5.1. 仕訳データ¶
本項では、仕訳データの作成/出力方法を説明します。
5.1.1. 概要¶
intra-mart Accel Kaiden! 経費旅費では、申請データを仕訳データとして出力する機能を提供しています。仕訳機能の詳細は、『intra-mart Accel Kaiden! 経費旅費 / 仕訳機能詳細』を参照してください。
5.1.2. 仕訳のパターン¶
仮払金の仕訳事前申請書にて入力された仮払額を基に、仮払金に関する仕訳を作成できます。仮払額がない(0)の場合、仕訳は作成されません。仕訳例 (仮払金50,000を希望した事前申請仕訳)
借方 貸方 仮払金 50,000 現預金など 50,000 経費支出(仮払なし)の仕訳精算申請書に記載されている経費支出に関する仕訳を作成できます。仕訳例 (交通費10,000の精算申請仕訳)
借方 貸方 旅費交通費 10,000 未払金など 10,000 経費支出(仮払あり、追払いあり)の仕訳精算申請書に記載されている経費支出に関する仕訳を作成できます。仕訳例 (仮払金50,000の事前申請に対し、交通費51,000の精算申請を行った場合の仕訳)
借方 貸方 旅費交通費 51,000 仮払金 50,000 未払金など 1,000 コラム
仕訳データとして出力される勘定科目コードは、以下から判定されます。
仮払金仕訳パラメータマスタの仮払金勘定科目コード 旅費交通費経費区分マスタの勘定科目コード 未払金など支払分類マスタの債務勘定科目コード 経費支出(仮払あり、戻入あり)の仕訳精算申請書に記載されている経費支出に関する仕訳を作成できます。仕訳例 (仮払金50,000の事前申請に対し、交通費49,000の精算申請を行った場合の仕訳)
借方 貸方 旅費交通費 49,000 仮払金 50,000 現預金など 1,000 注意
仮払金の計上先(部門・プロジェクト)と費用の計上先(部門・プロジェクト)が異なる場合は、いったん仮払金をすべて戻入したのち経費支出の仕訳を起こしますので、注意してください。仕訳例仮払金50,000(計上先A)の事前申請書に対し、交通費49,000(計上先B)の旅費精算申請書を作成し、承認された。仮払金の仕訳
借方 貸方 仮払金 (計上先A) 50,000 現預金など (計上先A) 50,000 経費支出の仕訳
借方 貸方 現預金など (計上先A) 50,000 仮払金 (計上先A) 50,000 旅費交通費 (計上先B) 49,000 未払金など (計上先B) 49,000 注意
仮払金の支払方法と費用の支払方法が異なる場合は、いったん仮払金をすべて戻入したのち経費支出の仕訳を起こしますので、注意してください。仕訳例仮払金50,000(現金)の事前申請書に対し、交通費49,000(銀行振込)の旅費精算申請書を作成し、承認された。仮払金の仕訳
借方 貸方 仮払金 50,000 現預金など 50,000 経費支出の仕訳
借方 貸方 現預金など 50,000 仮払金 50,000 旅費交通費 49,000 未払金など 49,000 注意
請求書払明細(外貨支払)ガジェットを利用すると、マイナス金額の入力が可能です。仕訳出力時に金額がマイナスの場合は、貸借を入れ替え、金額をプラスで出力します。
5.1.3. エクスポート¶
本項では、エクスポート機能を利用した仕訳出力方法を説明します。
5.1.3.1. ジョブネットの設定¶
インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「仕訳データエクスポート」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-journal-create Kaiden! / 仕訳 / 仕訳データ作成 kaiden-job-journal-export Kaiden! / 仕訳 / 仕訳データエクスポート 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。
5.1.3.2. エクスポートファイルの取得¶
エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
エクスポート先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。
ディレクトリ kaiden/会社コード/export ファイル名 journal_実行日時.csv 会社単位で仕訳エクスポートが行われますので、ダウンロード先のディレクトリは各会社単位です。ファイル名には実行日付(「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式)が付与されます。
5.1.4. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 処理対象会社コード company_cd エクスポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) エクスポートファイル target_file エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/{COMPANY_CD}/export/journal_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character エクスポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter エクスポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing エクスポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション ヘッダー出力有無 header_output エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。(省略時:true)
true : 出力する false : 出力しない 既存ファイル操作 file_operation 同名のファイルが存在する場合の操作を設定します。(省略時:2)
1 : エラーを出力する 2 : 上書き保存する{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式{COMPANY_CD}:会社コード