intra-mart Accel Platform ローコード開発チュートリアルガイド 第15版 2024-04-01

3. 概要

intra-martにおける、ローコード開発ツールの概要についてです。

3.1. ローコード開発とは

ローコード開発とは、最小限のソースコードでアプリケーションを開発する手法です。
基本的にはドラック&ドロップでの直感的操作で開発を行っていきます。
それにより、プロフェッショナルな開発者の開発生産性もさらに高まり、効率よくスピーディにアプリケーション開発を行うことができます。

3.2. intra-martにおけるローコード開発ツール

intra-martにおけるローコード開発は、 intra-mart Accel Platform 上で動作する様々な機能(認証/認可、業務プロセス、ワークフロー等)を組み合わせた開発を可能とします。
例えば、業務ロジックを IM-LogicDesigner で、画面を IM-BloomMaker で作成すると、ブラウザ上の操作のみでintra-martの様々な機能を組み合わせたアプリケーションを作成できます。
intra-martが提供しているローコード開発ツールの種類、および機能の利用可能環境の組み合わせは以下の通りです。
目的 製品 スタンダード アドバンスト エンタープライズ Accel-Mart Plus [CSL] ベーシック [CSL] アドバンス [CSL] プロフェッショナル
ビジネスロジックの作成 IM-LogicDesigner
表やグラフの作成 ViewCreator
複雑な画面の作成 IM-BloomMaker      
Webフォーム画面の作成 IM-FormaDesigner      
統合的な簡易アプリケーションの作成 IM-BIS      
統合的なローコードアプリケーション開発 Accel Studio      
Excelのような表の活用、計算 IM-Spreadsheet      
IM-Spreadsheet をintra-mart Accel Platformで利用する場合は、ドメイン単位でのライセンスで提供しています。
詳細は 「IM-Spreadsheet for Accel Platform リリースノート」を参照してください。
[CSL] は、カスタマーサクセスライセンス向けのエディションであることを表しています。

3.2.1. IM-LogicDesigner

IM-LogicDesigner は、intra-mart上で動作するビジネスロジックをWebブラウザでの操作で簡単に作成できる、ローコード開発ツールです。
作成したビジネスロジックは IM-BloomMaker やIM-BPMのビジネスロジックとして利用したり、ジョブスケジューラ機能で定時的に実行することなどが可能です。
それによりローコード開発によるビジネスソリューションの構築に寄与します。

「IM-LogicDesigner」の詳細については、「IM-LogicDesigner チュートリアルガイド」を参照してください。

3.2.2. IM-BloomMaker

IM-BloomMaker は、 アプリケーション画面をWebブラウザ上で作成できる、画面作成に特化したローコードのビジュアル開発ツールです。
入力フォームやレイアウト設定等の豊富なコンポーネントがあり、コンポーネントをドラッグ&ドロップで配置するだけで、アプリケーション画面を誰でも、素早く、簡単に作成できます。
さらに、画面操作に合わせたアクション処理、REST APIを利用しての外部プログラム呼び出し、JSON形式での変数の入出力設定などができるため、高度な要件に対応した画面も作成できます。

「IM-BloomMaker」の詳細については、「IM-BloomMaker for Accel Platform チュートリアルガイド」を参照してください。

3.2.3. IM-FormaDesigner

IM-FormaDesigner は、HTML、JavaScript、XMLなどの知識がなくても、直観的な操作でデータの登録、更新、参照を行うようなアプリケーションを作成できるローコード開発ツールです。
テキストボックスやフォームボタン等の基本的な操作のパーツをはじめ、入力必須チェックや文字数チェックなどのWebアプリケーション画面の動作について、画面上で設定を行うだけで実現できます。
さらに、作成した画面の構成に基づいて、データを格納するテーブルやデータの登録、参照の処理が作成されます。
IM-FormaDesigner は特に IM-Workflow と連携する機能が豊富なため、ワークフロー処理の電子化をノンコーディングで実現できます。

「IM-FormaDesigner」の詳細については、「IM-FormaDesigner 仕様書」を参照してください。

3.2.4. IM-BIS

IM-BIS は、Webアプリケーション作成ツールである IM-FormaDesigner と、ワークフローモジュールである IM-Workflow を統合するためのツールです。
IM-Workflow と IM-FormaDesigner でワークフローアプリケーションを作成する場合、画面作成や各種設定をたくさん行う必要があります。
IM-BIS を利用することで、 IM-Workflow と IM-FormaDesigner で行う設定を IM-BIS の画面上で行えます。 そのため、簡易的なワークフローアプリケーションの作成がより簡潔かつスピーディに行えます。

「IM-BIS」の詳細については、「IM-BIS 仕様書」を参照してください。

3.2.5. IM-Spreadsheet

IM-Spreadsheet はintra-mart上でExcelのようなUIを実現するためのスプレッドシート機能です。
グレープシティ株式会社が開発、提供しているJavaScriptライブラリのSpreadJSを用いており、intra-mart上で、使い慣れたExcelと同じ感覚でスプレッドシートの編集・管理が可能です。

「IM-Spreadsheet」の詳細については、「IM-Spreadsheet for Accel Platform リリースノート」を参照してください。

3.2.6. ViewCreator

ViewCreator はドラッグ&ドロップ等での直感的操作によって、intra-mart上のデータを表やグラフの形式で参照できるようにする開発ツールです。
参照するデータは、データベースに登録されたデータをはじめ、ログファイルやCSVのようなテキストファイル、IM-LogicDesignerの実行結果なども扱えます。

「ViewCreator」の詳細については、「ViewCreator 管理者操作ガイド」を参照してください。

3.2.7. Accel Studio

Accel Studioはintra-mart上で動作するアプリケーションを統合的に開発、管理するためのツールです。
様々なユースケースに合わせたテンプレートを用意されており、アプリケーションに必要な画面や処理、データベースのテーブル等が自動で生成され、スムーズに開発を始められます。
画面や処理は IM-BloomMaker や IM-LogicDesigner を利用して作成されます。
作成したアプリケーションに新たな処理や画面を追加したり、公開/非公開の設定をするなど、統合的な管理が行えます。
また、アプリケーション単位でのエクスポート/インポートも可能です。

3.3. Accel-Mart Quick

Accel-Mart Quickはintra-martの各種ツールをよりシンプルに利用して業務用アプリケーションを開発できるクラウドサービスです。
テンプレートを利用したローコードアプリケーション開発も可能なため、本チュートリアルもご活用いただけます。

Accel-Mart Quickで利用可能な機能の詳細は、「Accel-Mart Quick サービス仕様書」の「提供機能一覧」を参照してください。