11.15. バックアップ・リストア(復元)¶
注意
お客様の運用環境によって、バックアップ・リストア(復元)の対象、および、作業方法が異なります。ここで説明する内容は、基本的な内容とその注意点です。実際の作業について、事前に作業の洗い出しと作業手順について十分にご検討頂き、お客様の責任において作業を実施して頂くようお願いします。作業中に発生したデータ破損および、データ不整合による運用障害については、弊社では保証致しかねます。予めご了承ください。
弊社製品のアップデートやパッチの適用のためにバックアップを取得する場合、各設定ファイルに変更が加わるため、バックアップ対象データのフルバックアップを行ってください。
正常なバックアップ・リストア(復元)を行うためには、関連するシステムの静止点が一致している必要があります。そのため、コールドバックアップ(関連するシステムの停止)を推奨します。
コラム
intra-mart Accel PlatformのStorage領域と、データベースの静止点が異なる場合、整合性が失われ、申請したワークフローが消失するなどの恐れがあります。
項目
11.15.1. バックアップ対象¶
注意
バーチャルテナントによる各テナントごとのバックアップを取得する場合には、各テナントで使用しているデータベーススキーマ、パブリックストレージ、Apache Cassandra、Apache Solrのデータを取得する必要があります。
11.15.1.1. IM-Juggling関連データ¶
必要に応じて、下記のデータをバックアップしてください。
WARファイル
- IM-Jugglingからエクスポート(出力)したWARファイル
静的コンテンツ
- IM-Jugglingからエクスポート(出力)、またはWeb Serverの %WEB_PATH% ディレクトリ配下に配置した静的コンテンツ
IM-Juggling上のプロジェクトファイルや設定ファイル
リポジトリデータ(製品版メディアイメージ、または、ダウンロードしたリポジトリデータをご利用の場合)
独自に作成したアプリケーションのファイル(プログラムソース、設定ファイル、および、ユーザモジュールのファイル)
11.15.1.2. データベース¶
- システムデータベース (システムのデータを保存するデータベース)
- テナントデータベース (テナント内で利用するデータを保存する、テナントごとのデータベース)
- シェアードデータベース (intra-mart Accel Platform外のデータを保存するデータベース)(利用している場合のみ)
11.15.1.3. ストレージ¶
パブリックストレージ (%PUBLIC_STORAGE_PATH% ディレクトリ 配下のファイル・ディレクトリ)
テナント単位で利用されるストレージです。アップロードされたファイルや利用者間で共有したいファイルを保存する領域です。システムストレージ (%STORAGE_PATH%/system ディレクトリ配下のファイル・ディレクトリ)
intra-mart AccelPlatform のシステム内部で利用しているシステム領域です。システム環境のデータ、各テナントの設定情報等が格納されています。
11.15.1.4. Apache Cassandra (IMBoxをご利用の場合)¶
IMBoxの投稿内容の情報です。詳細は 「Cassandra管理者ガイド」-「スナップショット」を参照してください。
11.15.1.5. Apache Solr (IM-ContentsSearch for Accel Platformをご利用の場合)¶
IM-ContentsSearch for Accel Platformの全文検索用インデックス情報です。詳細は 「Solr管理者ガイド」-「Solrのバックアップ」を参照してください。
11.15.1.6. ミドルウェア製品¶
上記のファイルやデータを除き、必要に応じてミドルウェア製品をインストールしたサーバのイメージバックアップやインストールディレクトリのバックアップを行ってください。
データベース
詳細はご利用のデータベースのマニュアルを参照してください。Resin
%RESIN_HOME% ディレクトリ配下をバックアップしてください。Web Server
詳細はご利用のWeb Serverのマニュアルを参照してください。Apache Cassandra
Apache Cassandraをセットアップしたディレクトリ配下をバックアップしてください。Apache Solr
Apache Solrを動作しているWeb Application Server(Jetty、Resin、Tomcat)をセットアップしたディレクトリ配下をバックアップしてください。
11.15.2. リストア(復元)手順¶
注意
どの範囲でリストア(復元)を行うのかを確認します。
ミドルウェア製品からリストア(復元)を行う場合
新しいディレクトリにミドルウェア製品を新規に構築します。ミドルウェア製品によっては以前の環境を完全に削除する必要があります。詳細は各製品のマニュアルを参照してください。intra-mart(プログラム資材、運用データ)のみリストア(復元)を行う場合
バックアップ前と同じミドルウェア環境を利用される場合、既存データが残っているため、各ミドルウェア製品の管理者とリストア先の検討を実施してください(新規スキーマにリストア(復元)する等)。バックアップ前と同じディレクトリ先へリストア(復元)する場合は、既存データが削除されている必要があります。- アンデプロイの手順は「WAR ファイルのアンデプロイ」を参照してください。
- 運用データについては「アンインストール」を参照してください。
取得していた各バックアップファイルを再配置します。
- データベース
バックアップしたエクスポートファイルを、新規で作成したスキーマにインポートします。詳細については、データベースのマニュアルを参照してください。
Web Server
仮想ディレクトリ(エイリアス)を設定したディレクトリに、バックアップした静的コンテンツを配置します。Storageデータ
バックアップしたStorageデータを配置します。Apache Cassandra
詳細は 「Cassandra管理者ガイド」-「スナップショットデータによる復旧(リストア)」を参照してください。Apache Solr
「Solr管理者ガイド」-「Solrのバックアップ」にて、バックアップしたデータをSolrの環境に合わせて配置します。
Web Application Serverを起動して、WARファイルのデプロイを行ってください。