogicDesignerは、intra-mart上で動作するビジネスロジックをWebブラウザでの操作で簡単に作成できる、ローコード開発ツールです。

作成したビジネスロジックはIM-BloomMakerやIM-BPMのビジネスロジックとして利用したり、ジョブスケジューラ機能で定時的に実行することなどが可能なため、ローコード開発によるビジネスソリューションの構築に寄与します。

本ページでは、IM-LogicDesignerの特徴と簡単な使い方を紹介します。

IM-LogicDesignerとは

IM-LogicDesignerは、Webブラウザ上でビジネスロジックを簡単に作成できるアプリケーションです。いままでコーディングが必要だったビジネスロジックをフローチャートのようにパーツを配置して作成できます。

ユーザの作成やログの出力など、intra-mart内の様々な機能と連携できるパーツを組み合わせて利用できるため、ユーザの作成やワークフローの申請、承認などを一つのビジネスロジックとしてまとめて実現可能です。

さらに、作成した業務ロジックはURLを設定することによってREST APIとして呼び出すことができます。 IM-Workflowと連携して自動的にワークフローの処理を行わせたり、ジョブスケジューラ機能と連携することで決められた日時にビジネスロジックを実行するなど、様々な業務処理に活用できます。

IM-LogicDesignerのタスクとは

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IM-LogicDesignerでは様々な機能の処理のパーツを『タスク』と呼称しています。

ログの出力やメールの送信のような汎用的なものから、分岐や繰り返しなどの処理の流れを決められるもの、ユーザの追加や削除、ワークフローの申請や承認のような各機能に特化したものなど多種多様なタスクを用意しています。

IM-LogicDesignerの特徴

IM-LogicDesignerの特徴を3点紹介します。

1. ビジネスロジックの作成

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IM-LogicDesignerは、プログラミングの知識がない方でも、タスクをドラッグ&ドロップして配置して線でつなげるだけで簡単にビジネスロジックを作成できます。

豊富な汎用ロジックパーツ

メールの送信やログ出力、ストレージ操作などintra-mart上で動作する汎用的な処理をタスクとして、豊富に有しています。

ユーザの作成や組織の変更など、別の機能のタスクと組み合わせることによって、変更内容をメールで送信をしたり、ログに出力するようなビジネスロジックが作成できます。

直感的なロジックの作成

ビジネスロジックの作成は、タスクをドラッグ&ドロップで配置し、処理の流れとデータの受け渡しを線で結ぶという、シンプルかつ直感的な操作で行えます。

データの変換や受け渡しなどは、IM-LogicDesignerが全て自動で行うため、プログラミングの知識がない方でも、ビジネスロジックを作成できます。

柔軟なデータ変換操作

データの受け渡しや変換は、それぞれのタスクとパラメータを線でつなげるだけで、自動で行われます。

さらに、加算や減算などの演算処理や文字列結合などのデータ操作も行えるため、複雑なデータの受け渡しも可能です。

2. 豊富なシステム連携

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IM-LogicDesignerでは、intra-mart内のシステム連携に利用できるタスクを多数用意しています。

intra-mart上の別々の機能のタスクを組み合わせて利用できるため、IM-共通マスタとワークフローのような全く別々の機能を組み合わせたビジネスロジックが実現可能です また、IM-LogicDesignerで作成したビジネスロジックを、intra-martの各機能から呼び出したり、特定のタイミングで実行することも可能なため、高い自由度で様々な機能と連携が可能です。

豊富な連携タスク

IM-LogicDesignerでは、intra-martの様々な処理をタスクとして利用できます。

例えば、IM-BISのタスクとして、ワークフローの申請や、承認、処理対象者の変更といったワークフローの操作が行えるタスクが存在します。 また、IM-共通マスタのタスクでは、ユーザの作成や所属組織の変更といったマスタ設定の変更を行えるタスクが存在します。 それらを組み合わせて利用することによって、ユーザの追加や組織の変更に合わせてワークフローを申請するようなビジネスロジックが作成できます。

