IM-FormaDesigner for Accel Platform IM-FormaDesigner 仕様書 第12版 2023-10-01

6. IM-FormaDesigner における複数会社運用時の仕様

intra-mart Accel Platform で、1つのテナントに複数の会社を設定している場合の IM-FormaDesigner の仕様は、以下の通りです。

6.1. IM-FormaDesigner共通仕様

6.1.1. 管理会社として検索可能な会社

IM-FormaDesignerの各機能の管理会社設定の検索機能は、IM共通マスタの会社の認可設定の情報に基づいて行います。
IM共通マスタの会社の参照権限はintra-mart Accel Platform全体で利用する情報のため、会社の参照権限を付与すると会社に付随する組織やユーザの情報も参照可能に設定されますので、注意してください。

6.1.2. 管理会社設定の影響範囲

  • 管理会社設定によって、参照・実行可能なアプリ・クエリを制限する範囲は、「アプリ作成」配下の機能です。
    • アプリケーション管理会社設定によって、「アプリ作成」ロールのユーザについては、実行できる機能が制限されます。
    • アプリケーション管理会社設定によって、「アプリ作成管理者」ロールのユーザについては、実行できる機能は制限されません。
  • IM-FormaDesigner で作成したアプリケーションの実行(一覧表示、登録画面等)は、各アプリケーションの「権限設定」、「メニュー設定」の設定内容に基づいて制限されます。

6.1.3. アプリケーションIDの範囲

  • アプリケーションを識別するための「アプリケーションID」は、テナントで一意にする必要があります。
    • 「アプリ作成」ロールのユーザがアプリケーションを作成する際に、アプリケーション管理会社設定によって参照できないアプリケーションとアプリケーションIDが重複した場合には、その旨のエラーメッセージが表示されます。

6.2. アプリケーション管理機能

6.2.1. 会社によるアプリケーション管理の制限

アプリケーションを作成するための「アプリケーション一覧」画面は、「アプリケーション管理会社設定」の設定内容に基づいて制限されます。

アプリケーション管理会社の設定

  • 「アプリ一覧」からアプリケーションの設定画面を表示した場合には、呼び出し元のメニューグループによって以下の通りにタブの表示が異なります。
    • 「アプリ作成管理」メニュー配下の「アプリ一覧」を実行した場合には、「アプリケーション管理会社設定」タブが表示されます。
    • 「アプリ作成」メニュー配下の「アプリ一覧」を実行した場合には、「アプリケーション管理会社設定」タブは表示されません。

したがって、「アプリケーション管理会社設定」は「アプリ作成管理者」ロールを保持するユーザのみ実行できます。

アプリケーション管理会社設定の初期値

  • アプリケーションの管理会社設定の初期値は、基本的に該当のアプリケーションを作成したユーザの主所属情報により、次の通りに設定されます。
    • ユーザに主所属情報あり → アプリケーション管理会社設定:あり、会社:ユーザの主所属組織の会社
    • ユーザに主所属情報なし → アプリケーション管理会社設定:なし、会社:なし

移行(インポート/エクスポート)時のアプリケーション管理会社設定

  • 異バージョン間(version 7.2→IM-FormaDesigner for Accel Platform)のアプリケーションの移行の場合には、「アプリケーション管理会社設定」は「設定なし」に設定されます。
  • 同バージョン間(IM-FormaDesigner for Accel Platform→IM-FormaDesigner for Accel Platform)のアプリケーションの移行の場合には、「アプリケーション管理会社設定」は移行対象に含まれます。

アプリケーション一覧の表示(変更・削除を行えるアプリケーションの範囲)

  • アプリ作成の「アプリケーション一覧」画面は、以下の条件により表示(変更・削除の可否)が変わります。

    • 「アプリケーション管理会社設定:なし」のアプリケーションは、所属の会社に関係なく表示されます。(アプリケーションを変更・削除できます。)

    • 「アプリケーション管理会社設定:あり」のアプリケーションは、所属の会社に応じて、以下の通りに表示が異なります。

      • ユーザの主所属組織の会社が、アプリケーション管理会社に設定されている場合、表示されます。(アプリケーションを変更・削除できます。)
      • ユーザの主所属組織の会社が、アプリケーション管理会社に設定されていない場合、表示されません。(アプリケーションを変更・削除できません。)

「フォーム・デザイナ」画面の「再利用」(フォーム検索)

  • IM-FormaDesigner の「フォーム・デザイナ」画面の「再利用」のフォーム検索では、以下の条件により検索対象を判定します。

    • 「アプリケーション管理会社設定:なし」のアプリケーションのフォームは、所属の会社に関係なく表示されます。(アプリケーションを変更・削除できます。)

    • 「アプリケーション管理会社設定:あり」のアプリケーションのフォームは、所属の会社に応じて、以下の通りに表示が異なります。

      • ユーザの主所属組織の会社が、アプリケーション管理会社に設定されている場合、検索対象として表示されます。
      • ユーザの主所属組織の会社が、アプリケーション管理会社に設定されていない場合、検索対象として表示されません。

