4.17. トランザクションデータ、添付ファイルの保存先を変更する¶
目次
4.17.1. トランザクションデータ、案件の添付ファイルの保存先のワークフローパラメータを設定する¶
ワークフローパラメータ「transaction-file-save-location」でトランザクションデータと案件の添付ファイルの保存先を設定できます。ワークフローパラメータの設定値とトランザクションデータ、案件の添付ファイルの保存先は以下の表の通りです。パラメータの詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 データ保存の設定 」を参照してください。
設定値 未完了案件 完了案件 過去案件 [1] トランザクションデータファイルストレージ ストレージ ストレージ 添付ファイル ストレージ ストレージ ストレージ [2] トランザクションデータファイルデータベース ストレージ ストレージ 添付ファイル ストレージ ストレージ ストレージ [3](デフォルト) トランザクションデータファイルデータベース データベース ストレージ 添付ファイル データベース データベース ストレージ [4] トランザクションデータファイルデータベース データベース データベース 添付ファイル データベース データベース データベース ワークフローパラメータでトランザクションデータ、添付ファイルの保存先を設定するには、以下の手順で行います。
「サイトマップ」→「ワークフロー」→「ワークフロー管理者」→「ワークフローパラメータ」をクリックします。
トランザクションファイルおよび添付ファイル保存先を設定します。
「編集」をクリックして、変更内容を保存します。
4.17.2. 設定後に実行が必要なトランザクションデータ、添付ファイルの移行ジョブを確認する¶
運用中の設定変更の場合、ワークフローパラメータの設定値に応じて、設定前に申請・処理済みの案件のトランザクションデータ、添付ファイルの移行ジョブを実行する必要があります。新規構築時には、対象となるデータが存在しないため、ジョブの実行は不要です。ワークフローパラメータの設定前と設定後の組み合わせにより、実行対象のジョブや設定するパラメータの値が変わります。以下の表から対象の組み合わせに必要なジョブとパラメータの値を確認してください。
4.17.2.1. transaction-file-save-locationを[1]から変更する場合¶
「transaction-file-save-location」を[1]から変更する場合、変更後の設定と必要なジョブの組み合わせは以下の表の通りです。各ジョブの詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 ジョブ一覧 」を参照してください。
変更後の設定 実行が必要なジョブ実行パラメータ [2]IM-Workflow 2016 Spring (8.0.13) 以前のバージョンでのデフォルトです。
未完了案件XML移行(File->Database LOB)deleteFlag : true [3]IM-Workflow 2016 Summer (8.0.14) 以降のバージョンでのデフォルトです。
未完了案件XML移行(File->Database LOB)deleteFlag : true 案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 0完了案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 1 [4]
未完了案件XML移行(File->Database LOB)deleteFlag : true 案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 0完了案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 1過去案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 2コラム
「transaction-file-save-location」を[1]から[4]、[4]から[1]にする場合には、実行対象となるジョブが多くなり、トランザクションデータ、案件の添付ファイルの移行ジョブに要する時間が長くなります。そのような場合には、[1] → [2] → [3] → [4] などのように段階的に移行することもできます。
4.17.2.2. transaction-file-save-locationを[2]から変更する場合¶
「transaction-file-save-location」を[2]から変更する場合、変更後の設定と必要なジョブの組み合わせは以下の表の通りです。各ジョブの詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 ジョブ一覧 」を参照してください。
変更後の設定 実行が必要なジョブ実行パラメータ [1]
未完了案件XML移行(Database LOB->File)deleteFlag : true [3]IM-Workflow 2016 Summer (8.0.14) 以降のバージョンでのデフォルトです。
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 0完了案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 1 [4]
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 0完了案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 1過去案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 2
4.17.2.3. transaction-file-save-locationを[3]から変更する場合¶
「transaction-file-save-location」を[3]から変更する場合、変更後の設定と必要なジョブの組み合わせは以下の表の通りです。各ジョブの詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 ジョブ一覧 」を参照してください。
