3.45. 権限設定マスタ¶
本項では、権限設定マスタの設定方法を説明します。
3.45.1. 概要¶
権限設定マスタは、特定の組織および配下の組織に所属するユーザに対する、関連機能の権限を管理します。メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。また、マスタ設定をエクスポート可能です。intra-mart Accel Kaiden! 経費旅費で管理する各種データや操作は、この権限設定マスタに基づいてコントロールすることができます。
BTMサービスに関する権限 権限 説明 BTMサービス利用実績データの更新権限 BTMサービス利用実績データメンテナンス画面で更新を可能とする権限
ファイル操作に関する権限 権限 説明 ストレージファイルアップロード権限 ストレージアップロード/ダウンロード画面でアップロードを可能とする権限 ストレージファイルダウンロード権限 ストレージアップロード/ダウンロード画面でダウンロードを可能とする権限コラム
ジョブ管理機能で選択する機能権限として、「ジョブ実行・参照権限①~⑤」があります。「ジョブ実行・参照権限①~⑤」を用いて権限を判定する機能はありません。ジョブ管理機能でジョブ実行を可能とする権限として登録されることで、ジョブ実行時の権限を判定する際に使用されます。詳細はジョブ管理マスタを参照ください。
3.45.2. メンテナンス¶
本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.45.2.1. 新規登録¶
「サイトマップ」→「Kaiden!」→「マスタメンテナンス」→「権限設定」をクリックします。 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
会社会社を選択します。 組織セット組織セットを選択します。 組織組織を選択します。 従業員従業員を選択します。 開始日 - 終了日権限設定の有効期間を選択します。 付与権限付与する権限を選択します。コラム
「組織セット」、「従業員」は、システム日付を検索基準日としています。「組織」は、開始日を検索基準日としています。コラム
明細行の操作方法は、 明細行の操作 を参照してください。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 新規登録することができました。注意
BTMサービスに関する権限は、会社ごとに設定します。そのため、組織を選択しないで権限を設定してください。注意
ファイル操作に関する権限は、会社ごとに設定します。そのため、組織を選択しないで権限を設定してください。
3.45.2.2. 更新¶
「サイトマップ」→「Kaiden!」→「マスタメンテナンス」→「権限設定」をクリックします。 一覧画面で「検索」をクリックします。コラム
検索欄に検索したい権限設定の以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
従業員コード 従業員名 組織名 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。コラム
一覧機能の操作方法は、一覧画面の操作 を参照してください。 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。次の項目は編集不可項目です。
- 会社
- 組織セット
- 組織
- 従業員
- 開始日
- 終了日
確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 更新することができました。
3.45.3. インポート¶
本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。注意
バージョン2.0.13でインポートの方式が変更になりました。バージョン2.0.12までのファイル形式はインポートできません。
3.45.3.1. インポートデータ作成¶
インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
ファイル形式ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。
ファイル名 import_header.csv import_detail.csv 文字コード UTF-8 区切り文字 , 囲み文字 “ データ形式import_header.csv
No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考 1 会社コード ○ 100 2 組織セットコード ○ 100 3 組織コード 100 4 ユーザコード ○ 100 5 期間コード ○ 50 半角英数字、「_」「-」を設定可能です。 6 開始日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。7 終了日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。8 削除フラグ ○ 1 0:有効1:無効9 ソートキー ○ 15 データサンプル"comp_sample_01","comp_sample_01","","aoyagi","term01","1900/01/01","1999/12/31","1","1" "comp_sample_01","comp_sample_01","","aoyagi","term02","2000/01/01","2999/12/31","0","1"コラム
項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。コラム
「期間コード」は、「会社コード」、「組織セットコード」、「組織コード」、「ユーザコード」が同じデータ単位で期間(開始日・終了日が同一)ごとに一意の値を設定します。「会社コード」、「組織セットコード」、「組織コード」、「ユーザコード」が異なるデータに対しては、期間コードに重複する値を設定可能です。 データ形式import_detail.csv
No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考 1 会社コード ○ 100 2 組織セットコード ○ 100 2 組織コード 100 2 ユーザコード ○ 100 3 期間コード ○ 50 半角英数字、「_」「-」を設定可能です。 4 タプルID ○ 18 5 行番号 ○ 18 6 付与権限コード ○ 100 データサンプル"comp_sample_01","comp_sample_01","","aoyagi","term01","0","1","btm_serivice_management_edit" "comp_sample_01","comp_sample_01","","aoyagi","term02","0","1","btm_serivice_management_edit"コラム
項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。コラム
「import_header.csv」、「import_detail.csv」で設定された「会社コード」、「組織セットコード」、「組織コード」、「ユーザコード」、「期間コード」が同一の場合、同じデータのヘッダ部分・明細部分として扱います。 アップロード先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/authority ファイル名 import_header.csv、import_detail.csv コラム
インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
3.45.3.2. ジョブネットの設定¶
インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「権限設定」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-import-authority Kaiden! / マスタ / インポート / 権限設定 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。コラム
ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。
3.45.3.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd インポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) インポートモード import_mode
