バージョン¶
- 移行元はintra-mart WebPlatform 7.2 パッチ4または5で、IM-共通マスタをインストールしマイグレーションが終わっている状態とします。
- 移行ツールは、intra-mart WebPlatform 7.2 パッチ4以降の標準ベースの状態を、intra-mart Accel Platformへ移行します。
注意
標準モジュールにカスタマイズを行っている場合、移行に失敗する可能性があります。カスタマイズ内容を精査の上、以下を検討してください。
- いったん標準に戻し、intra-mart Accel Platform上で再度カスタマイズする
- 移行ツールをカスタマイズする
上記検討には、コンサルティングサービスのご利用をお奨めします。
データベース¶
移行前と移行後はのデータベース製品は、同一にしてください。
- 製品を変更する場合は、intra-mart Accel Platformへの移行後または移行前に、データベースの移行を行ってください。
データベースにOracleを利用する場合、注意点があります。
- 事象
Oracle Database 9.0.1 から 11.0 では、「oracle.sql.DATE」が「java.sql.Date」にマッピングされていましたが、Oracle Database 11g リリース 1 (11.1) より、デフォルトで「oracle.sql.DATE」が「java.sql.Timestamp」にマッピングされるようになりました。この影響により、データベースの DATE型フィールドを、スクリプト開発モデル 互換API「DatabaseManager」で取得する場合、Oracle のバージョン(JDBC ドライバのバージョンを含む)によって異なる JavaScript 型が返却されます。
Oracle Database 9.0.1 から 11.0 JavaScript の Date 型が返却 Oracle Database 11.1 以降(※) JavaScript の String 型が返却 (※) 2024-10-01 現在、Oracle Database 12c については未確認です。
- 対応方法
移行後のデータベース(Oracle Database 11.1以降)で移行前のデータベース(Oracle Database 11.0以前)と同じ型を返却するようにするために、Java のシステムプロパティ「oracle.jdbc.mapDateToTimestamp」 を false に設定してください。具体的には、Web Application Server のJava起動オプションに対して次のパラメータを指定します。-Doracle.jdbc.mapDateToTimestamp=falseコラム
Java のシステムプロパティ「oracle.jdbc.mapDateToTimestamp」の詳細は Oracle のドキュメントを参照してください。Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス 11gリリース 1(11.1)[A リファレンス情報] - [埋込みSQL92構文] - [Oracleオブジェクト型からSQL DATEデータ型へのマッピング]
文字コード¶
intra-mart Accel Platformの文字コードは UTF-8 のみです。
- intra-mart WebPlatform 7.2 の環境(アプリケーション、データベース等)がUTF-8以外の場合、事前に文字コードの変換作業が必要です。
- 移行ツールは、文字コードの変換は行いません。別途、文字コードの変更を行う必要があります。
コラム
例として、文字コードの変更が必要な項目の観点を列挙します(以下が全てではありません)。
プログラムファイル、静的コンテンツのファイル文字コード
JSPファイルの「pageEncoding」等のプログラム、設定ファイル内の文字コード設定
Storage Service配下のファイル文字コード変更(「os 」参照)
その他(製品以外で、構築されているアプリケーション等)
データベースの文字コード設定(ご利用のデータベース製品が推奨する変換方法を参照)※データベースのみSJISとして利用する事が可能です。注意
他システム連携等により、UTF-8以外の文字コードを利用したい場合、データベースのみSJISとして利用する事が可能です。過去の事例では、Oracleデータベースにおいて JA16SJISTILDE での動作実績があります。ただし、次の制約があります。・弊社では原則、UTF-8をサポートします。お客様自身で動作検証を行って頂く必要があります。・既存機能、または、将来的なアップデート・機能追加によって正常に動作しない可能性があります。この場合、弊社では対応および、責任について負いかねます。・弊社サポートへのお問合せは、お客様側で事前に切り分け・原因調査を含む作業をお願いする、条件付きサポートです。
オペレーティングシステム¶
オペレーティングシステムの変更は可能ですが、文字コードが変わる場合、Storage Serviceからの移行に影響する場合があります。また、intra-mart WebPlatform 7.2のインストール時の文字コードがUTF-8以外の場合も、変換が必要な場合があります。
- 添付ファイルの場合→特に影響なし
- 設定ファイル等の場合→文字コードが変わると入出力が正しく行えないため、基本的にUTF-8への変換が必要
タイムゾーン¶
移行前と移行後のJVMタイムゾーンは同一とする必要があります。
- 今まで文字型で持っていた日時項目は、そのまま日時型に変換します。
ユーザモジュール¶
ユーザモジュールを移行する場合、intra-mart Accel Platformでの開発手順に対応するか、移行向け設定を行ってください。
- 詳細は、ユーザモジュールへの対応を参照してください。
各機能の前提条件¶
共通¶
標準で用意されるデータに関しては、intra-mart Accel Platformでインストールされるものを優先してください。
メニュー¶
intra-mart WebPlatform 7.2から任意のメニューを移行できますが、各機能/アプリケーションの標準メニューは、intra-mart Accel Platformでインストールされるメニューを使用してください。
- intra-mart WebPlatform 7.2のメニューは、intra-mart Accel Platformのメニューに認可設定を移した後、削除してください。
バッチ→ジョブ/ジョブネット¶
Schedule Service(バッチ)は、ジョブスケジューラ(ジョブ/ジョブネット)に置き換わりました。製品標準のバッチは、intra-mart Accel Platform向けに新たにジョブとジョブネットが用意されるので、名称や実行設定を再設定してください。
Webサービス¶
- 製品標準のWebサービスは、intra-mart Accel Platform向けに新たに認可設定が追加されて用意されるので、名称やアクセス権設定を再設定してください。
ポートレット¶
- 製品標準のポートレットは、アクセス権以外のデータが移行され、プログラムはintra-mart Accel Platform向けに新たに用意されるので、アクセス権設定を再設定してください。
IM-共通マスタ¶
ユーザ情報は、アカウントとプロファイルの両方が必須です。
- アカウントのみ、またはプロファイルのみの場合、移行後は正常に更新できない可能性があります。
- 事前に不足データの追加またはユーザの削除を行ってください。
ポータル¶
- intra-mart Accel Platformの言語(ロケール)設定はintra-mart WebPlatform 7.2の言語(ロケール)設定と同じにする必要があります。
IM-Workflow¶
intra-mart Accel Platformの言語(ロケール)設定はintra-mart WebPlatform 7.2の言語(ロケール)設定と同じにする必要があります。
- 言語を追加して intra-mart Accel Platform を運用する場合、intra-mart WebPlatform 7.2上で必要な言語コンテンツをインストールし、マスタデータに追加言語分の情報が登録されている状態にした上で移行を行ってください。
コラム
- マスタデータ、案件データは、全て移行可能です。
- 案件を完了する必要はありません。途中の案件も移行されます。
注意
エクステンションを利用して作成されたコンテンツ画面がある場合は、各エクステンションの前提条件/制限事項を確認してください。
IM-ContentsSearch¶
互換API を利用する場合、IM-ContentsSearch 用互換モジュールのインストールが必要です。
互換API は、IM-ContentsSearch 7.2のAPIを使用可能とするためのものです。
注意
IM-ContentsSearch intra-mart WebPlatform 7.1のAPIとの互換性はありません。