呼び出しの容易さ

作成したビジネスロジックは、URLと利用できるユーザを指定することによって、REST APIとして呼び出すことが可能です。

画面作成ツールであるIM-BloomMakerで作成した画面のビジネスロジックや、業務プロセスツールであるIM-BPMのプロセス操作などで容易に利用できます。

処理に合わせたビジネスロジックの自動実行

IM-LogicDesignerには、作成したビジネスロジックを、別の機能の操作を契機に実行するトリガ機能があります。

例えば、スケジュールやToDoの設定ができるグループウェア機能であるintra-mart Accel Collaborationのトリガ機能としてスケジュールの登録や更新などをトリガとして設定できます。ワークフローの申請などのビジネスロジックを作成しておけばスケジュールの変更に合わせて自動でワークフローの申請を行うようなビジネスロジックを構築できます。

3. 業務に対応できる拡張性

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IM-LogicDesignerは拡張性の高いプラットフォームで構築されており、独自の業務データの扱いや外部システムとの連携など、多岐にわたるビジネスロジックへの対応が可能です。

独自のタスクの作成

IM-LogicDesignerではオリジナルのユーザ定義タスクを画面上から作成できます。

標準のタスクでは実現できない独自の業務データを操作するような処理も、JavaScriptやSQL、入出力パラメータなどを画面上で設定することでIM-LogicDesignerのタスクとして利用できます。

外部システムとの連携

IM-LogicDesignerで作成したビジネスロジックは、URLおよび認可を設定することによってREST APIとして呼び出すことができます。 また、作成したビジネスロジック内で外部のREST APIを呼び出すことも可能です。

IM-LogicDesigner開発のながれ

IM-LogicDesignerを利用して、IM-BloomMakerの処理ロジックや、独自の業務データの操作用のロジックとして利用できるビジネスロジックの作成手順を説明します。

STEP1 ビジネスロジックの作成

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タスクの配置や処理の流れを設定し、ビジネスロジックを作成します。 作成中のロジックは、デバッグ実行により、動作確認が可能です。

ビジネスロジック部品群

メール送信処理やログ出力処理などの汎用処理部品のほか、intra-mart製品との連携部品など、用途に合わせた多数のパーツをタスクとして用意しています。

ビジネスロジック部品例
  • メール送信処理
  • ログ出力処理
  • 分岐や繰り返し等の処理の流れの設定
  • エラー処理
  • IM-BPM連携
  • Salesforce連携
  • Office365連携
  • ワークフロー連携

パラメータの操作

各タスクのパラメータは、線をつなげることによって、別のタスクへの受け渡しが可能です。 受け渡し時の基本的な型の変換などは自動で行われますが、関数を追加することによってパラメータ同士の四則演算や文字列操作等も行えます。

パラメータの操作例
  • 四則演算
  • 文字列の結合、抽出
  • 日付の操作
  • IDの生成
  • 配列の操作
  • オブジェクトのキーや値の抽出

デバッグ機能

作成中のロジックは、デバッグ機能で動作の確認が行えます。 タスクのステップ実行やデバッグポイントの指定が行え、変数の変化もリアルタイムで確認できるため、不具合や意図しない動きを素早く確認できます。

STEP2 ビジネスロジックの管理

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ビジネスロジックの保存を行う際に、ビジネスロジックの管理情報を作成します。 ロジック名やID等の基本情報のほか、更新を行う際にはビジネスロジックのバージョン管理が可能です。

STEP3 ビジネスロジックへのアクセス設定

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ビジネスロジックへのアクセス方法を設定します。

作成したビジネスロジックのURLを設定し、認可機能を用いて、利用可能なユーザ設定を設定します。 設定したURLからビジネスロジックにアクセスすることで、完成したビジネスロジックが動作します。さらに、設定したURLはほかのintra-mart上の機能や、スクラッチ開発した画面からも呼び出すことができます。 そのため、IM-BloomMakerの処理ロジックとして利用したり、独自の業務データの操作用のロジックとしての利用が可能です。