intra-mart Accel Platform ローコード開発チュートリアルガイド 第15版 2024-04-01

4.2.2. テンプレートからアプリケーションのベースを作る

アプリケーション作成のテンプレートを利用し、これから作成していくアプリケーションの元となるアプリケーションを生成します。
本章では、「マスタメンテナンス」テンプレートを利用し、登録、更新などの処理をもったアプリケーションを生成します。

このページの手順について、以下の動画からも確認できます。併せてご利用ください。

注意

動画は2023 Autumn(Hollyhock)環境で録画したものです。操作内容に大きな差はありませんが、アプリケーション管理画面など一部のUIに差異があります。

4.2.2.1. 「マスタメンテナンス」テンプレートを利用したアプリケーションの生成

「サイトマップ」→「Accel Studio」→「アプリケーション作成」→「業務テンプレート一覧」の順に遷移します。
「ベーステンプレート」から「マスタメンテナンス」テンプレートを選択します。
../../../_images/template_select_master.png

「マスタメンテナンス」テンプレートを利用すると、扱うデータの定義に合わせたデータベースのテーブル、画面、処理を自動で生成できます。
「マスタメンテナンス」テンプレートを使用することで、自動生成される画面、処理は以下の通りです。
  • 画面
    • 操作画面(登録/更新/参照等共通画面)
    • 一覧画面
  • 処理
    • 登録処理
    • 更新処理
    • 削除処理
    • 参照用のデータ取得処理
    • 一覧用のデータ取得処理

コラム

アプリケーションを作成する際、入力項目について不明点あれば各項目名の横にある as_template_help にカーソルを合わせてください。
アプリケーション利用時にどのように利用される項目であるか、設定を変えるとどのような変化があるかの説明が表示されます。
../../../_images/todo_template1.png

4.2.2.1.1. アプリケーション情報の設定

アプリケーション情報を設定します。
アプリケーションID、アプリケーション名、説明に以下の入力値を設定してください。
※アプリケーション情報に関しては、各項目に任意の入力値を設定してもかまいません。本チュートリアルは、下記の通りのアプリケーションID、アプリケーション名を入力した前提で進めます。
※「IDの決定に利用する文字列」はアプリケーションIDを入力すると自動的に入力されます。本チュートリアルでは自動入力された文字列をそのまま用いて進めます。
ラベル 入力値
アプリケーションID tutorial_todo_app
アプリケーション名 【チュートリアル】ToDoアプリケーション
説明 マスタメンテナンステンプレートを利用して作成する簡易的なToDoアプリケーションです。

4.2.2.1.2. 扱うデータの定義設定

次に、アプリケーションで利用するデータの定義を設定します。
ここで設定した定義を元に、データベースのテーブル、画面、処理が作成されます。
マスタメンテナンステンプレートのデータ定義は「IM-Repository」のデータリポジトリ機能を利用して作成します。
「エンティティを新規作成する」にチェックを入れ、今回作成するアプリケーションに合わせたデータが生成されるようにします。
IM-Repository資材の設定には簡易と詳細の2つの設定方法が用意されています。
本チュートリアルでの設定は詳細に設定するため、「詳細に設定する」へチェックを入れます。
../../../_images/todo_template2.png
エンティティについての情報を設定します。
エンティティID、エンティティ名、登録先エンティティカテゴリ、エンティティに紐づくテーブル名に以下の値を設定してください。
ラベル 入力値 備考
エンティティID tutorial_todo_app_entity  
エンティティ名 【チュートリアル_エンティティ】ToDoアプリケーション  
登録先エンティティカテゴリ 【チュートリアル】エンティティ 任意のカテゴリで構いません。本チュートリアルでは新規作成しています。
データベース種別 TENANT  
エンティティに紐づくテーブル名 tutorial_todo_app  
../../../_images/todo_template6.png
上記の設定で、エンティティに紐づく「tutorial_todo_app」というテーブルが作成できます。
「IM-Repository」の機能により、エンティティの変更に合わせ、データベースのテーブルおよびテーブルを利用する登録、更新処理も変更されます。
「+エンティティ項目を追加」 - 「辞書項目を新規作成」を選択してください。
../../../_images/todo_template7.png
「辞書項目新規作成」ダイアログで、基本設定を入力しましょう。
まずは、ToDoを一意に決定する項目である「ID」を設定します。以下の表および画面を参考に設定してください。
ラベル 入力値 備考
登録先辞書項目カテゴリ 【チュートリアル】ToDo辞書 任意のカテゴリで構いません。本チュートリアルでは新規作成しています。本章で作成する辞書項目は全てこのカテゴリに設定してください。
辞書項目ID tutorial_todo_id  
辞書項目名 ID 画面に表示される項目名にも利用されます。
データ型 TEXT  
変数名 id 画面や処理で利用する変数に利用されます。

