デバッグサーバの構築¶
項目
概要¶
本項では、デバッグサーバの構築方法について説明します。デバッグサーバとは、e Builder から起動可能な「intra-mart Accel Platform」専用の開発環境用サーバです。コラム
デバッグサーバ機能には以下の注意事項、および利用制限があります。1. デバッグサーバライセンスは開発用途でご利用ください。運用用途にはご利用できません。2. デバッグサーバとして利用できる Web アプリケーションサーバは Resin 4.0 のみです。3. 「intra-mart Accel Platform」を購入している場合、「intra-mart Accel Platform」に同梱されている Resin Pro をご利用できます。4. サーバ構成はスタンドアローン構成のみです。分散構成は構築できません。5. intra-mart Accel Applications およびその他の Extensions 製品の開発環境での利用については別途ライセンスが必要です。
構築手順¶
セットアップ手順は、intra-mart Accel Platform の設定手順と同様です。ここでは、開発環境用の Web アプリケーションサーバの Resin をローカル環境にセットアップし、テナント環境の構築まで行う手順について説明します。
データベースのセットアップ war ファイルの作成(intra-mart Accel Platform 構成ファイルの作成) Apache Cassandra の設定(IMBox を利用する場合) Resin(Windows版) のセットアップ デバッグサーバを e Builder に登録 Apache Cassandra の起動(IMBox を利用する場合) デバッグサーバの起動 warファイルのデプロイ デバッグサーバのテナント環境の構築
データベースのセットアップ¶
開発用に使用するデータベースをセットアップしてください。セットアップの方法は、「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の「データベース」を参照してください。コラム
プログラム開発プロジェクトに関わる開発者が複数名いる場合は、同一のデータベースを利用することはできても、同一スキーマでは開発することはできません。必ず開発者毎、環境毎にスキーマを分けてください。
war ファイルの作成 (intra-mart Accel Platform 構成ファイルの作成)¶
開発環境用に利用する war ファイルを作成してください。war ファイルの作成方法に関しては「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の「WARファイルの作成」を参照してください。また、開発環境用に war ファイルを作成する際には以下を参考にしてください。
スクリプト開発においてデバッグ機能を利用したい場合は、アプリケーションで「モジュール開発支援ライブラリ」を追加し、「デバッガ」を選択してください。(下記イメージはモジュール開発支援ライブラリの 8.0.1 を設定した場合です)![]()
SAStruts + S2JDBC 開発において Seasar2 の HOT deploy 機能を利用したい場合は、IM-Juggling ビルドウィザードの実行環境で「結合テスト環境」を選択してください。「結合テスト環境」を選択した場合、intra-mart Accel Platform 2013 Summer(Damask) では下記設定で出力されます。
- env.txt : ct
- s2container.dicon : hotdeploy.dicon を include
コラム
IM-Juggling ビルドウィザードの実行環境の各選択値に対して、env.txt は以下のように出力され、標準の s2container.dicon ではそれぞれ下記のように deploy モードが設定されます。
- [単体テスト環境] : ut → WARM deploy
- [結合テスト環境] : ct → HOT deploy
- [統合テスト環境] : it → COOL deploy
- [運用環境] : production → COOL deploy
注意
SAStruts Framework を含めて、「結合テスト環境」で war を作成した場合、複数のリクエストを同時に処理できなくなります。 intra-mart WebPlatform Ver.7.2 に同梱されていた im_eb_component.jar を利用していた場合、「ライブラリ」にチェックを入れてください。また、モジュール開発支援ライブラリを設定する際、一部のモジュールには必須となるベースモジュールがあります。その設定が欠落していた場合は IM-Juggling 上でエラーメッセージを表示し、そのベースモジュールが必要となるかを表示します。この指示に従い、ベースモジュールを設定してください。(下記イメージはモジュール開発支援ライブラリの 8.0.1 を設定した場合です)![]()
コラム
プログラム開発プロジェクトに関わる開発者が複数名いる場合は、開発環境の構成を統一するために、作成した war ファイルを共有するとよいです。
Apache Cassandra のセットアップ(IMBox を利用する場合)¶
intra-mart Accel Platform の構成に IMBox を含めている場合、ローカル環境に Apache Cassandra をセットアップしてください。セットアップの方法は、「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の 「Apache Cassandra」を参照してください。コラム
プログラム開発プロジェクトに関わる開発者が複数名いる場合は、必ず開発者毎、環境毎に Apache Cassandra をセットアップしてください。
Resin(Windows版)のセットアップ¶
ローカル環境に Resin(Windows版)をセットアップしてください。セットアップの方法は、「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の 「Resin(Windows版)のインストール」を参照してください。コラム
Resin(Windows版)は、intra-mart Accel Platform に同梱されています。
e Builder にデバッグサーバを登録¶
e Builder を起動し、開発環境用のデバッグサーバを e Builder に登録してください。注意
intra-mart e Builder for Accel Platform 2012 Winter から intra-mart e Builder for Accel Platform 2013 Spring 以降にアップデートした場合、Resin サーバの設定を削除し、デバッグサーバを登録・利用するようにしてください。
