3.50. 適格請求書設定マスタ¶
本項では、適格請求書設定マスタの設定方法を説明します。
3.50.1. 概要¶
適格請求書設定マスタは、インボイス制度の適格請求書に関する設定を管理します。メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。また、マスタ設定をエクスポート可能です。
3.50.2. メンテナンス¶
本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.50.2.1. 新規登録¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「適格請求書設定」をクリックします。 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
登録番号チェックチェックすると、申請書の申請時やマスタの登録時などに登録番号の存在チェックを実施します。 登録番号チェック種別「公表システムWeb-API」を指定すると、国税庁の適格請求書発行事業者公表システムWeb-API機能を使用して登録番号の存在チェックを実施します。「公表情報ダウンロードデータ」を指定すると、 適格請求書発行事業者の公表情報マスタでインポートしたデータで登録番号の存在チェックを実施します。 ベースURL登録番号チェックを「公表システムWeb-API」で行う場合、国税庁の適格請求書発行事業者公表システムWeb-APIのURLを設定してください。 アプリケーションID登録番号チェックを「公表システムWeb-API」で行う場合、国税庁が発行するアプリケーションIDを設定してください。国税庁の適格請求書発行事業者公表システムWeb-APIを使用する場合、国税庁が発行するアプリケーションIDが必要です。 ProxyURLProxyのURLを入力します。 ProxyポートProxyのポート番号を入力します。 Proxy認証ユーザProxyの認証ユーザを入力します。 Proxy認証パスワードProxyの認証パスワードを入力します。コラム
登録番号チェック種別で「公表システムWeb-API」を指定した際に実施する登録番号の存在チェックは、国税庁適格請求書発行事業者公表システムWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに実施しています。ただし、登録番号の存在チェックの内容は国税庁によって保証されたものではありません。本項は「国税庁 インボイス制度 適格請求書発行事業者公表サイト(Web-APIの利用規約)」の第6条 (情報の取得元の明示)に則り記載しております。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 新規登録することができました。
3.50.2.2. 更新¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「適格請求書設定」をクリックします。 一覧画面で「検索」をクリックします。コラム
検索欄に検索したい適格請求書設定の以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
会社コード 会社 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。コラム
一覧機能の操作方法は、 一覧画面の操作 を参照してください。 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。次の項目は編集不可項目です。
- 開始日
- 終了日
- 会社
コラム
期間機能の操作方法は、 期間の操作 を参照してください。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 更新することができました。
3.50.3. インポート¶
本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.50.3.1. インポートデータ作成¶
インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
ファイル形式ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。
ファイル名 import.csv 文字コード UTF-8 区切り文字 , 囲み文字 “ データ形式
No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考 1 会社コード ○ 100 2 開始日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。3 終了日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。4 削除フラグ ○ 1 0:有効1:無効(論理削除)5 ベースURL 6 ProxyURL 7 Proxyポート 18 8 Proxy認証ユーザ 1000 9 Proxy認証パスワード 1000 10 登録番号チェック ○ 1 0:チェックしない1:チェックする11 登録番号チェック種別 100 10:公表システムWeb-API00:公表情報ダウンロードデータ12 アプリケーションID 13 データサンプル"comp_sample_01","1900/01/01","2999/12/31","0","https://xxxxxxxxxxxxxx","https://xxxxxxxxxxxxxx","0","xxxx","xxxx","1","10","0000000000000"コラム
項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。 アップロード先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings ファイル名 import.csv コラム
インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
3.50.3.2. ジョブネットの設定¶
インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「適格請求書設定」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-prwf-master-import-qualified-invoice-settings 経費旅費・旅費精算 / マスタ / インポート / 適格請求書設定 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。コラム
ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。
3.50.3.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd インポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) インポートモード import_mode
1 : 単一期間(差分)モード 2 : 単一期間(一新)モード 3 : 単一期間(入替)モード 4 : 複数期間(差分)モード 5 : 複数期間(入替)モード 開始日 start_date インポート期間の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) 終了日 end_date インポート期間の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:システムの終了日) シフト日数 shift_date インポート期間の開始日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) インポートファイルのパス file_path インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings/import.csv) 処理後のインポートファイルの操作モード file_mode 処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 操作なし 2 : コピー(copy) 3 : アーカイブ(move) 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move) 6 : 削除(delete) 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete) アーカイブ先パス archive_path インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings/import_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character インポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter インポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing インポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション 読込開始行数 start_rows インポートファイルの読込開始行数を設定します。(省略時:0) マスタID masterId インポートするマスタのIDを設定します。適格請求書設定マスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「qualified_invoice_settings」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式
3.50.4. エクスポート¶
本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定取得方法を説明します。
3.50.4.1. ジョブネットの設定¶
エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「適格請求書設定」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-prwf-master-export-qualified-invoice-settings 経費旅費・旅費精算 / マスタ / エクスポート / 適格請求書設定 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。
3.50.4.2. ファイル取得¶
エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
エクスポート先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings/ ファイル名 export.csv データ形式エクスポートファイルのデータ形式です。
項目 項目名 備考 companyCd 会社コード startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式 endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式 deleteFlag 削除フラグ 0:有効1:無効baseUrl ベースURL proxyHost ProxyURL proxyPort Proxyポート proxyUser Proxy認証ユーザ proxyPassword Proxy認証パスワード useRegistNumberCheckFlag 登録番号チェック 0:チェックしない1:チェックするregistNumberCheckType 登録番号チェック種別 10:公表システムWeb-API00:公表情報ダウンロードデータapplicationId アプリケーションID
3.50.4.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd エクスポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) エクスポートモード export_mode エクスポートの処理モードを設定します。(省略時:1)
1 : 全件出力モード 2 : 期間モード(エクスポート対象データの検索対象日が含まれる期間を出力) 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力) エクスポート対象データの検索対象日 target_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) シフト日数 shift_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) エクスポートファイルのパス file_path エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings/export.csv) エクスポート時の既存ファイルの操作モード file_mode エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 既存ファイルに追記 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート アーカイブ先パス archive_path エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/qualified_invoice_settings/export_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character エクスポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter エクスポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing エクスポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション none : 囲み文字なし エクスポートファイルのヘッダー出力有無 header_row エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。(省略時:false)
true : ヘッダー出力有 false : ヘッダー出力無 マスタID masterId エクスポートするマスタのIDを設定します。適格請求書設定マスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「qualified_invoice_settings」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式