../../../_images/todo_template8.png
「登録先辞書項目カテゴリ」は画面や処理では利用しないため、任意のカテゴリを設定してください。本チュートリアルでは、「【チュートリアル】ToDo辞書」というカテゴリを作成しています。本章で作成する辞書項目はすべてこのカテゴリに設定してください。
「辞書項目ID」も画面や処理では利用しませんが「IM-Repository」内で一意に設定します。重複に注意してください。
次に「データ」の項目を設定します。「データ」の項目では、エンティティの紐づけの設定を行います。本チュートリアルでは、Database設定のみを行います。
「物理名」に「id」、「最大桁数」に「100」と設定してください。
../../../_images/todo_template9.png
設定がすべて完了したら「設定」ボタンをクリックしてください。 エンティティ情報に設定した辞書項目が1行追加されます。

「ID」の設定の最後に、追加したデータの設定を行いましょう。「表示形式」を「テキストボックス」と設定してください。「主キー」にチェックを入れ、「ID」を主キーとしてください。
../../../_images/todo_template10.png
これで、「ID」の設定は完了です。同様の手順で、以下の表に合わせてデータを作成しましょう。
本チュートリアルでは辞書項目に設定する「変数名」とデータの「物理名」には同様の値を設定します。
※「検索条件」のチェックボックスは、テンプレートを利用したマスタの一覧画面において、データ検索条件として利用するデータ項目にのみチェックを入れます。
辞書項目ID 辞書項目名 データ型 変数名 / 物理名 最大桁数 表示形式 主キー 必須 検索条件
tutorial_todo_id ID TEXT id 100 テキストボックス  
tutorial_todo_title 概要 TEXT title 1000 テキストボックス  
tutorial_todo_detail 詳細 TEXT detail 5000 複数行テキストボックス      
tutorial_todo_category カテゴリ TEXT category 1000 プルダウン    
tutorial_todo_importance 重要度 TEXT importance 1000 プルダウン    
tutorial_todo_status ステータス TEXT status 1000 プルダウン    
tutorial_todo_manager 担当者 TEXT manager 1000 テキストボックス  
tutorial_todo_deadline 期限日 DATE deadline   日付      
tutorial_todo_registered_user 登録者 TEXT registered_user 1000 テキストボックス    
tutorial_todo_registered_date 登録日 DATE registered_date   日付    
tutorial_todo_update_user 更新者 TEXT update_user 1000 テキストボックス    
tutorial_todo_update_date 更新日 DATE update_date   日付    
../../../_images/todo_template3.png

テーブル情報の入力まで完了したらテンプレートの新規作成の準備が完了です。「アプリケーション作成」をクリックし、確認ダイアログの「ビルド」をクリックします。
../../../_images/todo_template4.png

テンプレートからデータベース、画面、処理が自動で生成されます。
画面のステータス項目がCOMPLETEであれば、テンプレートからの自動作成は完了です。
../../../_images/todo_template5.png

次のページでは、自動作成した処理の修正を行います。