2. はじめに¶
本書では IM-社内便 から intra-mart Accel GroupMail (以下 iAG )への移行手順について説明します。注意
本ドキュメントは IM-社内便 Ver.7.0 または Ver.7.2 から iAG Ver.8.0.0 以降へのアップデートを対象としています。
2.1. iAG へ移行するもの¶
移行の対象は以下の通りです。
IM-社内便 の データベース
以下の手順で IM-社内便 のデータを変換して iAG のテーブルに登録します。① 移行ツール を実行して移行元 IM-社内便 環境からDML文をエクスポートします。② iAG 環境でDML文を実行します。ストレージ
Storage Serviceにある groupmail フォルダ以下の構造は変更されていません。移行手順で示す場所に、手作業で移動してください。各種設定ファイル
IM-社内便 で使用していた設定を im-Juggling 上で iAG の設定ファイルに転記します。移行手順中に説明がないものは、intra-mart Accel GroupMail セットアップガイド、intra-mart Accel GroupMail 管理者操作ガイドに従って設定してください。
2.2. 移行ツールについて¶
移行ツール は単体で実行するJavaアプリケーションです。
このツールは IM-社内便 の データベース に直接接続し、 iAG のテーブルに対して実行可能なDMLをテキストファイルに出力します。 出力されたDMLをテナント環境セットアップが完了した データベース に対して直接実行することでデータベースの移行を行うことができます。
また、このツールは IM-社内便 のテーブル以外には関与しません。IM共通マスタなどその他必要になる基盤のデータについては別途移行されていることが前提になります。
注意
移行ツール の生成するDMLは iAG のテナント環境セットアップが完了した直後(テーブルがあり、データが作成されていない)の状態であることが前提になっています。 iAG の運用を開始してしまっている場合、この移行ツールのDMLを使用して移行を行うとデータの不整合が発生する可能性があります。
2.2.1. 検証済み環境¶
移行ツール はJavaで動作します。弊社動作検証済みの環境を以下に示します。
条件項目 対応規格 オペレーティングシステム Windows Server 2019 (64bit) データベース IM-社内便 : Oracle Database 12c Release 2iAG : Oracle Database 19cJavaランタイム Open JDK 11.0.2 JDBCドライバ Oracle Database 19c (19.9) JDBC Driver