6.5. 代理・特定業務代理・権限代理の違い¶
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6.5.1. 代理・特定業務代理・権限代理の設定対象¶
代理の設定について、「代理」「特定業務代理」「権限代理」では、設定元・設定先の対象が以下の表の通り異なります。
代理の種類 代理 特定業務代理 権限代理 代理元 ユーザ ユーザとフローの組み合わせ ユーザの所属組織 代理先 ユーザ ユーザや組織1つとフロー1つ ユーザや組織
- 代理の使い分けは、代理先ユーザの処理内容をどのように制限するのかで設定します。
- 代理元ユーザの処理全てに対して代理を設定する場合は「代理設定」を利用します。
- 代理元ユーザの処理のうち、特定のフローに限定して代理を設定する場合には、「特定業務代理」を利用します。
- 代理元ユーザ(所属組織が複数)の処理のうち、特定の所属組織に基づいて処理できる内容のみ代理を設定する場合には、「権限代理」を利用します。
6.5.2. 代理・特定業務代理・権限代理の例¶
代理の種類による代理先ユーザが処理できる内容の違いについて、例に基づいて説明します。この例では、下記の図の通りに代理元・代理先ユーザが存在するものとします。
代理元
ユーザ 青柳辰巳 所属組織 営業第1部、営業第2部 対象のフロー(組織単位で承認者の処理対象者に設定)備品 代理先
ユーザ 生田一哉 所属組織 営業第1部、営業第2部 対象のフロー(組織単位で承認者の処理対象者に設定)なし 各代理設定について、以下の図のように設定します。
代理設定の種類 代理元 代理先 代理 青柳辰巳 生田一哉 特定業務代理 青柳辰巳 + 備品購入申請 生田一哉 権限代理 青柳辰巳 + 営業第2部 生田一哉 上記の図の設定の場合には、代理先ユーザが処理できる内容は以下の表のとおりです。
代理設定の種類 代理先ユーザの処理 代理
- 青柳辰巳が承認できる案件(申請)をすべて代理承認者として処理できる
特定業務代理
- 青柳辰巳が承認できる「備品購入申請」の案件(申請)は代理承認者として処理できる
- 青柳辰巳が承認できる「汎用申請」の案件(申請)は設定に含まれないため、代理承認者として処理できない
権限代理
- 営業第2部の青柳辰巳として承認できる案件(申請)は代理承認者として処理できる
- 営業第1部の青柳辰巳として承認できる案件(申請)は設定に含まれないため、代理承認者として処理できない