4.2.1. データベースサーバ¶
項目
4.2.1.1. データベース のインストール¶
intra-mart Accel Platform は、データベースが必要です。ご利用になる データベース をインストールしてください。インストールの詳細は各製品元のドキュメントを参照してください。本書では、PostgreSQL (Windows版)を一例として説明します。注意
データベース のエンコーディングは、UTF-8 で作成する必要があります。
注意
データベース に対してデータの登録・更新・削除を行う権限に加え、テーブルやVIEWを作成する権限も必要です。具体的な設定方法については、各データベースベンダから提供されているドキュメントを参照してください。コラム
WARファイルによる複数テナント 、 バーチャルテナントによる複数テナント を構築する場合、接続先のデータベースはインスタンス単位で分ける事を推奨します。
4.2.1.1.1. 各 データベース 作成時の注意点¶
4.2.1.1.1.1. Oracle Database¶
intra-mart Accel Platform を利用するには、最低限「CONNECT」・「RESOURCE」・「CREATE VIEW」・「UNLIMITED TABLESPACE」権限が付与されている必要があります。その他利用するアプリケーション、エクステンションシリーズによって必要な権限があります。詳細については、各製品のリリースノートおよび、セットアップガイドを参照してください。注意
IM-Workflow を利用する場合、テナントデータベースとして接続するユーザのデフォルト表領域は、自動セグメント領域管理(ASSM)を有効にする必要があります。IM-Workflow モジュールでは、 2013 Summer(Damask) にて トランザクションデータの保存先としてデータベースを選択できるようになりました。この対応で、テナント環境セットアップ時にBLOB データ型カラムを持つテーブルを作成しています。対象の BLOB データ型カラムには、パフォーマンスの改善を目的として、SECUREFILE パラメータを指定しています。この場合、対象のカラムは自動セグメント領域管理(ASSM)で管理される表領域でのみ作成できます。
4.2.1.1.1.2. Microsoft SQL Server¶
作成するデータベースの既定の照合順序は、 データベース をインストールしたプラットフォーム(OS)のコントロールパネル- [地域と言語のオプション] - [詳細設定] タブで Windows システム ロケール名を確認します。既存の Windowsロケールでの照合順序設定に対応する照合順序指定子を指定します。各Windows 照合順序は大文字小文字、アクセント、文字幅、かなの区別を定義する一連のサフィックスとして組み合わせることが可能です。運用される環境において、サフィックスの組み合わせを設定する必要があります。コラム
intra-mart Accel Platform では、大文字・小文字を区別する設定でデータベースを作成することを推奨します。
- SQL Server 2008 R2 で推奨する設定値
- Japanese_90_CS_AS_KS_WS
- SQL Server 2012 以降のバージョンで推奨する設定値
- Japanese_XJIS_100_CS_AS_KS_WS
注意
intra-mart Accel Platform では、「READ_COMMITTED_SNAPSHOT」をONにする必要があります。「READ_COMMITTED_SNAPSHOT」をONにしない場合、「テーブル スキャンによるロック待ち」 が発生する可能性があります。※ 「テーブル スキャンによるロック待ち」および 「READ_COMMITTED_SNAPSHOT」について、詳しくは Microsoft SQL Server のドキュメントを参照してください。[ READ_COMMITTED_SNAPSHOT の利用方法 ]利用するには、以下のようにデータベースに対して READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON に設定する必要があります。
- ALTER DATABASE {data_base_name} SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON;
※ データベースへの接続コネクションがすべて終了している状態で実行してください。
4.2.1.1.2. PostgreSQL¶
4.2.1.1.2.1. PostgreSQL のインストール¶
PostgreSQL は次のURLよりダウンロードできます。環境に適したものをダウンロード後、インストールを行ってください。
4.2.1.1.2.2. pgvector のインストール¶
intra-mart Accel Platform では、IM-Copilot for Accel Platform が提供する生成AI活用基盤を使用して PostgreSQL をベクトルデータベースとして利用できます。PostgreSQL をベクトルデータベースとして利用する場合は、以下のサイトを参考に pgvector のインストールを行ってください。コラム
ベクトルデータベースは 2024 Autumn(Jasmine) から利用可能です。
4.2.1.1.2.3. データベースとログインロールの作成¶
pgAdmin ツールを起動します。
ログインロールの作成
「Object Explorer」の「ログイン/グループロール」を右クリック、「作成」→「ログイン/グループロール」をクリックします。
サブウィンドウが表示されます。
次の項目を入力し「保存」をクリックします。
Generalタブ 「名前」(任意) 定義タブ 「パスワード」(任意)コラム
本書では、例として次の内容を指定します。
名前「imart」
パスワード「imart」
データベースの作成
「Object Explorer」の「データベース」を右クリック、「作成」→「データベース」をクリックします。
サブウィンドウが表示されます。
次の項目を入力、選択し「保存」をクリックします。
Generalタブ [データベース](任意) [所有者](上記「2. ログインロールの作成」で作成したログインロール)コラム
本書では、例として次の内容を指定します。
データベース「iap_db」
所有者「imart」
コラム
作成したデータベースをベクトルデータベースとして利用する場合は、拡張機能を有効化する必要があります。以下の SQL を作成したデータベースで実行して、拡張機能を有効にしてください。CREATE EXTENSION vector;