5.3.3.2. LDAP認証設定ファイル(アカウントの認証にLDAP認証を利用する場合)¶
intra-mart Accel Platform でアカウントの認証にLDAP認証を利用する方法を解説します。
5.3.3.2.1. LDAP認証モジュールの機能¶
アカウントの認証時に入力されたユーザIDおよびパスワードを利用してLDAPサーバに対して認証を行うモジュールです。
LDAP認証モジュールでは、以下の機能を提供します。
- 設定したLDAPサーバのディレクトリ配下に存在するユーザを検索して認証ができます。(複数 OU 対応)
- 複数のLDAPサーバを設定できます。
- LDAPサーバがダウンしてる場合に、順次設定されたLDAPサーバに問合せ先を切り替えます。
- LDAPサーバで認証が失敗した場合、順次設定されたLDAPサーバに問合せ先を切り替えることも可能です。
注意
LDAPサーバのユーザIDと同じユーザIDのアカウントが intra-mart Accel Platform にも必要です。
- パスワード以外の情報は intra-mart Accel Platform のアカウント情報を利用します。
注意
LDAPサーバに Active Directory を利用する場合は、LDAPサーバでユーザの検索を行うための検索用LDAPユーザの設定が必要です。
注意
intra-mart Accel Platform 2013 Winter(Felicia) までのバージョン
- LDAP設定の内容はこのファイルを参照し、利用します。
intra-mart Accel Platform 2014 Spring(Granada) 以降のバージョン
LDAP設定の内容は、テナント毎に管理されます。このLDAP設定ファイルの内容は、テナントの作成時にテナント毎の設定のひな形として利用されます。 テナントの作成時、画面に表示される設定内容はこの設定ファイルをひな形として表示し、かつ、LDAP認証機能利用設定の値は必ずfalseです。テナントにおいてLDAP認証を有効にする場合は、画面に表示される設定内容のLDAP認証機能利用設定の値をtrueにしてください。また、画面に表示される設定内容を必要に応じて、編集してください。
5.3.3.2.2. LDAP認証モジュールの利用¶
LDAP認証モジュールを利用する場合は、以下の手順でモジュールを追加します。
IM-Juggling で LDAP認証モジュールを選択してください。
LDAP認証モジュールを選択すると、エディタ上部に警告が表示されます。[設定ファイルが存在しません(LDAP認証設定ファイル)]のリンクをクリックします。 「設定ファイル解決」ダイアログが表示されますので、[OK]をクリックします。LDAP認証設定ファイル(ldap-certification-config.xml)がプロジェクトのconfに追加されます。 追加されたldap-certification-config.xmlをエディタで編集します。
5.3.3.2.3. LDAP認証設定ファイル¶
内容については、「 LDAP認証設定ファイル 」の説明を参照してください。
5.3.3.2.4. LDAP認証でSSL接続(LDAPS)を利用するための環境設定¶
LDAP認証にSSL接続(LDAPS)を利用する場合は、 intra-mart Accel Platform にLDAPサーバのSSL証明書を登録し、利用出来るようにする設定が必要です。intra-mart Accel Platform が LDAPサーバのクライアントとして接続を可能とする設定です。
- LDAPサーバへ設定したSSL証明書ファイルを取得します。
- 取得したファイルを %WORK_FOLDER%にコピーします。
- %WORK_FOLDER%は作業用の任意のフォルダです。
- javaのデフォルトキーストアを %WORK_FOLDER% に コピーします。
- %JAVA_HOME%/jre/lib/security/cacerts が デフォルトキーストアファイルです。
- コンソール(Windowsならばコマンドプロンプト)で %WORK_FOLDER% に移動します。
- keytoolを利用して、SSL証明書をキーストアに登録します。
keytool -import -storepass changeit -keystore cacerts -alias {任意の名前} -file {SSL証明書ファイル}
コラム
キーストアファイルのデフォルトパスワードはchangeitです。変更されている場合は、変更したパスワードを指定してください。 - 証明書が追加されたキーストアファイルを intra-mart Accel Platform のサーバの任意フォルダにコピーします。
- コピーしたフォルダを %CACERTS_FOLDER% とします。
- Web Application Server の起動時にキーストアファイルのパスを登録する設定を行います。
- Web Application Server の JavaVM引数に以下を追加します。【追加するJavaVM引数】
-Djavax.net.ssl.trustStore=%CACERTS_FOLDER%/cacerts
【JavaVM引数の例】- %CACERTS_FOLDER% が C:/trust_store
-Djavax.net.ssl.trustStore=C:/trust_store/cacerts
注意
各Web Application Server によりJavaVM引数の設定方法は異なりますので、それぞれの設定方法に従って設定してください。