1 : 単一期間(差分)モード 2 : 単一期間(一新)モード 3 : 単一期間(入替)モード 4 : 複数期間(差分)モード 5 : 複数期間(入替)モード 開始日 start_date インポート期間の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) 終了日 end_date インポート期間の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:システムの終了日) シフト日数 shift_date インポート期間の開始日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) 処理対象会社コード company_cd インポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) インポートファイルのパス file_path インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/authority/import_header.csv import_detail.csv) 処理後のインポートファイルの操作モード file_mode 処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 操作なし 2 : コピー(copy) 3 : アーカイブ(move) 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move) 6 : 削除(delete) 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete) アーカイブ先パス archive_path インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/authority/import_header_{YMDHMSN}.csv import_dtl_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character インポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter インポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing インポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション 読込開始行数 start_rows インポートファイルの読込開始行数を設定します。(省略時:0) ガジェットクラス gadgetClass インポートするマスタのガジェットクラスを設定します。権限設定マスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。 ガジェットバリエーション gadgetVariation インポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。権限設定マスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「authority」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式
3.45.4. エクスポート¶
本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定取得方法を説明します。
3.45.4.1. ジョブネットの設定¶
エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「権限設定」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-export-authority Kaiden! / マスタ / エクスポート / 権限設定 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。
3.45.4.2. ファイル取得¶
エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
エクスポート先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。
ディレクトリ kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/authority/ ファイル名 export_header.csv export_detail.csv データ形式エクスポートファイルのデータ形式です。export_header.csv
項目 項目名 備考 companyCd 会社コード departmentSetCd 組織セットコード departmentCd 組織コード userCd ユーザコード termCd 期間コード startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式 endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式 deleteFlag 削除フラグ 0:有効1:無効sortKey ソートキー export_detail.csv
項目 項目名 備考 companyCd 会社コード departmentSetCd 組織セットコード departmentCd 組織コード userCd ユーザコード termCd 期間コード tupleId タプルID rowNumber 行番号 grantAuthorityCd 付与権限コード
3.45.4.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd エクスポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) エクスポートモード export_mode エクスポートの処理モードを設定します。(省略時:1)
1 : 全件出力モード 2 : 期間モード(エクスポート対象データの検索対象日が含まれる期間を出力) 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力) エクスポート対象データの検索対象日 target_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) シフト日数 shift_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) エクスポートファイルのパス file_path エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/authority/export_header.csv export_detail.csv) エクスポート時の既存ファイルの操作モード file_mode エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 既存ファイルに追記 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート アーカイブ先パス archive_path エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/authority/export_header_{YMDHMSN}.csvexport_dtl_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character エクスポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter エクスポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing エクスポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション none : 囲み文字なし エクスポートファイルのヘッダー出力有無 header_row エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。(省略時:false)
true : ヘッダー出力有 false : ヘッダー出力無 ガジェットクラス gadgetClass エクスポートするマスタのガジェットクラスを設定します。権限設定マスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。 ガジェットバリエーション gadgetVariation エクスポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。権限設定マスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「authority」を設定しています。{COMPANY_CD}:会社コード{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式