intra-mart Accel Platform IM-ContentsSearch プログラミングガイド 第6版 2023-10-01

8. 付録

8.1. 注意事項

実装時や環境構築時、運用時における注意事項について記載します。
  • コンテンツの登録処理では、添付ファイルの種類およびサイズが処理時間に大きく影響します。

    添付ファイルからテキストを抽出する処理は負荷が高く、またファイルの種類によっても負荷の増減があります。
    例えば、単純なテキストファイルから抽出する処理の負荷は比較的軽くなりますが、複雑な計算式と大量データを持ったExcelファイルなどからテキストを抽出する場合には、抽出処理にて式の計算を行う必要があるため非常に高負荷になる傾向があります。
    また、画像などが含まれていてファイルサイズが大きなPDFやWordファイルなどを処理する場合には、ファイルの転送処理や展開処理において高い負荷が発生する傾向があります。
  • 大量のテキストデータを設定したコンテンツにおいて、一定サイズ以上のテキストが検索対象にならない場合があります。

    Solrでは文字列の最大サイズに制限があるために発生します。Solrの設定を変更することで回避可能です。
    特に、大量のテキストデータを持った添付ファイルを設定したコンテンツで発生する可能性が高くなります。
  • 登録済みのコンテンツ数が増えるほど、最適化処理の実行時間が増加します。

    Solrにおける最適化処理では、一時的に登録されている全データを複製します。
    そのため、登録済みのコンテンツ数に比例して最適化処理の実行時間が増加します。
    標準では、最適化処理専用のジョブをクローラジョブネットの最後に実行するように設定されています。
    各クローラジョブ内で最適化処理は行わずに、最適化ジョブを利用することで最適化処理の実行回数を減らしてください。
  • 可能な限り複数のクローラジョブを同時実行しないでください。

    登録処理が並列で実行されると、SolrサーバのディスクI/Oの負荷が高くなります。
    また分散トランザクションに対応していないため、意図しないタイミングで検索結果がユーザに公開される可能性があります。

8.2. 各種一覧

IM-ContentsSearch を利用したプログラミングにおいて参考となる情報の一覧です。

8.2.1. 製品にて利用しているTYPE

当社製品において利用されているTYPEフィールドの値(親階層のみ)の一覧を記載します。
TYPEフィールドは登録用コンテンツの標準フィールドに設定されます。
詳細は 標準フィールドの設計 を参照してください。
No. 機能・製品名 TYPE ソート
1 IM-Workflow workflow 1
2 IMBox imbox 3
3 intra-mart Accel Collaboration iac 4
4 ドキュメントワークフロー (BPW) bpw 6
5 intra-mart Accel Documents acceldocuments 1
6 intra-mart Accel Archiver wdc 1
7 intra-mart Accel GroupMail iag 20
8 IM-Knowledge imkb 7

注意

上記の一覧に存在しないTYPEについても、今後製品が追加された場合に追加される可能性があります。

8.2.2. 登録用コンテンツに指定可能な権限

登録用コンテンツに対して指定可能な権限(ビルダー)の一覧を記載します。
各ビルダーの詳細については、クラス名のリンクからAPIドキュメントを参照してください。
No. 権限 クラス名
1 未認証ユーザ AnonymousACIBuilder
2 認証ユーザ EveryoneACIBuilder
3 ユーザ StandardUserACIBuilder
4 ロール StandardRoleACIBuilder
5 パブリックグループ StandardPublicGroupACIBuilder
6 パブリックグループ役割 StandardPublicGroupRoleACIBuilder
7 会社 StandardCompanyACIBuilder
8 組織 StandardDepartmentACIBuilder
9 役職 StandardPostACIBuilder