9.2.1. セットアップ・環境構築¶
9.2.1.1. intra-mart Accel Platform を分散システムとして構築する場合の注意点があります。¶
全てのサーバOSのシステム時計を合わせる必要があります。時計が大幅に違っていたり、サーバOS毎のシステム時計に差異があると、アプリケーションおよび各サーバプロセスが正常に動作しない可能性があります。IMBox を利用する場合、 Apache Cassandra を実行するサーバ上の時計も intra-mart Accel Platform を実行するサーバ上の時計と全て時刻が合っている必要があります。全てのサーバプロセスについて JDK のバージョン(およびリビジョン)を統一してください。またすべてのサーバプロセスは、単一のベンダから提供されている JDK を利用してください。
9.2.1.2. ハードウェアのスペックによりWARファイルのデプロイ処理に時間がかかる場合があります。¶
アプリケーションサーバ上にWARをデプロイする際、ファイルの展開処理を行うため時間がかかります。実際の時間はハードウェアのスペック等により異なります。
9.2.1.4. 画面テーマは1つ以上選択しないと画面が正常に表示されません。¶
intra-mart Accel Platformに対し、Webブラウザによる画面アクセスを行う場合、環境構築の際に注意すべき点があります。IM-Jugglingでwarファイルを出力する際、画面テーマを1つ以上選択する必要があります。画面テーマを選択していない場合、画面が正常に表示されません。IM-JugglingでIM-Mobile Frameworkモジュールが選択されていない場合、画面テーマとして以下より画面テーマを1つ以上選択してください。
- 「intra-mart Accel Platform 標準テーマ」
- 「intra-mart WebPlatform ver6.x 風テーマ」
- 「intra-mart BaseModule ver5.x 風テーマ」
- 「intra-mart Accel Platform Slim Dropdown テーマ」(2017 Summer から追加)
- 「intra-mart Accel Platform Slim Side Menu テーマ」(2020 Spring から追加)
IM-JugglingでIM-Mobile Frameworkモジュールが選択されている場合、上述の画面テーマを1つ以上選択し、併せて「intra-mart Accel Platform スマートフォン標準用テーマ」を選択してください。
9.2.1.5. 運用環境に体験版(試用目的の製品)をインストールする事はできません。¶
運用環境に試用版製品をインストールして利用することはできません。インストールした場合、想定しない動作となる可能性があります。
9.2.1.6. テナント環境セットアップ時にセッションタイムアウトまでの時間が短いと処理完了時に404エラーが発生します。¶
テナント環境セットアップやサンプルデータセットアップの実行時、設定するセッションタイムアウトまでの時間(session-timeout)が短い(例:1minute)場合、セットアップ完了後に404エラー画面に遷移してしまいます。上記構築時のみセッションタイムアウトまでの時間を長くしてください(環境等により設定する時間に差異があります)。※セッションオートキープ機能を当事象の回避策として採用することはできません。システム管理機能では、テーマが適用されないためセッションオートキープ機能が利用できません。
9.2.1.7. intra-mart Accel Platform 起動前には データベース が起動済みであることが前提です。¶
- intra-mart Accel Platform を起動するには事前に データベース の起動が完了している必要があります。
9.2.1.8. intra-mart Accel Platform を Linux環境に構築する場合、ディストリビューションによってコンパイルオプションを指定する必要があります。¶
intra-mart Accel Platform を Linux環境に構築する場合、ディストリビューションによってコンパイルオプションを指定する必要があります。具体的にどのオプションが必要になるかは、ディストリビューションによって異なります。./configure コマンドの実行結果を確認し、必要なオプションを指定してください。
9.2.1.9. Windows と Linux の混在環境での運用はできません。¶
- intra-mart Accel Platform が動作する分散環境を構築する場合、WindowsとLinuxの混在環境での運用はできません。
9.2.1.10. Storageの参照する共有ディレクトリのパスは同じにする必要があります。¶
