10. IM-FormaDesigner における一時保存の仕様¶
一時保存機能は、 IM-Workflow と IM-FormaDesigner から提供しており、一時保存を実行するタイミングにより、提供元の機能の仕組みに応じて動作が異なる点があります。
10.1. 一時保存とは¶
IM-FormaDesigner を利用した案件では、ワークフローの処理時に一時保存を利用すると、処理を先に進めずに入力内容を保存しておくことができます。
IM-Workflow の一時保存以下のタイミングで行われた場合、 IM-Workflow の一時保存機能が利用されます。
- 申請ノードで一時保存を実行している
- 該当の案件は一度も起票・申請が実行されていない
IM-Workflow の一時保存機能の詳細は、「 IM-Workflow 仕様書 」-「 一時保存 」も合わせて参照してください。 IM-FormaDesigner の一時保存以下のタイミングで行われた場合、 IM-FormaDesigner の一時保存機能が利用されます。
- 申請・承認・動的承認・縦配置・横配置ノードのいずれかのノードで一時保存を実行している
- 該当の案件は一度申請・起票を実行している
10.2. 一時保存に対応している画面アイテム¶
IM-FormaDesigner 、 IM-BIS で提供する画面アイテムのうち、一時保存に対応するものは以下の通りです。
入力アイテム
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存文字列 複数行文字列 数値 関数 日付 期間 一覧選択 明細テーブル チェックボックス ラジオボタン セレクトボックス リストボックス ファイルアップロード グリッドテーブル リッチテキストボックス
ボタンアイテム
ボタンアイテムは値を持たないため、対応していません。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存ボタン(登録) ボタン(次へ) ボタン(戻る) ボタン(一覧へ戻る) ボタン(一時保存) ボタン(BISフロー登録)
共通マスタアイテム
所属組織選択については、一時保存・再申請のいずれの場合も入力値は保存されません。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存ユーザ選択 組織選択 組織・役職選択 所属組織選択
汎用アイテム
汎用アイテムは値を持つアイテムが対象です。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存隠しパラメータ スクリプト ボタン(イベント) 採番 インラインフレーム BI表示アイテム ボタン(インポート) ボタン(エクスポート) アノテーション [1]
[1] 画面アイテム「アノテーション」は、IM-Annotation for Accel Platformを導入している環境であればご利用いただけます。IM-Annotation for Accel Platformは 2014 Winter(Iceberg) から 2017 Winter(Rebecca) まで提供しておりましたが、2018 Spring(Skylark) に機能が廃止されました。機能の廃止に伴い、画面アイテム「アノテーション」が削除されました。2014 Winter(Iceberg) から 2017 Winter(Rebecca) までの環境では、現行どおり 画面アイテム「アノテーション」 を利用する事は可能です。弊社テクニカルサポートセンターでの問合せ対応も引き続き可能です。
表示アイテム
表示アイテムは値を持たないため、対応していません。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存見出し 横線 縦線 正方形/長方形 イメージ ラベル
WFアイテム
WFアイテムは参照用のアイテムとなるため、対応していません。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存確認履歴表示 案件情報表示 添付ファイル表示 処理履歴表示 フロー画像表示 印影表示
互換用アイテム
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存一覧選択 明細テーブル チェックボックス ラジオボタン セレクトボックス リストボックス
10.3. IM-Workflow の一時保存と IM-FormaDesigner の一時保存の差異¶
IM-Workflow 、 IM-FormaDesigner の一時保存には、以下の差異があります。
画面アイテム IM-Workflow の一時保存 IM-FormaDesigner の一時保存提供元の機能 IM-Workflow IM-FormaDesigner 利用可能なバージョン 全てのバージョン IM-FormaDesigner8.0.13以降 利用可否の設定
テナント単位で設定可能ワークフローパラメータ(テナント設定)一時保存機能の設定(temporary-save)
ノード単位で設定可能承認画面設定・画面アイテムのプロパティ(表示タイプ)設定方法
- ワークフローパラメータの「一時保存」を有効にする
- 申請ノードのフォームに「一時保存」ボタンを配置する
- 対象ノードのフォームに「一時保存」ボタンを配置する
- 一時保存ボタンのプロパティ「表示タイプ」を対象ノードに対して有効にする
実行可能なノードの種類
- 申請ノード(申請・起票前のみ)
- 申請ノード(再申請・起票時)
- 承認ノード
- 動的承認ノード
- 縦配置ノード
- 横配置ノード
一時保存後の案件の表示先 一時保存一覧 未処理一覧 一時保存後の案件の保存単位 ログインユーザのみ代理の有無にかかわらず、一時保存を実行したユーザ自身のみ参照可 一時保存の実行ノードの処理対象者で共有(*1)一時保存中のノードの処理対象者であれば、他のユーザが一時保存を行った場合も参照・処理が可能一時保存後の案件の削除 一時保存一覧から削除可 案件操作権限者の参照一覧から削除可 一時保存対象の入力項目 申請ノード(表示タイプ:申請)=入力、かつフィールドDB登録=オンとなっている項目 対象のノード(表示タイプ:再申請・承認)=入力、かつフィールドDB登録=オンとなっている項目(*2) 一時保存の案件の案件番号 未確定(案件番号が付与されていない状態) 確定(申請や起票によって案件番号が付与済みの状態) 一時保存時のダイアログ IM-Workflow の標準処理画面が表示される。任意の案件名を入力して一時保存が行える。 一時保存を行う旨のメッセージダイアログが表示される。案件名を含む案件情報を変更することはできない。コラム
*1 一時保存時のデータの共有
IM-FormaDesigner の一時保存では、一時保存を行った案件・ノードの処理対象者全員で一時保存中の内容を共有します。他のユーザによる案件の処理を行わせたくない場合には、「一時保存」と「保留」を組み合わせて利用してください。なお、「保留」を行う際には、一時保存を行って入力内容の保存後に、「保留」を実行してください。一時保存を行わずに保留のみを行った場合、入力内容は保存されません。*2 一時保存における追記設定
IM-FormaDesigner の一時保存機能では、追記設定を行っている項目は一時保存の対象外です。コラム
BAMを設定したフローから申請した案件での一時保存は、BAMの処理時間計測の対象外です。
IM-BIS の履歴機能では、一時保存実行時の情報は記録されません。対象のノードで最後に「承認」を実行した際にの情報を記録します。 IM-FormaDesigner の一時保存を行った場合も案件プロパティの値は更新されます。ただし、一時保存時・承認時とも、案件プロパティのデータ型が日付・数値の場合、値が入っている状態からブランクの値に更新することはできません。コラム
一時保存時の入力チェック
一時保存( IM-Workflow / IM-FormaDesigner )を行った際に実行される入力チェックは、一時保存のプロパティに基づいて、以下のように実行します。
- 一時保存のプロパティ「入力チェック」=「する」の場合
- 画面アイテムのプロパティで有効となっている入力チェック(例:必須入力、最大文字数)を実行します。
- 対象のアプリケーションのユーザプログラム「入力チェックプログラム」が設定されている場合、設定されている入力チェックのユーザプログラムを実行します。
- 一時保存のプロパティ「入力チェック」=「しない」の場合
- 画面アイテムのプロパティで有効となっている入力チェック(例:必須入力、最大文字数)を実行しません。
- 対象のアプリケーションのユーザプログラム「入力チェックプログラム」が設定されている場合、設定されている入力チェックのユーザプログラムを実行します。