4.4. IM-PDFDesigner for Accel Platform の IOWebDOC 1.x から IOWebDOC 3.x への移行¶
IM-PDFDesigner for Accel Platform の IOWebDOC 1.x から IOWebDOC 3.x への移行手順を示します。
4.4.1. 既存ファイル群の退避¶
移行元環境から、次のファイルを退避します。
- IM-PDFDesigner for Accel Platform の API を使用しているソースコード一式
- 帳票レイアウトファイル(dlf、iod、def、clf、ddl、cdd)
- データファイル(DAT形式、CSV形式)
- その他関連ファイル(埋め込み用画像ファイル、外部変数ファイル、外字ファイル、フォントファイル 等)
注意
既存ファイル群の設置場所は、お客様により異なります。
設置場所については、「 IM-PDFDesigner for Accel Platform プログラミングガイド 」-「 サンプルプログラム・データの設置場所 」を参考に確認してください。
4.4.2. 既存環境のアンインストール¶
Web Application Server ( Resin 等)を停止します。
IOWebDOC 1.x をアンインストールします。
Windows の場合
- [コントロール パネル] - [プログラムと機能] 画面を表示します。
- 次のプログラムをアンインストールします。
- YSS IOWebDOC Vx.x.x.x 64bit(x.x.x.xはバージョン番号)
- Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable(IOWebDOC インストール時に同時にインストールした場合のみ)
Linux の場合
連携エンジン IOWebDOC がインストールされたディレクトリを削除します。
$ rm -r /usr/local/webdoc/
注意
連携エンジン IOWebDOC は、異なるバージョンであっても同一環境内に共存させることはできません。
インストール済みの 連携エンジン IOWebDOC を必ずアンインストールしてください。
注意
帳票デザインツール IOWebDOC は、異なるバージョンであっても同一環境内に共存させることはできません。
インストール済みの 帳票デザインツール IOWebDOC を必ずアンインストールしてください。
4.4.3. 環境構築¶
IOWebDOC 3.x をインストールします。
Windows の場合
連携エンジン IOWebDOC (webdoc_runtime-3.x.x.x-win64.zip)を任意のフォルダに解凍します。
解凍後 setup.exe を実行します。「右クリック→管理者として実行」でインストールしてください。
コラム
Visual C++ ランタイム ライブラリ (x64) のインストール画面が表示される場合は、
「インストール(I)」をクリックします。
Linux の場合
連携エンジン IOWebDOC (webdoc_runtime-3.x.x.x-linux64.tar)をコピーします。
$ cp [ディレクトリ]/install/lnx64/webdoc_runtime-3.x.x.x-linux64.tar /usr/local/
圧縮ファイルを解凍します。
$ cd /usr/local/ $ tar xvf webdoc_runtime-3.x.x.x-linux64.tar
コラム
Web Application Server を起動するユーザで解凍します。
解凍された各ファイルの権限に、解凍したユーザ権限 (実行、参照権限) が付与されます。
解凍したディレクトリの名称を webdoc に変更します。
$ mv webdoc_runtime-3.x.x.x-linux64 webdoc
webdoc/etc/license.txt にライセンスを入力します。
$ vi webdoc/etc/license.txt
# IODOC/IOWebDOC License file # #Sample #6d8b01ud00030d4b-ABCDE-1234-abc ←コメントアウトし、次行からライセンスを入力して下さい。
注意
連携エンジン IOWebDOC のみ移行する場合は、ライセンスの再登録は不要です。
注意
移行元環境で使用しているフォントや外字が、移行先環境にインストールされているか確認してください。
インストールされていない場合、PDF帳票の見た目が崩れる、または、文字化けする可能性があります。
PDF出力時のフォント埋め込み設定を実施します。
設定方法については次を参照してください。
- Windows の場合
- Linux の場合
Web Application Server ( Resin 等)を起動します。
4.4.4. 退避したファイル群の調整¶
帳票レイアウトファイルを、移行先環境の 帳票デザインツール IOWebDOC を使用し変換します。
ファイル拡張子が、dlfの場合
帳票デザインツール IOWebDOC の IODOC を起動します。
ツールバーの「ファイル」-「開く」を選択し、帳票レイアウトファイルを開きます。
ツールバーの「ファイル」-「上書き保存」を選択し、ファイル形式を変更して上書き保存します。
保存時の「ファイル形式」は、最新バージョンを選択してください。
コラム
dlfファイルが存在しない場合、拡張子がiodのファイルを使用してください。
iodファイルは、dlfファイルから帳票デザインツール固有の情報を除外しただけのファイルです。
dlfファイルと同様に帳票レイアウトファイルとして扱えるため、上記手順にてファイルの調整が可能です。
ファイル拡張子が、def、または、clfの場合
- 帳票デザインツール IOWebDOC の IOCELA を起動します。
- ツールバーの「ファイル」-「開く」を選択し、帳票レイアウトファイルを開きます。
- ツールバーの「ファイル」-「上書き保存」を選択し、上書き保存します。
ファイル拡張子が、ddlの場合
- 帳票デザインツール IOWebDOC の IODBDOC を起動します。
- ツールバーの「ファイル」-「開く」を選択し、帳票レイアウトファイルを開きます。
- ツールバーの「ファイル」-「上書き保存」を選択し、上書き保存します。
ファイル拡張子が、cddの場合
- 帳票デザインツール IOWebDOC の CDDエディタ を起動します。
- 起動した CDDエディタ の「新規作成」画面で、「キャンセル」ボタンをクリックします。
- ツールバーの「ファイル」-「開く」を選択し、cddファイルを開きます。
- ツールバーの「ファイル」-「上書き保存」を選択し、上書き保存します。
データファイルを、移行先環境で対応する文字コードに変換します。
対応する文字コードについては、「 IM-PDFDesigner for Accel Platform リリースノート 」の「 データファイルの文字コード 」を参照してください。
注意
上位システムから出力されるデータファイルを使用する場合は、対応する文字コードでデータファイルを出力するようにプログラムを修正してください。
ソースコードを、 IM-PDFDesigner for Accel Platform の API に基づき修正します。
注意
データセット前に、対応する文字コードに変換するようにプログラムを修正してください。
4.4.5. 調整したファイル群の設置¶
調整したファイル群一式を、移行先環境へ設置します。
設置場所については、「 IM-PDFDesigner for Accel Platform プログラミングガイド 」-「 サンプルプログラム・データの設置場所 」を参考に設置してください。
注意
移行元環境で、独自の設定やファイルを使用している場合には、移行先環境への設定漏れやファイルの設置漏れがないか確認してください。
4.4.6. 動作確認¶
動作確認を実施します。
IM-PDFDesigner for Accel Platform を使用し、PDF帳票ファイルを作成します。
埋め込みデータや入力データの文字列、表や図などが想定通りに出力されているか確認します。
出力したPDF帳票ファイルの見た目が崩れている場合には、帳票レイアウトファイルを調整してください。
注意
帳票レイアウトファイル毎に出力内容が異なります。全ての帳票レイアウトファイルについて動作確認が必要です。
注意
想定通りに出力されない場合には、「 IM-PDFDesigner for Accel Platform トラブルシューティング 」を参照してください。
以上で、 IOWebDOC 1.x から IOWebDOC 3.x への移行作業は完了です。