intra-mart Accel Collaboration スケジュール 管理者操作ガイド 第13版 2020-12-01

3.8. CalDAVクライアントと同期する項目のマッピングを設定する

スケジュールの登録データとCalDAVクライアントと同期する項目のマッピングについて、設定で変更が可能です。
例えばスケジュールの「施設名」を、CalDAVクライアントの「場所」に表示できます。
ここでは、マッピングの設定例について説明を行います。
設定の詳細については「 intra-mart Accel Collaboration 設定ファイルリファレンス 」の「 VCalendarマッピング設定 」を参照してください。

3.8.1. 標準のマッピング仕様について

設定ファイルで component 要素が無い項目は、下記のマッピングに従ってスケジュールからCalDAVクライアントへ同期が行われます。
スケジュール CalDAVクライアント 項目の説明
%TITLE% SUMMARY 概要・タイトル
%DESCRIPTION% DESCRIPTION 説明
%PLACE% LOCATION 場所

コラム

CalDAVクライアントから送信(PUT)されたデータについても、上記のマッピングに従ってスケジュールに登録が行われます。
このときのマッピング関係については、 component の有無に関わらず固定です。変更することはできません。
また ical-schedule-pattern の設定が存在する場合、正規表現(設定値)にマッチした部分文字列は登録データから除外されます。

3.8.2. スケジュールの「施設名」をCalDAVクライアントの「タイトル」に追加表示する例

<動作イメージ>

  1. スケジュールの登録データ

    タイトル 定例会議です
    施設 会議室1
  2. CalDAVクライアントから参照したときの見え方

    タイトル 定例会議です | 会議室1
  3. CalDAVクライアントから登録(PUT)したときの登録データ

    タイトル 定例会議です

<上記の動作に対する設定>

<component>
  <!-- コンポーネント名 -->
  <property-name>SUMMARY</property-name>
  <value>
    <!-- VEVENTに変換するときに適用するフォーマット -->
    <schedule-ical-format>%TITLE% | %FACILITY%</schedule-ical-format>
    <!-- VEVENTからデータを取り出すときに適用する除外パターン文字列 -->
    <ical-schedule-pattern>\\|.*</ical-schedule-pattern>
  </value>
</component>
CalDAVクライアントに対して送信される SUMMARY(タイトル)は 「 %TITLE% | %FACILITY% 」が適用され、スケジュールのタイトルと施設名を | で連結した文字列です。
CalDAVクライアントから PUT された場合は 「\|.*」 が適用され、 | 以降の文字列が登録データから除去されます。

3.8.3. スケジュールの「施設名」をCalDAVクライアントの「場所」に表示する例

<動作イメージ>

  1. スケジュールの登録データ

    施設 会議室2
    場所 [空欄]
  2. CalDAVクライアントから参照したときの見え方

    場所 会議室2
  3. CalDAVクライアントから登録(PUT)したときの登録データ

    施設 会議室2
    場所 [空欄]

<上記の動作に対する設定>

<component>
  <!-- コンポーネント名 -->
  <property-name>LOCATION</property-name>
  <value>
    <!-- VEVENTに変換するときに適用するフォーマット -->
    <schedule-ical-format>%PLACE%%FACILITY%</schedule-ical-format>
    <!-- VEVENTからデータを取り出すときに適用する除外パターン文字列 -->
    <ical-schedule-pattern>.*</ical-schedule-pattern>
  </value>
</component>
CalDAVクライアントに対して送信される LOCATION(場所)は「%PLACE%%FACILITY%」が適用され、スケジュールの場所と施設名を連結した文字列です。
CalDAVクライアントから PUT された場合は「.*」が適用され、全文字列が登録除外対象です。
つまり、スケジュールの「場所」に対して登録更新処理は行われません。