3.3.2.2.4. 参加者の代理(操作ユーザが参加者に含まれている場合)¶
ここでは、スケジュール認可における代理先ユーザおよび代理元ユーザの両方が参加しているスケジュールについての権限の動作を学びます。例として以下のような操作を行いたいとします。[凡例]Dev.A・・・組織A(組織Aに所属しているユーザをユーザAとします)Dev.B・・・組織B(組織Bに所属しているユーザをユーザBとします)Dev.C・・・組織C(組織Cに所属しているユーザをユーザCとします)Dev.D・・・組織D(組織Dに所属しているユーザをユーザDとします)Dev.E・・・組織E(組織Eに所属しているユーザをユーザEとします)Dev.X・・・組織X(組織Xに所属しているユーザをユーザXとします)Register・・・登録を示します。Refer・・・参照を示します。[操作詳細]組織Aに所属するユーザは組織B、組織C、組織Dに所属するユーザのスケジュールに対して参照が行えますが、登録は行えません。組織Aに所属するユーザは組織Eに所属するユーザのスケジュールに対して参照および登録が行えます。組織Bに所属するユーザは組織A、組織Cに所属するユーザのスケジュールに対して参照および登録が行えます。組織Bに所属するユーザは組織Dに所属するユーザのスケジュールに対して参照が行えますが、登録は行えません。組織Xに所属するユーザは組織A、組織B、組織Cに所属するユーザのスケジュールに対して参照および登録が行えます。上記操作を行うための認可設定は以下の通りです。コラム
スケジュール認可の設定方法に関しましては、「 intra-mart Accel Collaboration スケジュール 管理者操作ガイド 」-「 スケジュール認可を設定する 」を参照してください。上記の設定のもとユーザXはユーザA、ユーザB、ユーザCを参加者とするようなスケジュールを登録済みです。ユーザAはユーザBから代理権限を付与されているとします。(代理元:ユーザB、代理先:ユーザA)ユーザAが上記のスケジュールに対して、下記ケースでそれぞれのユーザを追加して代理編集するとき更新可能なのか、結果は以下の表の通りです。
ケースD1・・・ユーザAがユーザD(ユーザAが登録が行えない組織のユーザ)を追加して、参加者:ユーザA、ユーザB、ユーザC、ユーザDで更新 ケースD2・・・ユーザAがユーザE(ユーザAが登録が行える組織のユーザ)を追加して、参加者:ユーザA、ユーザB、ユーザC、ユーザEで更新凡例○・・・処理可能×・・・処理不可
ケース 結果 ケースD1 × ケースD2 ○ <ケースD1の場合>
ユーザAはケースD1においてスケジュールD1の更新は行えません。まずは代理先、代理元の権限を確認し編集画面に遷移できるかチェックをします。代理先のユーザAは別の参加者であるユーザB、ユーザCが登録の出来ないユーザであるため、このスケジュールの編集は行えません。代理元のユーザBは別の参加者であるユーザA、ユーザCが登録の出来るユーザであるため、このスケジュールはユーザBにとって編集が可能なスケジュールです。つまり、ユーザA自身の権限では編集不可ですが、代理元であるユーザBの権限では編集が可能であるため、その代理先であるユーザAも編集画面への遷移が可能です。次に、ユーザAはユーザDを追加して更新を行う場合、追加されたユーザDはユーザAが登録が行えないユーザであるため、スケジュールの更新が行えません。<ケースD2の場合>
ユーザAはケースD2においてスケジュールD1の更新が可能です。まずは代理先、代理元の権限を確認し編集画面に遷移できるかチェックをします。代理先のユーザAは別の参加者であるユーザB、ユーザCが登録の出来ないユーザであるため、このスケジュールの編集は行えません。代理元のユーザBは別の参加者であるユーザA、ユーザCが登録の出来るユーザであるため、このスケジュールはユーザBにとって編集が可能なスケジュールです。つまり、ユーザA自身の権限では編集不可ですが、代理元であるユーザBの権限では編集が可能であるため、その代理先であるユーザAも編集画面への遷移が可能です。次に、ユーザAはユーザEを追加して更新を行う場合、追加されたユーザEはユーザAが登録が行えるユーザであるため、スケジュールの更新は可能です。コラム
ここでのポイントは、代理元ユーザが参加者であり、代理ユーザ本人がスケジュールの参加者に含まれている場合、2段階でのチェックを行う点です。第1段階目のチェックは代理先のユーザおよび代理元のユーザのどちらかがそのスケジュールを編集できるかどうかで、第2段階目のチェックは登録者の代理と同じように代理先ユーザが追加したユーザに対して登録権限を付与されているかどうかです。第1段階目の権限チェックでは代理元ユーザおよび代理先ユーザの両方の権限を利用し、第2段階目の権限チェックでは代理先ユーザの権限のみを利用します。