IM-BIS for Accel Platform OpenRules for IM-BIS 連携ガイド 第9版 2019-04-01

3.1. OpenRules の活用で得られるメリット

OpenRules とは

OpenRules とは、OpenRules社の提供するBRMS製品(BRMS=Business Rule Management System)です。
OpenRules をはじめとするBRMSとは、業務の複雑なロジック部分のみを分離・独立させ、業務担当者に複雑な業務ロジックの開発を可能にするしくみです。
OpenRules を活用すると、以下のようなメリットを得ることができます。

Excel表形式で条件判定のロジックを記述することができる

OpenRules との連携では、条件判定ロジックをExcelのシンプルな表で表現することができます。
このため、プログラムを扱えない業務担当者でも条件判定のロジックを記述することができます。

従来は左の図のようにプログラムコードで実装した業務ロジックは、 OpenRules では右のようにスプレッドシード(Excel)で表現できます。
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業務担当者が業務ロジックの変更に対応できるようになる

従来のプログラムによるロジックでは、業務の変更に伴うロジックの変更が発生した場合、プログラムを修正しなくてはならないため、プログラム開発者しか対応できませんでした。
OpenRules では、そのようなロジック部分のみをルールの実態であるExcelファイルに集約するため、業務担当者であってもロジックの変更に対応できます。
このため、業務の変更に伴うロジックへの対応で発生するプログラム開発にかかるコストや期間を縮小することができ、メンテナンスコストの抑制が実現できます。

例えば、「日当の金額変更」といった場合には、従来のプログラム(図中の上段フロー)では、ユーザから変更依頼をプログラマに発行し、プログラマによる変更や本番環境への適用作業を経て運用開始となるため、以下のような問題が発生していました。
  • 軽微な対応内容であってもプログラマ(開発・運用ベンダ)に依頼が必要
  • プログラマ側では、変更に対する影響調査や反映作業に時間を要する
  • 場合によってはサーバの再起動を伴うために業務に支障をきたす可能性がある
OpenRules (図中の下段フロー)を利用した場合にはユーザ自身が対応作業を行うことができます。
  • ルールの変更はExcelファイルの編集で可能なため、ユーザが実施可能

  • 影響範囲はExcelファイルのみとなるため、調査に要する時間や反映がプログラムへの変更の場合より少なくなる可能性がある

  • Excelファイルによるルールの変更はサーバ再起動が不要なため、業務に影響を及ぼすことなく対応可能

    ../../_images/cost_saving.png