3.8. CalDAVクライアントと同期する項目のマッピングを設定する¶
スケジュールの登録データとCalDAVクライアントと同期する項目のマッピングについて、設定で変更が可能です。例えばスケジュールの「施設名」を、CalDAVクライアントの「場所」に表示できます。ここでは、マッピングの設定例について説明を行います。設定の詳細については「 intra-mart Accel Collaboration 設定ファイルリファレンス 」の「 VCalendarマッピング設定 」を参照してください。
3.8.1. 標準のマッピング仕様について¶
設定ファイルで component 要素が無い項目は、下記のマッピングに従ってスケジュールからCalDAVクライアントへ同期が行われます。
スケジュール CalDAVクライアント 項目の説明 %TITLE% SUMMARY 概要・タイトル %DESCRIPTION% DESCRIPTION 説明 %PLACE% LOCATION 場所 コラム
CalDAVクライアントから送信(PUT)されたデータについても、上記のマッピングに従ってスケジュールに登録が行われます。このときのマッピング関係については、 component の有無に関わらず固定です。変更することはできません。また ical-schedule-pattern の設定が存在する場合、正規表現(設定値)にマッチした部分文字列は登録データから除外されます。
3.8.2. スケジュールの「施設名」をCalDAVクライアントの「タイトル」に追加表示する例¶
<動作イメージ>
スケジュールの登録データ
タイトル 定例会議です 施設 会議室1 CalDAVクライアントから参照したときの見え方
タイトル 定例会議です | 会議室1 CalDAVクライアントから登録(PUT)したときの登録データ
タイトル 定例会議です <上記の動作に対する設定>
<component> <!-- コンポーネント名 --> <property-name>SUMMARY</property-name> <value> <!-- VEVENTに変換するときに適用するフォーマット --> <schedule-ical-format>%TITLE% | %FACILITY%</schedule-ical-format> <!-- VEVENTからデータを取り出すときに適用する除外パターン文字列 --> <ical-schedule-pattern>\\|.*</ical-schedule-pattern> </value> </component>CalDAVクライアントに対して送信される SUMMARY(タイトル)は 「 %TITLE% | %FACILITY% 」が適用され、スケジュールのタイトルと施設名を | で連結した文字列です。CalDAVクライアントから PUT された場合は 「\|.*」 が適用され、 | 以降の文字列が登録データから除去されます。
3.8.3. スケジュールの「施設名」をCalDAVクライアントの「場所」に表示する例¶
<動作イメージ>
スケジュールの登録データ
施設 会議室2 場所 [空欄] CalDAVクライアントから参照したときの見え方
場所 会議室2 CalDAVクライアントから登録(PUT)したときの登録データ
施設 会議室2 場所 [空欄] <上記の動作に対する設定>
<component> <!-- コンポーネント名 --> <property-name>LOCATION</property-name> <value> <!-- VEVENTに変換するときに適用するフォーマット --> <schedule-ical-format>%PLACE%%FACILITY%</schedule-ical-format> <!-- VEVENTからデータを取り出すときに適用する除外パターン文字列 --> <ical-schedule-pattern>.*</ical-schedule-pattern> </value> </component>CalDAVクライアントに対して送信される LOCATION(場所)は「%PLACE%%FACILITY%」が適用され、スケジュールの場所と施設名を連結した文字列です。CalDAVクライアントから PUT された場合は「.*」が適用され、全文字列が登録除外対象です。つまり、スケジュールの「場所」に対して登録更新処理は行われません。