4.4.2. データオブジェクト¶
プロセス定義、イベントサブプロセス、および、サブプロセスで使用可能な変数を定義できます。
ここで定義した変数情報は、スコープ開始時にスコープの変数として登録されます。
プロセスのデータオブジェクトとして設定した場合は、プロセス開始時にプロセスの変数として登録されます。
サブプロセスのデータオブジェクトとして設定した場合は、サブプロセス開始時にサブプロセス内で参照できる変数として登録されます。
4.4.2.1. データオブジェクトの設定¶
プロセスエディタの空白部分をクリックします。
プロパティエリアから、「データオブジェクト」タブを選択します。
「追加」ボタンで新しく変数を追加します。
「」で変数を編集します。
「上へ」および「下へ」で変数を並び替えます。
並び替えたい変数を選択した後、対象のをクリックしてください。「選択済みの項目を削除」で選択済みの変数を削除します。
削除したい変数を選択した後、「選択済みの項目を削除」をクリックしてください。
4.4.2.2. データプロパティの設定¶
図:「データプロパティ」
設定項目の詳細は以下のとおりです。
項目名 | 必須/任意 | 入力形式 | 説明 |
---|---|---|---|
ID | 必須 | 任意の文字列を設定します。
英数字と一部の記号のみ使用できます。
|
フローエレメントを一意に特定するためのIDを設定します。 |
名前 | 必須 | 任意の文字列を設定します。 | 変数名を設定します。 |
型 | 変数の型を選択します。
選択可能な型の種類は、string、boolean、datetime、double、int、longの6種類です。
|
||
値 | 任意 | 型に合わせた任意の値を設定します。 | 変数の値を設定します。
|
コラム
型と値はデータプロパティの使用用途を考慮して設定します。
選択した型に応じて、値に設定できるものは以下のとおりです。
型名 | 入力形式 | 記入例 |
---|---|---|
string | 任意の文字列を設定します。 | value, サンプル, version10.0 |
boolean | 真(true)または偽(false)の真偽値を設定します。
小文字の半角英字を設定します。
|
true, false |
datetime | タイムゾーンを指定した形式で日時を設定します。
日時は協定世界時(UTC)または、各国の標準時で設定します。
例 : UTC、および、日本、アメリカ合衆国、中華人民共和国の標準時の形式は以下のとおりです。
UTC:
yyyy-MM-dd’T’hh:mm:ss’Z’
日本 : 日本標準時(JST)
yyyy-MM-dd’T’hh:mm:ss’+09:00’
アメリカ合衆国 : 東部標準時(EST)
yyyy-MM-dd’T’hh:mm:ss’-05:00’
中華人民共和国 : 中国標準時(CST)
yyyy-MM-dd’T’hh:mm:ss’+08:00’
|
協定世界時が2019年1月1日11時00分00秒の場合、下記のように設定します。
UTC:
2019-01-01T11:00:00Z
日本 : 日本標準時(JST)
2019-01-01T20:00:00+09:00
アメリカ合衆国 : 東部標準時(EST)
2019-01-01T06:00:00-05:00
中華人民共和国 : 中国標準時(CST)
2019-01-01T19:00:00+08:00
|
double | 小数を設定します。 | 3.14, 0.001, -0.5 |
int | 整数を設定します。
-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647が設定可能です。
|
-2147483648, 2147483647 |
long | 整数を設定します。
-9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807が設定可能です。
|
-9223372036854775808, 9223372036854775807 |