IM-BPM for Accel Platform IM-BPM チュートリアルガイド 第18版 2021-04-01

4.3.20.3. 起票タスクと変数を連携する

このチュートリアルでは、開始イベントとユーザタスクのフォームにFormaアプリケーション「【チュートリアル】起票タスクと変数を連携する」を設定し、起票タスクにIM-BIS「【チュートリアル】起票タスクと変数を連携する」を設定することで、起票タスクと変数を連携する方法を解説します。
IM-FormaDesigner for Accel Platform の詳細については、「IM-FormaDesigner 仕様書」を参照してください。
IM-BIS for Accel Platform の詳細については、「IM-BIS 仕様書」を参照してください。

プロセスを進めていく中で、「IM-BIS for Accel Platform」のIM-BISと「IM-FormaDesigner for Accel Platform」で作成したFormaアプリケーションを使用します。
チュートリアルを開始する前に以下の資材をインポートしてください。

また、「IM-BIS」を使用するには、「BIS担当者」ロールが必要です。
「サイトマップ」→「共通マスタ」→「ユーザ」から「青柳辰巳(ユーザコード : aoyagi)」、「上田辰男(ユーザコード : ueda)」を検索し、以下の設定を行ってください。
  • 「ロール」タブ - 「BIS担当者」ロールの追加

コラム

各種インポート方法については、以下のリンクを参照してください。

コラム

このチュートリアルで作成するプロセス定義のサンプルを以下のリンクからダウンロードできます。

このサンプルは「プロセス定義アップロード」機能でプロジェクトにアップロードできます。
アップロード手順は「IM-BPM プロセスデザイナ 操作ガイド」-「プロセス定義のアップロード」を参照してください。

4.3.20.3.1. エレメントを配置する

../../../../_images/draft_task_0201.png
図:配置イメージ
  1. 開始イベント、起票タスク、スクリプトタスク、排他ゲートウェイ、ユーザタスク、および、終了イベントを配置して、図のようにシーケンスフローで接続します。

4.3.20.3.2. 開始イベントのプロパティを設定する

  1. 開始イベントのプロパティで「メインコンフィグ」タブを開きます。
  2. 「イニシエータ」に start_user を入力します。
  3. 「フォームキー」に forma:draft_task_link_var を入力します。
../../../../_images/draft_task_0202.png
図:「開始イベント」 - 「プロパティ」 - 「メインコンフィグ」

コラム

「フォームキー」に forma: 、続けてFormaアプリケーションの「 アプリケーションID 」を入力すると、プロセスの開始時にFormaアプリケーションの画面を開くことが可能です。

4.3.20.3.3. 起票タスクのプロパティを設定する

  1. 起票タスクのプロパティで「基本情報」タブを開きます。
  2. 「名前」に 備品申請 を入力します。
../../../../_images/draft_task_0203.png
図:「起票タスク」 - 「プロパティ」 - 「基本情報」
  1. 起票タスクの「メインコンフィグ」タブを開きます。

  2. 「アプリケーション」に IM-BIS を設定します。

  3. 「フローID」を入力します。
    「 フローID」の「フロー定義検索」リンクをクリックします。
    フロー定義検索ウィンドウから「【チュートリアル】起票タスクと変数を連携する」を検索して選択すると、フローIDが自動入力されます。
../../../../_images/draft_task_0204.png
図:「起票タスク」 - 「プロパティ 」- 「メインコンフィグ」
  1. 「案件名」に 備品申請 を入力します。
  2. 「参照可能な変数を継承する」のチェックボックスを有効にします。
  3. 「案件のユーザデータを格納する」のチェックボックスを有効にします。
  4. 「案件のユーザデータを格納する変数名」 に draftTaskData を入力します。
../../../../_images/draft_task_0205.png
図:「起票タスク」 - 「プロパティ 」- 「メインコンフィグ」

4.3.20.3.4. スクリプトタスクのプロパティを設定する

  1. スクリプトタスクのプロパティで「基本情報」タブを開きます。
  2. 「名前」に 起票タスクで入力した変数の値を設定する を入力します。
../../../../_images/draft_task_0206.png
図:「スクリプトタスク」 - 「プロパティ」 - 「基本情報」
  1. スクリプトタスクの「メインコンフィグ」タブを開きます。

  2. 「メインコンフィグ」の「スクリプト」に設定する内容は、以下のとおりです。

    function run(variables, execution, entity) {
      entity.setVariable('equipmentName', variables.draftTaskData.equipmentName);
      entity.setVariable('quantity', variables.draftTaskData.quantity);
      entity.setVariable('comment', variables.draftTaskData.comment);
      entity.setVariable('reference', 'true');
    }
    

コラム

「案件のユーザデータを格納する変数名」を利用することによって、起票タスクに入力した値がフィールド識別IDをキーにして、プロセスインスタンスの変数にMap形式で格納されます。
IM-BPMではプロセスインスタンスの変数にフィールド識別IDと同じキーを設定することによって、Formaアプリケーションの値と連携できます。
../../../../_images/draft_task_0207.png
図:「変数一覧」画面 - JSON表示
このチュートリアルでは、referencetrue を設定することでFormaアプリケーションを参照で表示します。

