IM-BPM for Accel Platform IM-BPM プロセスデザイナ 操作ガイド 第8版 2023-10-01

4.3.6.3. 包括ゲートウェイ

条件式を評価する事で分岐先を決定できます。
条件式を評価するためには、接続されている「シーケンスフロー」に条件式の設定が必要です。
排他ゲートウェイとの違いは、trueと評価されるシーケンスフローに対して1つの分岐先に決定せず、同時並行で次の処理に進むことができます。
  • 包括ゲートウェイで分岐を行うためには、包括ゲートウェイから複数のアクティビティにシーケンスフローを接続する必要があります。
  • 包括ゲートウェイで結合を行うためには、複数のアクティビティから包括ゲートウェイにシーケンスフローを接続する必要があります。
設定可能な項目は以下のとおりです。

4.3.6.3.1. 包括ゲートウェイの配置

  1. 「パレット」から、「icon_palette_gateway」にカーソルを合わせます。

  2. 「パレット」の右側に現れる一覧から、「icon_inclusive_gateway」をドラッグ&ドロップの操作でキャンバス上に配置します。

    ../../../../_images/inclusive_gateway_arrange01.png

4.3.6.3.2. 包括ゲートウェイによる分岐と結合

  • 次のように、包括ゲートウェイから分岐するそれぞれのシーケンスフローに条件が定義されているものとします。

    変数「input」の値を評価する条件です。
    シーケンスフロー 条件
    ユーザタスク1へのシーケンスフロー ${input == 1}
    ユーザタスク2へのシーケンスフロー ${input == 1}
    ユーザタスク3へのシーケンスフロー ${input == 5}
    ../../../../_images/inclusive_gateway_branch_and_joint01.png
  • 包括ゲートウェイでは接続されているシーケンスフローに定義されている条件を評価し、trueと評価されるシーケンスフローが並行に進みます。

    変数「input」の値が1の場合は、次のように進みます。
    ../../../../_images/inclusive_gateway_branch_and_joint02.png

4.3.6.3.3. 基本情報の設定

基本情報の設定について解説します。
  1. エディタ上で設定を行いたいフローエレメントをクリックします。

  2. プロパティエリアから「基本情報」タブを選択します。

    ../../../../_images/common_basic_information5.png
プロパティの詳細は以下のとおりです。
項目名 必須/任意 入力形式 説明
ID 必須
任意の文字列を設定します。
英数字と一部の記号のみ使用できます。
フローエレメントを一意に特定するためのIDを設定します。
名前 任意
任意の文字列を設定します。
フローエレメントの名前を設定します。
プロセス定義で表示されます。
デフォルトフロー    
同じフローエレメントから複数のシーケンスフローが接続されている場合に表示されます。
他のシーケンスフローの条件式が、全てfalseと評価されている場合に進行するシーケンスフローの設定です。
「通常」の場合という意味ではなく、「それ以外」の場合を表します。