処理対象者プラグインに属するリソース全般¶
処理対象者プラグインとは、ワークフローを処理、確認、案件操作できる対象者を決定するプログラム、およびその拡張機構です。
スクリプト開発モデル、またはJavaEE開発モデルでプログラムを実装することでユーザ意図に沿った柔軟な処理対象者設定を可能にします。
コラム
詳細は「 IM-Workflow プログラミングガイド 」の「処理対象者プラグインの作成」を参照してください。また、上記に加えて IM-LogicDesigner のロジックフローを処理対象者プラグインとして利用できます。本ページではこの仕組みの仕様と利用する上での注意点を説明します。
ロジックフローの入出力仕様¶
入力設定¶
IM-LogicDesigner の「フロー定義編集」画面で、処理対象者プラグインに対応した入力設定を定義することで、案件のパラメータを受け取ることができます。
入力値 説明 imwMatterInfo<object> 案件情報 - applyBaseDate<string> 申請基準日 - contentsId<string> コンテンツID - contentsVersionId<string> コンテンツバージョンID - flowId<string> フローID - flowVersionId<string> フローバージョンID - nodeId<string> ノードID - routeId<string> ルートID - routeVersionId<string> ルートバージョンID - systemMatterId<string> システム案件ID - userDataId<string> ユーザデータID imwApplyAuthInfo<object> 申請処理権限情報 - userCd<string> ユーザコード - companyCd<string> 会社コード - departmentSetCd<string> 組織セットコード - departmentCd<string> 組織コード imwBeforeNodeAuthInfo<object> 前ノード処理権限情報 - userCd<string> ユーザコード - companyCd<string> 会社コード - departmentSetCd<string> 組織セットコード - departmentCd<string> 組織コード - nodeId<string> ノードID コラム
入力設定は任意です。案件のパラメータが必要ない場合は定義する必要はありません。また、必要な項目のみを定義することも可能です。ただし、オブジェクトの構造は変更しないでください。コラム
以下のJSON文字列を利用することで、入出力設定のJSON入力機能で取り込むことができます。
{ "imwMatterInfo": { "applyBaseDate": "", "contentsId": "", "contentsVersionId": "", "flowId": "", "flowVersionId": "", "nodeId": "", "routeId": "", "routeVersionId": "", "systemMatterId": "", "userDataId": "" }, "imwApplyAuthInfo": { "userCd": "", "companyCd": "", "departmentSetCd": "", "departmentCd": "" }, "imwBeforeNodeAuthInfo": { "userCd": "", "companyCd": "", "departmentSetCd": "", "departmentCd": "", "nodeId": "" } }コラム
注意
出力設定¶
IM-LogicDesigner の「フロー定義編集」画面で、処理対象者プラグインに対応した出力設定を定義することで、展開する権限者を指定できます。
出力値 説明 userCds<string []> ユーザコードの配列 注意
出力設定は必須です。上記以外の設定にした場合の動作はサポートされません。コラム
権限者を展開したくない場合は userCds に null を指定するようにロジックフローを作成してください。コラム
以下のJSON文字列を利用することで、入出力設定のJSON入力機能で取り込むことができます。
{ "userCds": [ "" ] }
「処理権限者」ロジックフローの動作条件¶
ロジックフローを「処理権限者」リソースとして利用する場合、基本的には通常の処理対象者プラグインと同様に動作します。ただし例外があります。次の条件を満たす場合、処理対象者プラグインとして設定されたロジックフローは動作しません。
当該プラグインを設定したノードに次のいずれかの処理で到達した
- 引戻し
- 差戻し
- 案件操作機能によるノード移動(戻る)
この場合、指定のロジックフローが動作しない代わりに、当該プラグインを設定したノードに対して最後に処理したユーザが処理権限者として採用されます。この動作によって前回の処理者による案件の再処理待ち状態となることが担保されます。コラム
当仕様は2023 Autumn(Hollyhock)から有効です。
注意
2023 Spring(Gerbera)以前のバージョンでは例外なくロジックフローが動作します。このとき、引戻し、差戻し、案件操作を起因としたロジックフローの出力値として「当該プラグインを設定したノードに対して最後に処理したユーザ」が含まれない場合、 処理権限者は「0人: 設定なし」となるため注意してください。