変更後の設定 実行が必要なジョブ実行パラメータ [1]
未完了案件XML移行(Database LOB->File)deleteFlag : true 案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 0完了案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 1 [2]IM-Workflow 2016 Spring (8.0.13) 以前のバージョンでのデフォルトです。
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 0完了案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 1 [4]
過去案件XML移行(File->Database LOB)
案件添付ファイル移行(File->Database LOB)matterStatus : 2
4.17.2.4. transaction-file-save-locationを[4]から変更する場合¶
「transaction-file-save-location」を[4]から変更する場合、変更後の設定と必要なジョブの組み合わせは以下の表の通りです。各ジョブの詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 ジョブ一覧 」を参照してください。
変更後の設定 実行が必要なジョブ実行パラメータ [1]
未完了案件XML移行(File->Database LOB)deleteFlag : true 案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 0完了案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 1過去案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 2 [2]IM-Workflow 2016 Spring (8.0.13) 以前のバージョンでのデフォルトです。
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 0完了案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 1過去案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 2 [3]IM-Workflow 2016 Summer (8.0.14) 以降のバージョンでのデフォルトです。
過去案件XML移行(Database LOB->File)
案件添付ファイル移行(Database LOB->File)matterStatus : 2コラム
「transaction-file-save-location」を[1]から[4]、[4]から[1]にする場合には、実行対象となるジョブが多くなり、トランザクションデータ、案件の添付ファイルの移行ジョブに要する時間が長くなります。そのような場合には、[1] → [2] → [3] → [4] などのように段階的に移行することもできます。
4.17.3. トランザクションデータ、案件の添付ファイルの移行ジョブを実行する¶
先の手順で確認した各ジョブに必要なパラメータを設定し、ジョブを実行します。注意
- IM-Workflow に関連するジョブと、当該ジョブが並列で実行されることが無いように注意してください。
- 非同期-タスクキュー一覧の並列タスクキューに、待機中または処理中のタスクがある場合は、当該ジョブを実行しないでください。
- 当該ジョブ実行中には、案件に対する処理を行わないでください。
いずれも、 トランザクションデータおよび案件の添付ファイルに不整合が発生 する場合があるため注意してください。なお、非同期-タスクキュー一覧の並列タスクキューを参照する方法については「システム管理者操作ガイド」-「非同期-タスクキュー一覧」を参照してください。注意
以下の完了案件・過去案件のトランザクションデータの移行ジョブでは、移行対象の案件数や案件のトランザクションデータのサイズに比例して処理時間が長くなります。
- 完了案件XMLデータ移行(Database LOB->File)
- 完了案件XMLデータ移行(File->Database LOB)
- 過去案件XMLデータ移行(Database LOB->File)
- 過去案件XMLデータ移行(File->Database LOB)
上記のジョブのパラメータの「recordCounts」の値を初期値の1000から変更して多くの案件の移行を行う場合には、上記の点を考慮して実行するようにしてください。
4.17.3.1. 未完了案件XMLデータ移行(Database LOB->File) / 未完了案件XMLデータ移行(File->Database LOB) を実行する¶
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
「未完了案件XMLデータ移行」のジョブの場合、以下の実行パラメータを設定できます。
- systemMatterId ・・・移行対象のシステム案件ID
- deleteFlag ・・・・・移行前の環境のデータの削除有無
実行パラメータを設定する場合、以下の手順で設定します。
「ジョブネット管理」で「ジョブ管理」をクリックします。
ジョブ一覧から「 IM-Workflow 」→対象の未完了案件XMLデータ移行ジョブをクリックします。「編集」をクリックします。
