5.4.9.2. ユーザ定義(Excel入力)の詳細¶
この章では、Excel入力を利用したユーザ定義の作成方法とその詳細について説明します。
5.4.9.2.1. 本チュートリアルで作成する概要¶
本チュートリアルでは、シンプルなユーザ情報を列挙したExcelファイルを読み込みます。
チュートリアルを通して、ユーザ定義(Excel入力)の作成方法とその詳細を説明します。
5.4.9.2.2. 入力値/出力値¶
はじめに、作成するユーザ定義を呼び出す際の入力値と、呼び出しが完了した際に返却する返却値を定義します。
ユーザ定義(Excel入力)の入力値/返却値の初期値は以下の通りです。
5.4.9.2.2.1. 入力値¶
ユーザ定義(Excel入力)の入力値はシステムによって固定です。
IM-LogicDesignerではExcelファイルを取り扱うにあたり、以下の内容を入力値として定義しています。
入力値 説明 file<storage> データを読み込むExcelファイルのアドレスを示すストレージ情報 targetTimezone<timezone> セルの値を読み込む際に基準とするタイムゾーン targetTimezone が指定されていない場合、「アカウントコンテキストのタイムゾーン」が指定されます。 password<string> Excelファイルの読み込みパスワード読み込むExcelファイルに、読み込みパスワードがかかっている場合に指定します。
5.4.9.2.2.2. 出力値¶
返却パラメータ 説明 table_name<string> 指定したセルの値を格納します。 records<object []> - userName<string> 指定した範囲のセルの値を格納します。 records<object []> - age<double> 指定した範囲のセルの値を格納します。 records<object []> - birthDate<date> 指定した範囲のセルの値を格納します。 records<object []> - description<string> 指定した範囲のセルの値を格納します。
5.4.9.2.2.3. Excel入力共通定義¶
シートの指定方法
読み込むシートを指定する方法を選択します。IM-LogicDesignerではExcelファイルを読み込むにあたり、以下の方法で読み込むシートを指定します。指定方法 説明 シート名で指定 読み込むシートを、シート名で指定します。 シートの順番で指定 読み込むシートをシートの順番で指定します。 最初のシートを指定する場合は、シート番号に 0 を入力してください。 異なるデータ型の許容
返却パラメータで指定したデータ型と、実際にデータが格納されているセルのデータの型が異なる場合に、データ型の相違を許容するかどうかを設定します。チェックボックスをオンにすると、データ型が異なる場合は、あらかじめ定められた変換ルールに従って、型変換が可能なデータであれば自動的に型変換を行い、値を読み込みます。データ型の変換ルールについては、「IM-LogicDesigner仕様書」-「Excel入力」を参照してください。
5.4.9.2.2.4. セル入力定義¶
セルの入力定義を以下のように定義します。
定義項目 説明 シート名 シート名を指定します。 シート番号 シートの順番で指定します。 セル 読み込むセルを指定します。 返却パラメータ名 パラメータ名を指定します。 データ型 データ型を指定します。
注意
セルのデータ型と、ユーザ定義で指定したデータ型について
セルのデータ型と、ユーザ定義で指定したデータ型が異なる場合の動作は、前述の「異なるデータ型の許容」の設定により変わります。
後述の範囲指定入力でも同様です。
5.4.9.2.2.5. 範囲指定入力定義¶
範囲指定入力定義を以下のように定義します。
定義項目 説明 シート名 シート名を指定します。 シート番号 シートの順番で指定します。 対象列 読み込む対象列を指定します。 開始行 読み込みを開始する行を指定します。 終了条件 読み込みを終了する条件を指定します。 その他 読み込み時のその他動作を指定します。 返却パラメータ名 パラメータ名を指定します。 データ型 データ型を指定します。
5.4.9.2.3. ユーザ定義(Excel入力)を作成する¶
最後に、これまでの内容を踏まえてユーザ定義(Excel)を作成します。
「Excel定義編集」画面を表示します。
ユーザ定義の基本情報となる各項目に以下の値を入力します。
- セル入力定義を定義します。
- 範囲指定入力を使用する場合、以下のように定義します。
セル入力定義、範囲指定入力定義の定義後、「返却値にパラメータ名を反映する」をクリックすると返却値が以下のように定義されます。
「登録」をクリックします。
以上で、ユーザ定義(Excel入力)の作成が完了しました。






