intra-mart Accel Platform クイック セットアップガイド 第17版 2023-10-31

4.7. Apache Cassandra

4.7.1. Apache Cassandra のセットアップ

コラム

プロジェクトの作成とモジュールの選択で IMBox アプリケーションを選択しなかった場合、Apache Cassandra のセットアップは不要です。

コラム

今回のセットアップでは、Apache Cassandra は intra-mart Accel Platform と同じマシンにセットアップします。
  1. Apache Cassandra を入手します。

    • Java11 以降の場合

      Apache Cassandra のホームページより取得した Cassandra 1.1.12 は、Java 11 以降で起動が行えません。
      弊社にて、Java 11 以降で起動可能に設定した Cassandra 1.1.12 をプロダクトファイルダウンロードにて配布しています。
      Java 11 以降で Cassandra の運用を行う場合は「 プロダクトファイルダウンロード 」より<apache-cassandra-1.1.12-bin.tar.gz>をダウンロードしてください。
    • Java8 の場合

      Apache Cassandra は次のURLよりダウンロードできます。
  2. ダウンロード後、<apache-cassandra-1.1.12-bin.tar.gz>ファイルを任意のパスに展開します。

    ※ファイルの展開には、TAR-GZ形式の圧縮ファイルが展開できる解凍ツールを利用してください。

    コラム

    本書では、以下のパスに展開します。

    「C:/apache-cassandra-1.1.12」

  3. <C:/apache-cassandra-1.1.12/bin/cassandra.bat>ファイルをエディタで開きます。

注意

このファイルは展開直後は読み取り専用属性となっているため解除しておきます。

  • インストール環境に応じたメモリ値を指定します。

    「Xms」プロパティに最小ヒープサイズ、「Xmx」プロパティに最大ヒープサイズを指定します。

    コラム

    set JAVA_OPTS=-ea^
    -javaagent:”%CASSANDRA_HOME%libjamm-0.2.5.jar”^
    -Xms512M^
    -Xmx512M^

    注意

    設定する値は「512M」以上にしてください。
    Cassandraとしては1GB以上に設定することを推奨されています。
    「512M」より小さい値を設定した場合、正常に動作しない恐れがあります。

4.7.2. 設定ファイルの編集

環境設定を行います。

  1. <C:/apache-cassandra-1.1.12/conf/cassandra.yaml>ファイルをエディタで開きます。

    注意

    このファイルは展開直後は読み取り専用属性となっているため解除しておきます。

    • データの保存場所を指定します。
      指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。

      「data_file_directories」プロパティに任意のパスを指定します。

      コラム

      本書では、以下の内容を指定します。

      data_file_directories:
      - C:/apache-cassandra-1.1.12/data_file
    • CommitLogの保存場所を指定します。
      指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。

      「commitlog_directory」プロパティに任意のパスを指定します。

      コラム

      本書では、以下の内容を指定します。

      # commit log
      commitlog_directory: C:/apache-cassandra-1.1.12/commit_log
    • キャッシュデータの保存場所を指定します。
      指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。

      「saved_caches_directory」プロパティに任意のパスを指定します。

      コラム

      本書では、以下の内容を指定します。

      # saved caches
      saved_caches_directory: C:/apache-cassandra-1.1.12/saved_caches
  2. <C:/apache-cassandra-1.1.12/conf/log4j-server.properties>ファイルをエディタで開きます。

    注意

    このファイルは展開直後は読み取り専用属性となっているため解除しておきます。

    • システムログの保存場所を指定します。

      「log4j.appender.R.File」プロパティに任意のパスを指定します。

      コラム

      本書では、例として次の内容を指定します。

      log4j.appender.R.File=C:/apache-cassandra-1.1.12/system.log

4.7.3. Apache Cassandra の起動

Apache Cassandra を起動します。

  1. <C:/apache-cassandra-1.1.12/bin/cassandra.bat> をダブルクリックします。

コマンドプロンプト上に次のメッセージが表示されたら起動は完了です。

INFO 12:55:11,319 Using synchronous/threadpool thrift server on localhost/127.0.0.1 : 9160
INFO 12:55:11,320 Listening for thrift clients...

コラム

Apache Cassandra の起動時、以下のエラーが発生する場合、ポート番号の設定を変更してください。

エラー: エージェントが例外をスローしました。 : java.rmi.server.ExportException: Port already in use: 7199;
nested exception is: java.net.BindException: Address already in use: JVM_Bind

<C:/apache-cassandra-1.1.12/bin/cassandra.bat>ファイルをエディタで開きます。

Dcom.sun.management.jmxremote.portプロパティに設定されている「7199」を、「7198」などの
使用されていないポート番号に変更してください。
-Dcom.sun.management.jmxremote.port=7198^

変更が完了したら、再度 Apache Cassandra を起動してください。

コラム

2回目以降の起動がうまくいかない場合

<C:/apache-cassandra-1.1.12/commit_log> ディレクトリを削除し、 Apache Cassandra を再起動してください。

コラム

Apache Cassandra の停止方法

起動時に立ち上がったコマンドプロンプト上において「Ctrl」+「C」コマンドを実行し、プロセスを停止します。

より細かい設定等を参照したい場合は「 Cassandra管理者ガイド 」を参照してください。

次は、「 Apache Solr 」へ進みます。