4.3.20.3.5. ユーザタスクのプロパティを設定する

  1. ユーザタスクのプロパティで「基本情報」タブを開きます。
  2. 「名前」に 承認結果を表示する を入力します。
../../../../_images/draft_task_0208.png
図:「ユーザタスク」 - 「プロパティ」 - 「基本情報」
  1. ユーザタスクのプロパティで「メインコンフィグ」タブを開きます。
  2. 「担当者」に ${start_user} を入力します。
  3. 「フォームキー」に forma:draft_task_link_var を入力します。
../../../../_images/draft_task_0209.png
図:「ユーザタスク」 - 「プロパティ」 - 「メインコンフィグ」

4.3.20.3.6. 排他ゲートウェイの分岐条件を設定する

  1. 分岐の開始となる排他ゲートウェイに「デフォルトフロー」として sequence-flow_4 (ユーザタスク「承認結果を表示する」に接続されているシーケンスフロー)を設定します。
  2. sequence-flow_6 (終了イベントに接続されているシーケンスフロー)の「メインコンフィグ」タブを開きます。
  3. 「条件」に ${lastResultStatus!='mattercomplete'} を入力します。
../../../../_images/draft_task_0210.png
図:「排他ゲートウェイ」 - 「プロパティ」 - 「基本情報」
../../../../_images/draft_task_0211.png
図:「シーケンスフロー」 - 「プロパティ」 - 「メインコンフィグ」

4.3.20.3.7. IM-BISのフィールド識別IDを確認する

  1. 「サイトマップ」→「IM-BIS」→「システム管理者」→「IM-BIS作成」→「IM-BIS」から、「IM-BIS更新履歴」画面を表示します。

  2. ヘッダメニューの「一覧」をクリックして、「IM-BIS一覧」画面を表示します。

  3. インポートした「【チュートリアル】起票タスクと変数を連携する」の「編集」リンクをクリックし、「IM-BISフロー編集」画面を表示します。

  4. 「申請」ノードの上で右クリックし、「開く」をクリックします。

  5. 「フォーム編集」画面を表示します。

  6. 「備品名」をクリックし、「プロパティ編集」をクリックします。

  7. 「プロパティ」が表示されるので、「詳細設定」タブを開きます。

  8. 「フィールド識別ID」がIM-BPMの変数と同一の equipmentName であることを確認してください。

    ../../../../_images/draft_task_0212.png
    図:「備品名」 - 「プロパティ」 - 「詳細設定」
  9. 同様の手順で「個数」、「承認者用コメント欄」の「フィールド識別ID」も確認してください。

コラム

フィールド識別IDとIM-BPMの変数を同一のキーにすることによって、IM-BISのフォームのフィールドと連携できます。

4.3.20.3.8. 実行結果を確認する

このチュートリアルで作成したプロセス定義を実行環境にデプロイし、実行した結果の確認を行います。
  1. ユーザ「青柳辰巳(ユーザコード : aoyagi)」でログインします。

  2. 「プロセス開始一覧」画面にて当該プロセスを開始します。

  3. Formaアプリケーションが表示されます。
    「備品名」と「個数」の項目に文字列と数値が入力できます。
    「承認者用コメント欄」の項目には入力できません。
    ../../../../_images/draft_task_0213.png
    図:「備品申請」画面
  4. 「備品申請」画面にて、各入力フォームに値を入力して「登録」ボタンをクリックします。

  5. 「サイトマップ」→「IM-BIS」→「一覧」→「案件一覧」画面にて、「備品申請」を検索し、起票した「備品申請」の「処理」をクリックします。

  6. IM-BPMで入力した値を変更します。

  7. 起票した「備品申請」を申請します。

  8. ユーザ「青柳辰巳(ユーザコード : aoyagi)」からログアウトします。

  9. ユーザ「上田辰男(ユーザコード : ueda)」でログインします。

  10. 「サイトマップ」→「IM-BIS」→「一覧」→「案件一覧」画面を表示します。

  11. 「備品申請」を検索し、申請された「備品申請」の「処理」をクリックします。

  12. 「承認者用コメント欄」に値を入力します。

  13. 「備品申請」を承認します。

  14. ユーザ「上田辰男(ユーザコード : ueda)」からログアウトします。

  15. ユーザ「青柳辰巳(ユーザコード : aoyagi)」でログインします。

  16. 「タスク一覧」画面にて、「承認結果を表示する」タスクを検索し、「処理」をクリックします。

  17. Formaアプリケーションが表示されます。
    IM-BISで入力、および、編集したすべての項目を参照できます。
    ../../../../_images/draft_task_0214.png
    図:「備品申請」画面
  18. 「確認」ボタンをクリックすることで、当該プロセスは終了します。

コラム