「実行パラメータ」の「systemMatterId」の値に対象の案件のシステム案件IDを入力します。特定の案件を指定しない場合、空の値のままにします。複数の案件を指定する場合、システム案件IDを”,”区切りで入力します。 「実行パラメータ」の「deleteFlag」の値には、移行前の保存先のデータの削除有無を指定します。トランザクションデータの整合性を保持するために移行前の保存先データを削除する設定として、値に「true」を入力します。 「更新」をクリックして設定内容を保存します。 「ジョブネット管理」をクリックし、ジョブネット管理画面を表示します。 ジョブネット一覧から「 IM-Workflow 」→対象のデータ移行ジョブをクリックします。 「即時実行」をクリックすると、ジョブが実行されます。ジョブネットモニタでジョブのステータスが「成功」と出ていれば、正常に対象の案件のトランザクションデータの移行ジョブが完了しています。
4.17.3.2. 完了案件XMLデータ移行(Database LOB->File) / 完了案件XMLデータ移行(File->Database LOB) を実行する¶
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
「完了案件XMLデータ移行」のジョブの場合、以下の実行パラメータを設定できます。
- systemMatterId ・・・移行対象のシステム案件ID
- recordCounts ・・・・移行対象の案件数
実行パラメータを設定する場合、以下の手順で設定します。
「ジョブネット管理」で「ジョブ管理」をクリックします。
ジョブ一覧から「 IM-Workflow 」→対象の完了案件XMLデータ移行ジョブをクリックします。「編集」をクリックします。
「実行パラメータ」の「systemMatterId」の値に対象の案件のシステム案件IDを入力します。特定の案件を指定しない場合、空の値のままにします。複数の案件を指定する場合、システム案件IDを”,”区切りで入力します。 「実行パラメータ」の「recordCounts」の値に移行対象の案件数の上限を指定します。すべての完了案件を対象にする場合、空の値にします。案件数を指定した場合、申請日の降順で指定された上限までの案件を対象に移行します。 「更新」をクリックして設定内容を保存します。 「ジョブネット管理」をクリックし、ジョブネット管理画面を表示します。 ジョブネット一覧から「 IM-Workflow 」→対象のデータ移行ジョブをクリックします。 「即時実行」をクリックすると、ジョブが実行されます。ジョブネットモニタでジョブのステータスが「成功」と出ていれば、正常に対象の案件のトランザクションデータの移行ジョブが完了しています。
4.17.3.3. 過去案件XMLデータ移行(Database LOB->File) / 過去案件XMLデータ移行(File->Database LOB) を実行する¶
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
「過去案件XMLデータ移行」のジョブの場合、以下の実行パラメータを設定できます。「archiveMonth」は必ず指定する必要があります。
- systemMatterId ・・・移行対象のシステム案件ID
- recordCounts ・・・・移行対象の案件数
- archiveMonth ・・・・移行対象のアーカイブ年月
実行パラメータを設定する場合、以下の手順で設定します。
「ジョブネット管理」で「ジョブ管理」をクリックします。
ジョブ一覧から「 IM-Workflow 」→対象の過去案件XMLデータ移行ジョブをクリックします。「編集」をクリックします。
「実行パラメータ」の「systemMatterId」の値に対象の案件のシステム案件IDを入力します。特定の案件を指定しない場合、空の値のままにします。複数の案件を指定する場合、システム案件IDを”,”区切りで入力します。 「実行パラメータ」の「recordCounts」の値に移行対象の案件数の上限を指定します。「archiveMonth」で指定したアーカイブ年月のすべての過去案件を対象にする場合、空の値にします。案件数を指定した場合、申請日の降順で指定された上限までの案件を対象に移行します。 「実行パラメータ」の「archiveMonth」の値に対象のアーカイブ年月を”yyyyMM”形式で入力します。 「更新」をクリックして設定内容を保存します。 「ジョブネット管理」をクリックし、ジョブネット管理画面を表示します。 ジョブネット一覧から「 IM-Workflow 」→対象のデータ移行ジョブをクリックします。 「即時実行」をクリックすると、ジョブが実行されます。ジョブネットモニタでジョブのステータスが「成功」と出ていれば、正常に対象の案件のトランザクションデータの移行ジョブが完了しています。
4.17.3.4. 案件添付ファイルデータ移行(Database LOB->File) / 案件添付ファイルデータ移行(File->Database LOB) を実行する¶
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
「案件添付ファイルデータ移行」のジョブの場合、以下の実行パラメータを設定できます。
matterStatus ・・・・移行対象の案件状態
archiveMonth ・・・移行対象が過去案件の場合の対象のアーカイブ年月指定しない場合は過去案件すべてを移行対象にします。実行パラメータは以下の手順で変更します。
「ジョブネット管理」で「ジョブ管理」をクリックします。
ジョブ一覧から「 IM-Workflow 」→対象の案件添付ファイルデータ移行ジョブをクリックします。「編集」をクリックします。
「実行パラメータ」の「matterStatus」の値に対象の案件状態を表すコードを入力します。
- 未完了案件の場合:0
- 完了案件の場合:1
- 過去案件の場合:2
「matterStatus」に「2」(過去案件)を設定した場合、「archiveMonth」に対象のアーカイブ年月を”yyyyMM”形式で入力します。
「更新」をクリックして設定内容を保存します。※ 複数の案件状態に対して、案件添付ファイル移行ジョブの実行が必要な場合、ジョブの実行ごとにパラメータを変更してください。 「ジョブネット管理」をクリックし、ジョブネット管理画面を表示します。 ジョブネット一覧から「 IM-Workflow 」→対象のデータ移行ジョブをクリックします。 「即時実行」をクリックすると、ジョブが実行されます。ジョブネットモニタでジョブのステータスが「成功」と出ていれば、正常に対象の案件の添付ファイルの移行ジョブが完了しています。