分散環境を構築する場合に、Storageのルートディレクトリに指定するパスが全て同じ共有ディレクトリを参照するように設定されている必要があります。サーバ毎に参照先が異なる場合、Storageに配置したファイルが共有できません。【対象の設定ファイル】%CONTEXT_PATH%/WEB-INF/conf/storage-config.xml
9.2.1.11. IM-Juggling が利用できるOSは日本語、中国語(zh_CN)、英語のみ利用可能です。¶
- IM-Juggling が利用できるOSは日本語、中国語(zh_CN)、英語のみ利用可能です。
9.2.1.12. IM-Juggling の modules フォルダに直接ユーザモジュールを配置することはできません。¶
- 必ず、<juggling.im>ファイルエディタ内(構成エディタ)より、ユーザモジュールの追加を行ってください。
9.2.1.13. 設定ファイル、自作のプログラムは IM-Juggling 上で設定し、WARファイルを作成してください。¶
設定ファイル、自作のプログラムをデプロイ先に直接配置する事はサポートされません。必ず、IM-Juggling 上で設定し、WARファイルとして出力してください。
9.2.1.14. テナント環境セットアップが全て完了している状態で運用を行っている必要があります。¶
テナント環境セットアップは、 intra-mart Accel Platform の初回起動時だけでなく、モジュールの追加やバージョンアップを行った際にも必要です。運用開始前に、システム管理者でログインし、 [システム管理者ホーム] > [テナント環境セットアップ] にて、「テナント環境は最新です。セットアップが必要なモジュールはありません。」と表示されていることを確認してください。テナント環境セットアップが必要なモジュールが存在する場合、モジュールを動作させるための前提条件が整っていないことになり、予期せぬ動作が発生する可能性があります。
9.2.1.15. 自己証明書で構築した環境は動作保証外です。¶
自己証明書で構築した環境は動作保証外です。(例)スマートフォン版でのファイルのダウンロードができません。
9.2.1.16. 統合Windows認証が有効な場合、 外部ソフトウェア連携機能は一部ご利用になれません。¶
intra-mart Accel Platform 2014 Spring より、統合Windows認証環境において外部ソフトウェア連携機能が利用できるようになりました。詳しくは、セットアップガイドを参照してください。ただし、1リクエストで完結する場合に限られます。外部ソフトウェア連携機能でスクリプト開発にアクセスするためのURLなどを生成し、そのURLにアクセスするような2回以上のリクエストを行うことはできません。
9.2.1.17. 統合Windows認証で解決するテナントは1つのみです。¶
統合Windows認証で解決するテナントは1つのみです。統合Windows認証環境では1つのアプリケーションサーバ上で下記の運用はできません。・2種類のWARファイルをデプロイして運用(全体でテナントが2つ以上が存在)・バーチャルテナントを2つ以上で作成し運用(全体でテナントが2つ以上が存在)
9.2.1.18. intra-mart Accel Platform で使用する文字コードは、UTF-8 のみです。¶
- 利用可能な文字コードは、UTF-8のみです。
9.2.1.19. mod_proxyを利用するとエラーログが出力されます。¶
apacheのエラーログにcometに関するエラーログが出力されます。[Wed Mar 13 20:53:06 2013] [error] [client 127.0.0.1] proxy: Error reading from remote server returned by /imart/_system/reverse_ajax/connect, referer: http://XXXXXXXXXX/imart/imbox/mybox? [Wed Mar 13 20:53:49 2013] [error] [client 127.0.0.1] (20014)Internal error: proxy: error reading status line from remote server XXX.XXX.XXX.XXX:8080, referer: http://XXXXXXXXXX/imart/imbox/mybox?動作に対しては影響がありません。
9.2.1.20. mod_proxyや、ロードバランサ等、リバースプロキシ機能を利用した場合、APサーバのコンテキストルートを必ずリクエストに含むようにする必要があります。¶
mod_proxyや、ロードバランサ等、リバースプロキシ機能を利用した場合、APサーバのコンテキストルートを必ずリクエストに含むようにしてください。【例】APサーバ側 http://myapp/imart であれば、 リクエストのURLは http://myweb/imart にしてください。