6.2.2. IM-FormaDesigner でのアプリケーションとカテゴリと管理会社の関係

カテゴリと管理会社の関係については、「 IM-FormaDesigner 仕様書 」の「 カテゴリ運用時の仕様 」を参照してください。

6.3. データソース定義機能

6.3.1. 会社によるデータソース定義の利用の制限

アプリケーションの画面アイテムで利用できるデータソース定義(クエリ)の情報は、「クエリ管理会社設定」の設定内容に基づいて制限されます。

クエリ管理会社設定

  • データソース定義(クエリ)の作成・編集・削除は、「アプリ作成管理者」ロールを保持するユーザのみ実行できます。

クエリ管理会社設定の初期値

  • クエリの管理会社設定の初期値は、基本的に該当のデータソース定義(クエリ)を作成したユーザの主所属情報により、次の通りに設定内容が異なります。
    • ユーザに主所属情報あり → クエリ管理会社設定:あり、会社:ユーザの主所属組織の会社
    • ユーザに主所属情報なし → クエリ管理会社設定:なし、会社:なし

移行(インポート/エクスポート)時のクエリ管理会社設定

  • 異バージョン間(version 7.2→IM-FormaDesigner for Accel Platform)のクエリの移行の場合には、「クエリ管理会社設定」は「設定なし」に設定されます。
  • 同バージョン間(IM-FormaDesigner for Accel Platform→IM-FormaDesigner for Accel Platform)のクエリの移行の場合には、「クエリ管理会社設定」は移行対象に含まれます。

6.3.2. アプリケーション管理会社とデータソース管理会社

  • 「クエリ管理会社設定」が設定されている場合、「アプリケーション管理会社設定」と組み合わせて、以下の通り判定します。
アプリケーション管理会社設定 クエリ定義管理会社設定 クエリの利用可否
あり あり
あり なし 利用可
なし あり 利用不可
なし なし 利用可

※ アプリケーション管理会社設定、クエリ管理会社設定の両方が設定されている場合の判定のパターン

  • 「クエリ管理会社設定」に設定している会社が「アプリケーション管理会社設定」にすべて含まれているときのみ 利用できます。

    以下、1つのテナントに会社A、会社B、会社Cの3社を設定している場合の判定の表です。

    アプリケーション 管理会社設定 クエリ 管理会社設定 クエリの 利用可否
    A A 利用可
    A B 利用不可
    A A,B 利用可
    A,B A 利用不可
    A,B A,B 利用可
    A,B B,C 利用不可
    なし なし 利用不可
    なし A 利用不可
    A なし 利用不可

    注)一番下の「なし」のパターンは、「管理会社設定:ありとなっているが、対象の会社が設定されていない」場合を指します。

6.4. 採番ルール定義機能

6.4.1. 会社による採番ルール定義の利用の制限

アプリケーションの画面アイテムで利用できる採番ルール定義の情報は、「採番ルール定義管理会社設定」の設定内容に基づいて制限されます。

採番ルール定義管理会社設定

  • 採番ルール定義の作成・編集・削除は、「アプリ作成管理者」ロールを保持するユーザのみ実行できます。

採番ルール定義管理会社設定の初期値

  • 採番ルール定義の管理会社設定の初期値は、基本的に該当のデータソース定義(クエリ)を作成したユーザの主所属情報により、次の通りに設定されます。
    • ユーザに主所属情報あり → 採番ルール定義管理会社設定:あり、会社:ユーザの主所属組織の会社
    • ユーザに主所属情報なし → 採番ルール定義管理会社設定:なし、会社:なし

移行(インポート/エクスポート)時の採番ルール定義管理会社設定

  • 異バージョン間(version 7.2→IM-FormaDesigner for Accel Platform)、同バージョン間(IM-FormaDesigner for Accel Platform→IM-FormaDesigner for Accel Platform)問わず、採番ルール定義の移行の場合、「採番ルール定義管理会社設定」は移行対象外です。
    ただし、移行直後は、採番ルール定義の「管理会社設定」が有効となっているため、無効にする、または管理会社を設定するといった対応を行う必要があります。

6.4.2. アプリケーション管理会社と採番ルール定義管理会社

  • 「採番ルール定義管理会社設定」が設定されている場合、「アプリケーション管理会社設定」と組み合わせて、以下の通り判定します。
アプリケーション管理会社設定 採番ルール定義管理会社設定 採番ルール定義の利用可否
あり あり
あり なし 利用可
なし あり 利用不可
なし なし 利用可

※ アプリケーション管理会社設定、採番ルール定義管理会社設定の両方が設定されている場合の判定のパターン

  • 「採番ルール定義管理会社設定」に設定している会社が「アプリケーション管理会社設定」にすべて含まれているときのみ 利用できます。

    以下、1つのテナントに会社A、会社B、会社Cの3社を設定している場合の判定の表です。

    アプリケーション 管理会社設定 採番ルール定義 管理会社設定 採番ルール定義の 利用可否
    A A 利用可
    A B 利用不可
    A A,B 利用可
    A,B A 利用不可
    A,B A,B 利用可
    A,B B,C 利用不可
    なし なし 利用不可
    なし A 利用不可
    A なし 利用不可

    注)一番下の「なし」のパターンは、「管理会社設定:ありとなっているが、対象の会社が設定されていない」場合を指します。

6.5. IM-Workflow連携のアプリケーション

  • IM-Workflow連携のアプリケーションは、管理会社設定によって以下の通り設定されます。
    • アプリケーションの実行(ワークフローのコンテンツとしての実行)は、IM-Workflowの設定内容に基づいて設定します。
    • アプリケーションの管理機能(フォームの編集やアプリケーションの削除等)は、「アプリケーション管理会社設定」に基づいて設定します。
    • 「案件プロパティ」「追記設定」で利用する「フロー検索」「ノード検索」は、該当のコンテンツ定義を利用しているフロー定義の設定内容に基づいて設定します。