Eclipse のツール・バーから「ウィンドウ」→「ビュー」で「サーバ」を選択し、表示します。「サーバ」ビューから「新規サーバ・ウィザード」を表示します。
「新規サーバ・ウィザード」から「intra-mart」→「Debug Server(Resin4.0)」を選択します。サーバを起動する場合、Java は JDK を利用するように設定してください。
サーバ名の設定は、英数字のみを利用するようにしてください。
Resin Home に Resin サーバのインストールディレクトリを指定します。Cassandra を使用する場合は Cassandra Home に Cassandra のインストールディレクトリを指定し、次へボタンを押下します。 既にモジュールプロジェクトがある場合、デバッグサーバとの関連付けを行います。モジュールプロジェクトがない場合はそのまま終了ボタンを押下します。「終了」ボタンを押下すると「サーバ」ビュー上に設定した デバッグサーバ の情報が表示されます。
「サーバ」ビューで Debug Server の概要を開きます。必要に応じて以下の設定を変更してください。
一般情報
- サーバ名:このサーバ設定の名前を設定します。
- ホスト名:サーバ起動時に利用するホスト名を指名します
- ランタイム:この設定の実行時に起動させるサーバを設定します。
- 構成パス:このサーバを起動する際の構成を設定します。
- 起動構成を開く:起動構成に関する細かい設定を行います。具体的にはサーバ実行時の VM 引数や、実行時に設定するクラスパスなどを設定できます。
サーバのプロパティ
- HTTP Port - デバッグサーバの HTTP ポートを設定します。
- JavaScript Debug Port - スクリプト開発モデル用のデバッグポートを設定します。
サーバの起動オプション
- Java EE デバッグ - デバッグ起動時 Java ソースのブレークポイントを使用可能にします。
- JavaScript デバッグ - デバッグ起動時ファンクションコンテナのブレークポイントを使用可能にします。
- Cassandra サーバ - デバッグサーバ起動時に Cassandra サーバを起動します。
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コラム
サーバ実行時メモリ領域やヒープ領域の設定は、「起動構成を開く」の「引数」タブで設定された情報が最優先です。引数の設定は、上記の「引数」タブの VM 引数のテキストエリア内で記述されています。初期値は以下の用に設定されていますが、OutOfMemory が発生する場合は以下の値を変更して調整を行ってください。初期値: -Xmx4096m -Xms4096m -serverコラム
intra-mart e Builder for Accel Platform 2023 Autumn より、「引数」タブの VM 引数のテキストエリア内に引数が追加されています。JDK 8 および 11 を設定して利用する場合、以下の引数を削除してください。–add-opens=java.base/java.util=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/java.lang=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/sun.util.locale=ALL-UNNAMED–add-opens=java.xml/com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/sun.util.calendar=ALL-UNNAMED–add-opens=java.xml/com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.datatype=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/java.text=ALL-UNNAMED–add-opens=java.desktop/java.awt.font=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/java.math=ALL-UNNAMED–add-opens=java.base/java.util.concurrent=ALL-UNNAMED
デバッグサーバの起動¶
「サーバ」ビューで、「サーバを実行」ボタンを押下すると、デバッグサーバが起動します。![]()
コラム
デバッグサーバの起動に利用する JRE は、デバッグサーバの設定画面の [一般情報]-[ランタイム] より設定できます。コラム
IMBox を利用する場合、Apache Cassandra も起動してください。デバッグサーバのサーバ起動オプションで「Cassandra サーバ」を選択することで、デバッグサーバ起動時に Apache Cassandra が停止している場合は起動します。注意
e Builder のライセンスが失効している場合、デバッグサーバの起動ができません。e Builder のライセンスについては「ライセンス登録」を参照してください。
war ファイルのデプロイ¶
デバッグサーバに war ファイルをデプロイしてください。デプロイの方法は、「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の 「WARファイルのデプロイ」を参照してください。コラム
war ファイルのアンデプロイについては「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の「WARファイルのアンデプロイ」を参考にしてください。
デバッグサーバのテナント環境の構築¶
デバッグサーバの起動後、テナント環境の構築を行ってください。構築の方法は、「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の「テナント環境セットアップ」を参照してください。注意
デバッグサーバ環境におけるライセンスの登録では、intra-mart Accel Platform のライセンスキーを登録する必要はございません。デバッグサーバライセンスは、アプリケーションの開発を目的に、intra-mart Accel Platform のすべての機能を利用できます。ただし、デバッグサーバ環境で intra-mart Accel Applications を利用する場合はその製品毎のライセンスを登録する必要があります。
参考¶
[参考] デバッグサーバの起動・停止¶
「サーバ」ビューで、「サーバを実行」ボタンを押下すると、デバッグサーバが起動します。
「サーバ」ビューで、「サーバを停止」ボタンを押下すると、デバッグサーバが停止します。![]()
注意
e Builder のライセンスが失効している場合、デバッグサーバの起動ができません。e Builder のライセンスについては「ライセンス登録」を参照してください。