9.2.1.21. intra-mart Accel Platform で提供しているテナントマスタ関連資材は削除しないでください。¶
intra-mart Accel Platform で提供しているテナントマスタ関連資材は削除しないでください。削除不可のテナントマスタ関連資材は以下の通りです。・ジョブジョブカテゴリジョブジョブネットカテゴリジョブネット・認可認可リソース、認可リソースグループ認可サブジェクト、認可サブジェクトグループ、認可サブジェクトグループカテゴリ・メニューメニューグループカテゴリ(グローバルナビ(PC)、サイトマップ(PC)等のカテゴリ)・ロールintra-mart Accel Platform で提供しているテナントマスタ関連資材を削除した場合、テナント環境セットアップが正常に動作しない場合があります。intra-mart製品は、アップデート時にテナントマスタ関連資材に対して操作することがあります。そのため、存在しないテナントマスタ関連資材に対して操作するアップデートがある際にテナント環境セットアップに失敗します。標準でインストールされているテナントマスタ関連資材は削除しないでください。
9.2.1.22. テナント情報設定前にテナント環境セットアップを行った環境は動作保証外です。¶
APIを利用してテナント環境セットアップを行う場合はテナント情報を設定してから行ってください。この場合、テナント情報にはロケールとタイムゾーンIDを必ず指定してください。ロケールにはロケールマスタに存在するロケールを指定してください。タイムゾーンIDにはタイムゾーンマスタに存在するタイムゾーンIDを指定してください。
9.2.1.23. リクエスト情報を利用したテナント自動解決機能を利用している場合、存在していないテナントとして解決されるリクエストでアクセスするとエラーが発生する場合があります。¶
リクエスト情報を利用したテナント自動解決機能を利用している場合、存在していないテナントとして解決されるリクエストでアクセスするとエラーが発生する場合があります。「存在しないテナントとして解決されるリクエスト」とは、例えば、サブドメインからテナントIDを解決する実装を利用している環境に対して、存在しないテナントとして解決されるサブドメインのURLでアクセスすることを意味します。このような状態で一般ユーザの画面にアクセスした場合、機能によってはテナントの情報を参照しようとしてエラーが発生する場合があります。
9.2.1.24. データベース内のスキーマを複数作成し、バーチャルテナントによる複数テナントで利用することはできません。¶
次のような環境を構築する事はできません。※SQLServer 、または、PostgreSQL を利用する場合に限ります。
テナント 接続に利用しているデータベースユーザ 利用するデータベース 接続するスキーマ Tenant [tenant-1] Connection User [dbuser-1] Database [users] Schema [schema-1] Tenant [tenant-2] Connection User [dbuser-2] Database [users] Schema [schema-2] バーチャルテナントによる複数テナントを構築する場合は、スキーマ単位ではなく接続するデータベース単位で構築してください。なお、本番運用ではパフォーマンスを考慮してインスタンスを分ける事を推奨します。
テナント 接続に利用しているデータベースユーザ 利用するデータベース Tenant [tenant-1] Connection User [dbuser-1] Database [users-1] Tenant [tenant-2] Connection User [dbuser-2] Database [users-2]
9.2.1.25. Windows環境において260文字を超えるパス長のファイルが存在すると、デプロイに失敗します。¶
デプロイ時に配置されるファイルのファイル名を含むフルパスが260文字を超える場合にデプロイに失敗します。
9.2.1.26. バーチャルテナントにおいてテナント毎に異なるデータベース製品を利用することはできません。¶
バーチャルテナントによる複数テナントを実現するための環境でテナント毎に異なるデータベース製品を利用することはできません。必ず同一のデータベース製品を利用し、テナント毎にデータベースを用意してください。
9.2.1.27. アプリケーションを更新する際は、すべてのノードを一度停止する必要があります。¶
クラスタ環境構築時に、各ノード間の資材に差分がある場合に処理が正常に動作しない・不整合が発生するなどの問題が発生する可能性があります。そのためアプリケーションを更新する際は、すべてのノードを一度停止してから実行してください。