intra-mart Accel Platform アップデートガイド(2013 Winter から 2014 Spring) 第4版 2023-10-01

アップデート

事前作業

  • intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のフルバックアップ(データベース、設定ファイル、Storage 等)を行ってください。

  • intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 以前の場合、intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) へのバージョンアップを行ってください。

  • 以降の説明において以下の表記を用います。

    • アップデート対象の intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) の Storage のルートを [%STORAGE_ROOT%] と表記します。

設定ファイルの編集

ご利用の環境に合わせて、以下のアップデートツール設定ファイル([%UPDATE_TOOL_ROOT%]/build.properties)を編集します。
設定項目 設定内容
tenant.id
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のテナントIDを指定します。
基本的には「default」ですが、intra-mart WebPlatform からの移行として intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境を構築している場合、アップデート元のログイングループIDを指定します。
system.database.class
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のシステムデータベースのJDBCドライバクラス名を指定します。
Oracleの場合:oracle.jdbc.driver.OracleDriver
SQLServerの場合:com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver
PostgreSQLの場合:org.postgresql.Driver
DB2の場合:com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
※ご利用のDB環境に合わせて1つのみ指定してください。
system.database.url
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のシステムデータベースの接続URLを指定します。
※ご利用のDB環境に合わせてlocalhost, dbnameを変更し、1つのみ指定してください。
system.database.user intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のシステムデータベースの接続ユーザを指定します。
system.database.password intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のシステムデータベースの接続パスワードを指定します。
tenant.database.class
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のテナントデータベースのJDBCドライバクラス名を指定します。
Oracleの場合:oracle.jdbc.driver.OracleDriver
SQLServerの場合:com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver
PostgreSQLの場合:org.postgresql.Driver
DB2の場合:com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
※ご利用のDB環境に合わせて1つのみ指定してください。
tenant.database.url
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のテナントデータベースの接続URLを指定します。
※ご利用のDB環境に合わせてlocalhost, dbnameを変更し、1つのみ指定してください。
tenant.database.user intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のテナントデータベースの接続ユーザを指定します。
tenant.database.password intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のテナントデータベースの接続パスワードを指定します。
storage.path intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) 環境のストレージパスを指定します。
target.path
アップデートツールが書き込むことができる空のフォルダを用意し、そのパスを指定します。
ここで指定したフォルダにアップデートツールが IM-Workflow の設定ファイルを出力します。

注意

システムデータベース、テナントデータベースの接続先が同じである場合、
tenant.database.class, tenant.database.url, tenant.database.user, tenant.database.password には
system.database.class, system.database.url, system.database.user, system.database.password と同じ値を設定してください。

注意

設定ファイルに定義する値には、日本語を使用できません。

注意

設定ファイルに定義するパスの設定には、区切り文字に「/(スラッシュ)」のみを使用してください。

コラム

以降、target.path に指定したディレクトリを [%TARGET_ROOT%] と表記します

アップデート

  1. intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) を停止してください。

  2. ターミナル、またはコマンドプロンプトを起動し、カレントディレクトリが [%UPDATE_TOOL_ROOT%] になるよう移動します。

  3. 次のコマンドを実行します。
    Java 17 で運用する場合
    • Windows
      > SET ANT_OPTS=--add-opens=java.xml/com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp=ALL-UNNAMED
      > ant
      
    • Linux
      # env ANT_OPTS=--add-opens=java.xml/com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp=ALL-UNNAMED ant
      
    Java 17 より前のバージョンで運用する場合
    ant
    

    コラム

    デバッグログを出力する場合、次のようにして実行してください。
    ant -d
    
    「BUILD SUCCESSFUL」と表示されれば成功です。
  4. IM-Juggling より intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) のプロジェクトを intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) にアップデートします。

  5. 以下の2ファイルを IM-Juggling プロジェクトに移動してください。

    * im-workflow-designer-config.xml
    
      [%TARGET_ROOT%]/WEB-INF/conf/im-workflow-designer-config.xml
            ↓↓↓↓↓↓
      [IM-Juggling プロジェクト]/conf/im-workflow-designer-config.xml
    
    * im-workflow-system-config.xml
    
      [%TARGET_ROOT%]/WEB-INF/conf/im-workflow-system-config.xml
            ↓↓↓↓↓↓
      [IM-Juggling プロジェクト]/conf/im-workflow-system-config.xml
    

    注意

    IM-Workflowのシステム単位の設定「ノードアイコン保存ディレクトリ(node-icon-dir)」のみ、アップデート前の情報を引き継がず、デフォルト値(”products/im_workflow/icon/”)が適用されます。
    理由は、 intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) から intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) へのアップデートに伴い、ノードアイコンの永続化先がパブリックストレージからシステムストレージへと大きく変更となったためです。
    ノードアイコン保存ディレクトリを変更して運用している、またはノードアイコンを標準のアイコンから変更して運用している場合は、ユーザモジュールによるアイコン配置を行う必要があります。
    対応方法については「 IM-Workflow システム設定 」を参照してください。
  6. war を作成します。

    • ストレージパスには intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) と同じパス([%STORAGE_ROOT%])を指定します。
    • データベースも同様に intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) と同じデータベースを指定します。
  7. intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) の war をアンデプロイし、前の手順で作成した intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) の war をデプロイします。

  8. システム管理者でログインします。

    • LDAP認証を使用している場合

      テナント環境セットアップを行う前に、「テナント管理」画面にてLDAP連携・設定情報を更新する必要があります。
      LDAP連携・設定情報の更新に関しては、「システム管理者操作ガイド」-「LDAP連携・設定」を参照してください。
    • IMBoxを使用している場合

      テナント環境セットアップを行う前に、「テナント管理」画面にてCassandra接続情報を更新する必要があります。
      その際にCassandra接続情報の初期値は、Cassandraサーバ接続設定(cassandra-config.xml)の値が設定されます。
      Cassandra接続情報の更新に関しては、「システム管理者操作ガイド」-「Apache Cassandra接続情報」を参照してください。

    注意

    • Cassandra接続情報のクラスタ名には、<%CASSANDRA_HOME%/conf/cassandra.yaml>ファイルのクラスタ名と同じ値を設定してください。
    • 更新の際には、必ずテスト接続を行い、以下のメッセージが表示されることを確認してください。
      • 接続認証設定なしの場合、「テスト接続に成功しましたが、指定したキースペースは既に存在しています。」
      • 接続認証設定ありの場合、「テスト接続に成功しました。」
  9. テナント環境セットアップを行います。

  10. テナント環境セットアップの完了後、以下について設定します。

    • IM-ContentsSearchを使用している場合

      「Solr接続設定」画面で intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) で利用していたSolrサーバ接続設定を登録し、「テナント管理」画面にてSolr接続情報を更新する必要があります。
      「Solr接続設定 新規登録」画面の初期値は、Solrサーバ接続設定(solr-config.xml)の値が設定されます。
      Solr接続情報の更新に関しては、「システム管理者操作ガイド」-「Apache Solr接続情報」を参照してください。
  11. テナント毎に割り当てるライセンス数を設定します。

    • intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) 以降ではバーチャルテナント機能の追加にあたって
      利用するテナントごとにアカウントライセンス、アプリケーションライセンスの上限数を設定をする必要があります。
      「テナント管理」画面のライセンス設定より、利用中のテナントに対してライセンス上限数を設定してください。
      操作の詳細は「システム管理者操作ガイド」-「ライセンス設定」を参照してください。

    注意

    設定を行わない場合、上限数 「0」が割り当てられてしまうため、必ず行う必要があります。

以上で intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) から intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) へのアップデートは完了です。