intra-mart IM-Workflow トラブルシューティング 第22版 2024-04-01

4.14. 処理待ちにならない


4.14.1. 分岐または同期内のノードから差戻し後引戻しを行うと、別ルートのノードが処理待ち状態にならない

対象バージョン

  • iWP / iAF の場合

    • IM-Workflow 7.2.0 ~ IM-Workflow 7.2.9
  • intra-mart Accel Platform の場合

    • 2012 Autumn(Alba) IM-Workflow 8.0.1 ~ 2013 Autumn(Eden) IM-Workflow 8.0.5

現象

分岐または同期内のノードから差戻し後引戻しを行うと、差戻しで戻された別ルートのノードが処理待ち状態に変わりません。
処理待ちにならないため、処理をすることが出来なくなります。
  • 再現手順例:

    ../../_images/34634.png
    1. 申請する
      • Approve1、Approve2-1が処理待ち
    2. Approve2-1を承認する
      • Approve2-2が処理待ち
    3. Approve2-1からApprove2-2を引戻しする
    4. Approve1から申請に向けて差戻しする。
      • Applyが処理待ち
    5. 4.の差戻しに対して引戻しを実行する
    上記の操作を行うと、Approve1、Approve2-1が処理待ちに変わるべきですが、Approve1のみ処理待ちに変わります。
    また、3.の手順をApprove2-1からの引戻しではなく、Approve2-2からの差戻し手順を進めると、Approve1ノードが処理待ちになり、Approve2-1は処理済みに変わります。
    分岐終了条件として、分岐内のすべてのノードが承認される必要がある場合は、当事象により分岐終了ノードが処理待ち状態となってしまいます。
    これは、同期終了の場合も同様です。

条件

分岐・同期内において、差戻し後引戻しを実行するノードとは異なるルートのノードが処理待ちである場合に発生します。

原因

製品の不具合です。

分岐内の差戻し後引戻し操作により、異なるルートのノードを復活させる処理に誤りがありました。

以下の要件で対応を行っています。

  • iWP / iAF の場合

    • 要件 [24063] 分岐内からの差戻し後引戻しを行うと、別ルートのノードの処理待ち状態が復元されない場合があります。
  • intra-mart Accel Platform の場合

    • 要件 [24064] 分岐内からの差戻し後引戻しを行うと、別ルートのノードの処理待ち状態が復元されない場合があります。

解決方法

以下のパッチまたはアップデートを適用することで解決します。

  • iWP / iAF の場合

    • IM-Workflow 7.2.10
  • intra-mart Accel Platform の場合

    • 2013 Winter(Felicia) IM-Workflow 8.0.6

回避方法

ありません。

復旧方法

分岐終了・同期終了ノードで処理待ち状態となってしまう現象に対しては、案件操作によって処理待ちノードの変更を行うことにより回避可能です。