4.3.6.3. 包括ゲートウェイ¶
条件式を評価する事で分岐先を決定できます。
条件式を評価するためには、接続されている「シーケンスフロー」に条件式の設定が必要です。
排他ゲートウェイとの違いは、trueと評価されるシーケンスフローに対して1つの分岐先に決定せず、同時並行で次の処理に進むことができます。
- 包括ゲートウェイで分岐を行うためには、包括ゲートウェイから複数のアクティビティにシーケンスフローを接続する必要があります。
- 包括ゲートウェイで結合を行うためには、複数のアクティビティから包括ゲートウェイにシーケンスフローを接続する必要があります。
設定可能な項目は以下のとおりです。
4.3.6.3.1. 包括ゲートウェイの配置¶
4.3.6.3.2. 包括ゲートウェイによる分岐と結合¶
次のように、包括ゲートウェイから分岐するそれぞれのシーケンスフローに条件が定義されているものとします。
変数「input」の値を評価する条件です。シーケンスフロー 条件 ユーザタスク1へのシーケンスフロー ${input == 1} ユーザタスク2へのシーケンスフロー ${input == 1} ユーザタスク3へのシーケンスフロー ${input == 5} 包括ゲートウェイでは接続されているシーケンスフローに定義されている条件を評価し、trueと評価されるシーケンスフローが並行に進みます。
変数「input」の値が1の場合は、次のように進みます。
4.3.6.3.3. 基本情報の設定¶
基本情報の設定について解説します。
エディタ上で設定を行いたいフローエレメントをクリックします。
プロパティエリアから「基本情報」タブを選択します。
プロパティの詳細は以下のとおりです。
項目名 | 必須/任意 | 入力形式 | 説明 |
---|---|---|---|
ID | 必須 | 任意の文字列を設定します。
英数字と一部の記号のみ使用できます。
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フローエレメントを一意に特定するためのIDを設定します。 |
名前 | 任意 | 任意の文字列を設定します。
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フローエレメントの名前を設定します。
プロセス定義で表示されます。
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デフォルトフロー | 同じフローエレメントから複数のシーケンスフローが接続されている場合に表示されます。
他のシーケンスフローの条件式が、全てfalseと評価されている場合に進行するシーケンスフローの設定です。
「通常」の場合という意味ではなく、「それ以外」の場合を表します。
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